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日本軍がもしTV信管を開発、三式弾にそれを装備していたら強力な対空兵器になっていたのでしょうか? kure |
確かに強力無比、危険極まる物騒な兵器が完成したでしょう。
ただし、第2次大戦の兵器で、日本が「これだけは絶対に実用化できなかった」
とまで言われているのがVT信管です。
実現性は厳しすぎると言わざるをえませんね。
勝井
kure
できたみたいだし。
tackow
その辺もクリアされてたんでしょうか?
勝井
よく四股踏んでから書いてますか?
三式弾の有効性もさることながら、
いわゆる米軍式の可変時計信管と三式弾は相性が悪くないかな。
BUN
親弾にも子弾にも装備されていて、
「敵編隊に一番近い位置で爆散し」
「ばら撒かれた子弾各自も敵機に最接近したところで爆発」
するものとします。
で、そのように想定してもなお
「子弾と同じ数を高角砲から打ち上げるほうが効率的」とみなせます。
オリジナル3式弾と大差ないと思いますよ。
たかつかさ
が低く、電探も同様です。つまり敵航空機を見付ける事自体が弱いんです。
どのくらい電子系が弱いかというと、ビニールで被覆した電線が作れなくて、紙
を銅線にまきつけて塗料を塗って絶縁してたのです。
大きな3式弾とはいえ、その中にVT信管を搭載する事は難しいです。
そして、3式弾自体、大きいので広範囲をカバーするものです。その性質上、
VT信管の原理は、単純な電波を発信して、反射がアップドップラーからダウン
ドップラーに変わった時に敵に近い、と信管が働くものです。
3式弾となると、通常の対空砲のVT信管の数10倍の電波を出さなければなりま
せん(3式弾の静圧空間の大きさを有効に使うには)
日本の当時の技術水準では厳しいでしょう。
かりにそういったVT信管付き3式弾ができても、あいかわらず長距離の目標には役たたずです。ごく近距離にならなければ使えないでしょう。
それに、主砲を使う際には、総員が船ん中に逃げないと、爆風でふきとばされて
しまいます。
3式弾が長距離で役にたたないのは、仮に電探なり味方航空機からの通信で、敵機
が接近中と判って3式弾を撃っても、着弾までにかなり時間がかかります。
いくら3式弾の制圧空間が広いといっても、相手は自由に進路を変えられる高速の
航空機です。まず当りません。大出力VT信管ができて3式弾に積むのは極めて困
難ですし、かりにできても長距離の航空機に当らないのはあまり変わらないと思い
ます。
鈴之字
一般的に戦艦の主砲は命数が短い(200発程度)ので、本来の用途外で
ある航空機に対して発砲するのは、かなりの決意が要った事だと思います。
tackow