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戦争映画などで、『スコープの視点』みたいなのをたまに見かけますが、 その中に、なにやら怪しげな数値が表示されたりしますよね。 しかもデジタルで。 ほかにも、横向き三角が方向指示器みたく点滅したりとか……。 あんな感じなのって、本当にあるのでしょうか? たまる |
実用スコープのレティクル(照準パターン)はもっとシンプルなもので、目盛りつきのT字線というものが多いです。この目盛りは風や距離によって変わる着弾点を補正する(弾道は風に流され重力で落ちるので必ずしも十字の中心に着弾しない)ために使うものです。また、軍用スコープには人間の肩幅や身長から距離を読み取るための別目盛り(レンジファインダー)が付いている場合もあります。
スコープ内に距離が表示されるレーザー測距器つきのスコープは実在します。軍用で使われているかどうかは知りませんが、電池切れや故障の懸念、相手がレーザー検出器を持っていたら秘匿性台無しという欠点がありますから軍用には向かないと思います。
ささき
ライフル等のスコープ・サイトには、レティクル(スコープ内の狙点マーク)にレンジ・ファインダーを組み込んだものが見られます。クロスヘア(十字線)に目盛りを入れ、視界内に映った標的のシルエットをその目盛りに合わせて、標的までの距離を測定するものです。
最近では、レンジ・ファインダー付きレティクルに代わって、より正確なレーザー・レンジ・ファインダーを組み込んだスコープ・サイトも登場してきています。ただし、スコープの視界内にレンジ・ファインダーの数値を表示する形式があるかどうかは、資料不足のため不明です。
ブラック・タロン
ブラック・タロン
たまる