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無節操な質問ばかりですいません。 大戦中の海軍航空機用の20ミリ機銃は、初速が遅くなかなか敵機に当たらなかったそうですが、後期型の60口径の方(2号?)も当たりずらかったもんなんでしょうか? 78 |
- 九九式の初速は短銃身の一号で600m/s、長銃身の二号で 750m/s です。
発射速度(連射速度)は一号550発/分、二号は480発/分と低下しています。
(ただしサブタイプによって若干増減あり)。
20mm 有名どころを比べるとこんな感じです。
九九式一号 初速 600m/s 発射速度 550 発/分 弾頭重量 142g 自重 25Kg
九九式二号 初速 750m/s 発射速度 480 発/分 弾頭重量 142g 自重 35Kg
陸軍 ホ-5 初速 735m/s 発射速度 750 発/分 弾頭重量 85g 自重 39Kg
MG151/20 初速 710m/s 発射速度 740 発/分 弾頭重量 115g 自重 42Kg
イスパノ Mk.II 初速 878m/s 発射速度 650 発/分 弾頭重量 130g 自重 50Kg
イスパノ Mk.V 初速 838m/s 発射速度 750 発/分 弾頭重量 130g 自重 38Kg
ソ連 ShVAK 初速 800m/s 発射速度 800 発/分 弾頭重量 96g 自重 42Kg
九九式は自重の軽い割に大重量弾を打ち出す機銃であることがわかります。
一発あたりのパンチ力は同口径のなかでは一番でしょうが、その代償として
初速と発射速度が下がってしまっています。二号の 480 発/分という数値は
同クラスのなかでは最低の値です。
つまり
一号は弾道特性が悪くて近づかないと命中しない。
二号は発射速度が低くて弾幕が薄く、狙撃する気でないと命中しない。
という傾向で、搭乗員にはどちらも「当てにくい機銃」という印象を与えたの
ではないかと思います。
二号の最後期型(五型)では発射速度 750 発/分に改良され恐るべき機銃と
なるはずでしたが、十分な数が生産される前に終戦となってしまったようです。
ささき
- 紫電などへの4挺搭載の背景はささきさんの説く如く、こんな所にあったんじゃないかと思いますが
まだそれを裏付ける資料には出会っていません。
BUN
- 2砲身のガトリング砲を2門積んでいると思えば幸せになれる(爆)...かな?
フッフール
- >3. MiG-21 や MiG-23 に搭載されたロシアの GSh-23 は一つの機関部から二本の砲身が生えています。発射速度は 3000~4000発/分。
ささき
- ありがとうございます。
坂井三郎氏が1号銃を散々貶してましたが、こうゆう訳ですか.
78
- >5.
坂井氏の発言は、後世の研究家が「20ミリ、20ミリ」ともてはやしすぎた事に対する反発だと思います。装弾数不足・信頼性欠如・弾道性不良など多くの欠点を抱えつつも、20ミリという選択肢は対米戦に関しては正解だったと思います。彼らがこの火器をいかに重大な脅威とみなしていたか、戦中・戦後の米軍調査レポートに20ミリ機銃関係の項目が飛び抜けて多いことから伺い知れます。
ただし海軍が20ミリの威力を信奉するあまり、13ミリ機銃の配備が遅れた事は批判を免れないと思います。同じブローニング原形ながら海軍三式の制式採用は陸軍一式より二年も遅れていますが、この二年間こそ零戦に13ミリが必要だったと私は思っています。ガダルカナル攻防戦など片道4~5時間の侵攻制空戦を戦う搭乗員にとって、連射すれば数秒で撃ち尽くす20ミリ機銃は何とも頼りなく感じられたことでしょう。
ささき