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最近、重砲というと新規開発は155mmクラスしか耳にしませんが、砲兵関係の需要はこのクラスで十分満たせるということでしょうか? もっと遠距離を狙える砲が開発されてもよさそうにも思えますが。 ミサイルじゃいくらなんでもコスト高すぎるし。 勝井 |
米軍の自走榴弾砲のM110(203mm)とM109(155mm)を比較すると、前者が砲を車体上面に剥き出しに装備しているのに対し、後者は砲塔に装備され乗員がその中で装填作業ができる、発射速度は前者が2分間に1発(短時間なら1分間に1発が可能)、後者は最初の3分間は毎分4発でその後1時間は毎分1発。当然、前者のほうが重量も重く機動性は低い。
アメリカ、ロシアとも203mm榴弾砲の新規開発はされていないようですが、射程距離で上回るMLRSのような高性能ロケット弾システムにより、機能がかなり代替できるからではないでしょうか。前線で使用するにはより軽量で発射速度の速い155mmの方が有利ですし。M110(A2)の利点は射程距離がM109の通常18.1キロより通常24.3キロと長いこと、中性子砲弾を使用できることですが、射程はMLRSに及ばず、核兵器を使わない状況では存在意義が薄れかけてきているのではないかと思います。
また、かなり後方からの大型重砲による精密攻撃をするならば、前線から目標の確認、指示を行わなくてはなりませんが、航空機やミサイルによるより精密な攻撃と比べ大型重砲が軍事経済的観点から見てもそれほど効率が高くなくなってきているのでは。
アリエフ
機動展開用の牽引式15榴と機甲部隊用の15榴SPを師団砲兵の中心として、その上位の軍、軍団砲兵としては20榴に代わり、全てMLRSと同ランチャーを使ったATACSシステムへの転換中(済み?)だったと思います。
結局、コスト面はともかく、総合火力としてMLRS(或いは重多連装ロケット)がはるかに上回ると言う事ではないでしょうか?
因みに、防社(笑)でも特科団、群に残る20榴SPを全てMLRS化したいよーですが、とにかくMLは高いアイテムなので、中々そーいう訳には行かないようです。
ゆーた