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過去、桜花の戦果について書き込みがありました。 松本零士のコックピット「音速雷撃隊」(TVアニメ)で、桜花がアメリカの空母 (護衛空母か正式空母か不明)に側面から体当たりし、見事装甲を貫いて内部で 爆発し、おそらく敵艦を撃沈したような(サンローのように)結幕を予想させる シーンで終わっていました。 でも、あんなのありですか? いや、みごと当たったとして。 甲板上面に急降下で命中ではあり得なかったでしょう。 艦艇の側面は喫水線下に当たる魚雷と違って、あまり爆撃の意味がないと 聞きます。実際、マリアナ沖会戦で800キロ魚雷を積んで戦艦(たぶん サウスダコタだったか)に特攻したけど、水上側面だったので全く かすり傷程度だったとか(誰の著作だったか.....) 桜花の戦果は実際には、駆逐艦1隻と”その他”艦艇を撃沈したのみですか。 あまりにも寂しすぎる。 98直協 |
>甲板上面に急降下で命中ではあり得なかったでしょう
「桜花は急降下で飛行甲板に突っ込むことはできないでしょう」でした。
98直協
フィリピンでの捷号作戦に連動して行われたのが初の試みとなります。
また、特攻攻撃の場合は、急降下攻撃を用いません。
コースとしては緩降下、ごく浅い角度で敵艦に突入します。これは、「音速雷撃隊」によらなくても、いろいろな映像で零戦や彗星が低空から突入していく様子を確認できると思います。
また、桜花の攻撃法としては、あれ以外の方法はありません。
第一、コントロールされた急降下は、桜花ではできません。
1トン以上もある弾頭を機首に置き、しかもあんなに小さい翼ですよ。
ロケットと重力とで加速しながら「滑空」しているのであって、「飛行」しているわけではないのです。
舵を急操作すれば、たちまちバランスを崩して墜落します。
桜花の戦果が目立たないのは、何よりも「音速雷撃隊」にもあったように、母機の一式陸攻が敵機動部隊の遥か手前で撃墜されてしまうことがあります。ちょうどよい機体がそれしかなかったといってしまえばそれまでですが、大戦後半の量産機は改良されているとはいえ、被弾に弱いという弱点は如何ともしがたいものでした。
運良くそれをすり抜けても、先ほど述べたように、桜花そのものの操縦が非常に難しいことがあります。訓練はやりますが、何しろ特攻機ですので実戦での経験をフィードバックすることができません。
こんな兵器(飛行機ではないですね)で、実際に船を沈めることができただけでも驚くべきことです。
まなかじ
<フィリピンでの捷号作戦に連動して行われたのが初の試みとなります。
との認識が一般的ですが、坂井三郎氏は「あ号作戦」の際体当りを確かに命じられたと著書で述べておられます。この体当り命令の戦史上の位置付けはどんなものでしょうか?
Sampon
はにまる
1:勢いで言った。
2:「そのくらいの覚悟で行け」の意で言った。
3:個人的に言った。
1番妥当なのは2かな…?
少なくとも、特攻が組織化されたのは、大西提督による比島戦からで間違いないでしょう。
個人レベルなら、自爆=特攻ってのは緒戦から見受けられますし、米軍ですらやってます。
勝井
当日出された命令は「戦闘機は空戦をやってはならない。雷撃機は絶対に魚雷を投下してはならない。戦闘機、雷撃機一団となって敵空母の舷側に体当たりせよ。」というものですから、これは明らかな特攻命令ですが、当然ながら圧倒的多数のF6Fの迎撃を受けて、攻撃隊は壊滅。坂井小隊は迎撃を振り切った後、なおも索敵を行ったものの、悪天候と日没に阻まれて、突入すべき敵艦隊を発見出来ずに帰投。列機と共に硫黄島に帰還を果たした時、命令を発した当の司令官は、酒に酔っていて部下の最期の報告を聞こうともしなかったそうですから、この特攻命令は
4:戦場の恐怖と興奮でトチ狂った司令官が暴走した。
というあたりが真相だったのではないでしょうか?
MITTU