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マガジンで給弾できるにも関わらず、クリップでも装填できる銃の長所、短所を教えて下さい。 図書館 |
給弾機構には特に欠陥と言えるものはないように思います。
クリップ装填もできるということは、Kar98k装備の兵からもらった弾薬をそのまま使える(いったんばらさなくてもよい)という利点が大きいのではないかと。
G43は装備率が低く、同一部隊(それこそ同一分隊)の中でもKar98と混用という例が少なくなかったようですので。
また、どこで見たかあやふやなのですが、G43を持っている兵士が右腰にマガジンパウチ、左腰にはKar98用のアミュニションパウチを下げている写真を見たことがあります。
銃そのものもさることながら、G43のマガジンの供給は多くなかったのではないでしょうか?
まなかじ
旧ナチス・ドイツのG43(Gew43)セミ・オートマチック・ライフルは、モーゼル社とワルサー社による競争試作を経て、ワルサー案を元に1943年に開発されたライフルです。G43の他にKar43という名称があったそうです。米兵たちは”ヒトラー・ガーランド”と呼んでたとか。
当時のドイツ軍では歩兵用火器としてMP43/44を開発中で、G43はスナイパー・ライフルとして考えられていたようです。が、スコープの量産が追い付かず、G43の大部分は歩兵銃の補充として支給されたと聞きます。ちなみに、G43をMP44と同じ7.92mmX33口径としフルオートマチック化したモデルもあったそうです。
マガジン給弾でありながらストリッパー・クリップを使えるライフルは、第2次大戦後ではFN FALの海外バリエーション(カナダのC1等)に見られます。
ブラック・タロン
短所としてはクリップチャージのためにイジェクションポートを機関部上面に開口せざるを得ず、スコープ取り付けに難があることでしょうか。
確かM14もクリップチャージ対応でしたね。狙撃型のM21では起倒式の凝ったスコープマウントを付けていたと思います。
ささき
図書館