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警察の新型拳銃がSIGP230(日本仕様)に決まったそうですが、ブローニングM1910がまだ使われているという事に驚きました。そこで質問です。拳銃の寿命は何年くらいなんでしょうか?火縄銃がまだ使えるということを考えると長そうですが・・・ 初心者 |
ささき
もっとも45口径の弾の調達が大変らしいですが。
まぐまぐマグロ
特に気を付けたいのは銃身内部です。古い銃の場合、ライフリングの摩耗の他、見かけはまともでも銃身内部が錆びて腐っているというケースがよくあるようです。これは、昔の弾薬が雷管に発錆性(錆を発生する性質)の強い雷汞(らいこう)を使っていたためで、射撃後のクリーニングを怠ったために錆が発生したのです。
ついでに日本警察のハンドガンについて余談。SIG P230(口径.32ACP)は、一般の制服警察官用ではなく、私服警察官向けに配備されており、主に機動捜査隊が装備していると聞きます。一方、私服警察官の中でも特殊な部署(捜査4課等)には、口径9mmのS&W M3913が配備されているそうです。
ブローニングM1910は戦前から引き継いで使っている銃ですが、さすがに古いため、P230やM3913、その他リボルバーの調達に伴い順次破棄されているようです。
なお、一般の制服警察官はお馴染みニューナンブM60(口径.38Spl.)ですが、最近では首都圏等の大都市部を中心にS&W M37”Air Weight”(M36”チーフズ・スペシャル”のバリエーションでアルミ合金製。口径.38Spl.)が増殖中とのことです。
ブラック・タロン
たしか、一般の警察官はリボルバーしか持てないという話を聞いたのですが。
(麻薬取締官はオートマティックを持ってましたが)
如水
まなかじ
舞弥
*リボルバー:
・ニューナンブM60(.38Spl.) ・S&W M37(.38Spl.)
この他、米国供与品としてコルトM1917(.45ACP)、コルト・ディテクティブ・スペシャル(.38Spl.)、S&W M1917(.45ACP)、S&W M36(.38Spl.)等がありますが、いずれも順次破棄されているようです。
*オートマチック:
・SIG P230(.32ACP) ・ワルサーPPK(.32ACP) ・S&W M3913(9mmX19)
・ブローニングM1910(.32ACP) ・ブローニング・ベスト・ポケットM1906(.25ACP)
この他、米国供与品としてM1911A1(.45ACP)があります。M1910とブローニング・ベスト・ポケットは戦前から引き継いで使っているものですが、順次破棄されているようです。
ワルサーPPKは、1993年頃に警察庁がSP用に口径.32ACPのモデルを220挺ほど購入したといわれています。その後、私服警官向け新拳銃のトライアルを行った際、PPKも候補に挙がりましたが、SPが使用したところ作動不良を起こしたため、候補から外されたと聞きます(そのせいかどうか、SPはニューナンブM60に切り替えたとのこと)。その後PPKがどうなったかについてはデータがありません(^^; ちなみに、このトライアルの結果採用されたのがSIG P230のようです。
ブラック・タロン
初心者