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近所の酒屋さんに聞いた話ですが、戦後我が県に進駐してきた米兵達は一様に、銃口を下にして銃を背負っていたそうです。不思議に思った酒屋さんが尋ねてみると、こちらの方が早撃ちに便利と答えたそうで。 この話を聞いてあれこれ資料を漁ってみたのですが、これに類する話は見つかりませんでした。戦場写真を見ても古今東西どこの兵士も上向きに銃を担いでいます。酒屋さんは幻を見たのでしょうか? 矮鶏 |
感覚的な話ですが、銃口を上に向けて背負った状態よりは即応性が高いと思えます。
実際に軍隊でどのような体勢で銃を背負うかは、状況等によるのではないでしょうか。移動や式典などすぐに発砲する必要が薄い状況では、銃口を上に向けて背負うことが多いように見受けられます。
余談。旧日本陸軍の兵隊がライフルを『担え銃』で携行しながら行軍したのは、ライフル(38式)が長すぎて、米軍等のように水平に携行すると周囲の邪魔になるからという話を聞いたことがあります。
ブラック・タロン
>旧日本陸軍の兵隊がライフルを『担え銃』で携行しながら行軍したのは・・・
戦時中の記録映画などを見てて思うのですが、日本の兵隊さんが小銃を肩に担いで歩く、あの格好は日本のお百姓さんがクワを担いで野良仕事へ行く時の格好と同じですね(笑)。
「担え筒」では銃は行進方向に真っ直ぐ向けますが、日本の兵隊さんの銃の担ぎ方は銃を首の後ろへ少し斜めにした、あのクワを担ぐ格好でしょう。あの当時の日本兵は大多数が農民だから自然にそうなるのでしょう。いわば日本農民の民俗的なしぐさなのでしょう。
欧米の兵隊はドイツ人兵もアメリカ兵でも、どとらかと言えば銃を担ぐのではなく、負い革で肩に背負ってますね。ショルダーバッグを肩にかける、あの感じです。
戦線から遠いところで、ただ黙々と行軍しているような時、欧米の兵隊は必ず銃は肩にかけて歩いていますけど、日本兵はほとんどあの「クワ持ち」スタイルで行軍してますね。戦争中の記録映画なんか見ると、あの日本兵の銃の担ぎ方に、当時は米作り中心の農業国だった日本を感じます(笑)。
COLT 45
そのようなマイナー方式(?)って言いますか、
独自の方法が小さな部隊で広まった可能性はかなり高いと思います。
ちなみに、高温多湿な地域で戦う場合、異物や雨の進入を防ぐために、
銃口を下に向けることは多々ありますので、幻ではないと思います。
その部隊が、日本に進駐する前に何処を主戦場としたのかでも、
違いがでると思います。
>クワを担いで野良仕事へ行く時の格好と同じですね(笑)。
(中略)
>あの当時の日本兵は大多数が農民だから自然にそうなるのでしょう。
>いわば日本農民の民俗的なしぐさなのでしょう。
単に小銃が長いので、当時の平均身長から担ぐしか方法がなかったからです。
当時の日本兵は、だらしない担い方を「天秤担ぎ」と称して嫌い、
精強かそうでないか、訓練されているかいないかを判断したほどです。
実際にひじを90°に曲げ、銃を体の線に沿って持つのは大変困難です。
訓練を受けていないと、腕が左右に開いしまい正しく持てません。
日本に進駐した米兵が、この天秤担ぎをしているのを見て、
「俺達はこんな弱兵に負けたのか」と涙を流す兵士が居たほどですから、
敗軍時でもなければこのような天秤担ぎはしなかった筈です。
でないとぶん殴られるでしょう。
ゾンダー
ともさん@2CV