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今現在地球上にあるもっとも威力のある水素爆弾は、広島型原爆の何倍の威力があるのでしょうか?(何発分)。そして、その現実的破壊力はどの程度なのでしょうか?所有国は、やはり米国とロシア? おさむ |
ICBMの中には10メガトン級クラスのものもあったようです。
広島型は20キロトンですから、500倍以上ですな。
勝井
Schump
私の資料では、ソ連が1961年に行った実験水爆は
58メガトンだったと書かれています。
以後核弾頭は小型化の方向に進み、一発数百キロトン程度が最大のようですが、
ICBMは多弾頭化されているため、ミサイル一発あたりだと、
やはりメガトン級の威力があるという事になります。
一口に「水爆」と言いますが、こういった威力の大きい物は「3F爆弾」で、
中心部の原爆の核分裂によって発生する高熱を利用して重水素の核融合をおこし、
その時発生した強力な中性子線によって、周囲の天然ウランに核分裂をおこさせる、
(中性子が高速で衝突すると、ウラン238(非放射性ウラン)も核分裂する)
という物です。
どんべ
勝井
早熟軍国少年時代の記憶ですが。1961年物のソ連産58メガトンは降下物の分析から3F型ではなかったという説があって当時3F型ならいったい何メガトンだと話題になったような気がします。当時の軍国少年の常識では水爆は当然でかい方が無条件で凄いわけでこれで世界はソ連のものだ観念しました。ソ連の軍事、科学のニュースはもう驚愕と戦慄と憧憬とでしたね。『科学画報』という雑誌が〔ソ連の最新科学〕という連載をやっていました。
SHI
で、3Fじゃ無いんですか。
…絶句。
どんべ
最近、純粋水爆なる言葉を知りますます混乱。
かとりせんこう
他にはロシアの磁場水爆なる物もありますが、これは良く分かりません。
純粋水爆が「きれいな水爆」を言われるのは重水素+三重水素による核融合では中性子以外の素粒子が出ない為です。
核融合炉も同じですね。
また、反応にヘリウム3を使った核融合の場合、反応成果物はほとんどヘリウムと電子で、三重水素と中性子は上記の数%しか出ない為、「先進核融合」と言う名前で研究されています。
この場合、生成される電子を利用して直接発電が出来るため、エネルギー効率が50%を越えるそうです。
(水爆でさえ数%と言われています)
ヘリウム3は月に豊富にある事が確認されています。
ちなみに(と言うより本題の)旧ソ連の58メガトンの奴は、爆弾と言うより「爆発システム」だったとされています。
ダークマター
何でも粒子加速器で出た反物質をレーザーで浮揚(光子以外当てると対消滅するから)させて集めて作るとそうです。
笑えるような笑えないような・・・
原理的には本当らしいですが。
ダークマター
Schump
完全に脱線しますが、ちょっと気になるので突っ込ませて頂きます。
「この場合、生成される電子を利用して直接発電が出来るため、エネルギー効率が50%を越えるそうです。
(水爆でさえ数%と言われています)」
ですが、比較が間違っていないでしょうか?
「エネルギー効率が50%」は、発生した核融合エネルギーが電気に変換する効率
(原子力発電では30%程度だったと思います。確かに優秀です。)
で、
「水爆で数%」は、質量がエネルギーに変換する率
(原爆では1%程度だったと思います。こっちも凄い)
という事だと思います。
月で核融合発電が出来るかも知れない、という話は夢がありますね。
あと、「通常水爆」に含まれるのかも知れませんが、「中性子爆弾」というのもありました。
どんべ
おさむ
ロシアの方式はZピンチ方式
反磁性体(銅)の容器に水素を入れ、外部コイルからパルス磁場を出す事で
容器を圧縮、臨界点まで持ち込むっちゅー方式でおます。
やってるこたあ慣性圧縮と同じ
sorya
どんべさん、
御指摘の通りです「質量全てをエネルギーに変換する対消滅を100%とした場合の比率」です。
発生電子による誘導発電、それによってエネルギーの落ちた電子そのものの捕獲、余熱によるタービン発電等々を駆使して総合的に質量の50%以上のエネルギーを、電気などの利用できる形で取り出す事が出来る。
と言う事です。
舌足らずでした。
ダークマター
アリエフ
いや、されてないと思います。私が見たニュースでは、核融合(核分裂かな?)する為に必要なレーザーの出力がぜんぜん足りない、というところの問題をクリアできていないようでした。
でも、あれから1年くらい経ってますね。もしかしたら……
無理かな(笑)
みやび
ウラン238は微量ですが放射線を出します。
劣化ウラン弾は、拾っても持ち帰らないようにしましょう。
どんべ