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249 どうも。何度も質問しちゃってすいません。
ちまたではCZなる拳銃が噂になっているようですが、どういう銃なのでしょうか?
雅彩人

  1.  Cz75はチェコの自動拳銃で口径は9ミリです。旧共産圏の
    自動拳銃では非常に優秀であると言う評価をGun誌などで読んだ
    記憶があります。漫画「ガンスミスキャッツ」でも名銃として
    扱われてましたっけ・・・。
    はしもっちゃん

  2. チェスカ・ゼブロゾフカ(ブルノ)75ですか。
    チェコの兵器産業には優れた伝統がありまして、戦前…というかオーストリア・ハンガリー帝国の時代からの。
    Cz75は、9ミリパラベラムのダブルカラム弾倉を使用しているのが特徴です。
    FN・M1937(通称ブローニングハイパワー)が先鞭をつけた形式ですが、通常、軍用自動拳銃の弾倉は作動の確実性を重視して単列弾倉(8発程度)だったところを、複列(二重千鳥式)弾倉を採用して、装弾数15発を実現しています。
    ダブルカラムが嫌われるもう一つの理由として、弾倉を複列にした当然の結果としてグリップが太くなってしまうので、保持しにくくなる点があります。
    この点、Cz75はグリップ形状に人間工学的な配慮が十分に加えられており、部品や銃身の精度も非常に良好なので、命中率がとても高い。
    つまり、並の自動拳銃の倍の弾丸を弾倉に入れておけるのに、命中精度は劣らないというわけです。
    米軍のコルトM1911(ガバメント)の後継トライアルでも、ベレッタと並んで最有力候補の一つになっていました。
    まなかじ

  3.  Czなるハンドガンとのことですが、Cz製のハンドガンにもいろいろあるので、ここではすでにレスの付いているCz75を中心に書きます。
     すでにレスを頂いている通りですが、Cz75は、旧チェコスロバキアのセスカ・ジョブロゾブカ社が1970年代に開発した、口径9mmX19&15発装弾のセミ・オートマチック・ピストルです。FN HP(ハイパワー)のスタイルをベースに人間工学を織り込んだスマートな外観を持ち、ダブル・アクション・トリガーとコック&ロック(ハンマーを起こしたままセフティをオンにする機能)が可能なセフティを備えています(ハンマー・デコッキング機能はなし)。なお、現在は小改良が加えられCz75Bとなっています。
     Cz75は、”世界最高級のコンバット・オート”と絶賛されたことから、FN HPのダブル・アクション化が遅れたことも手伝って、西ヨーロッパへ輸出されて大成功を収めました。また、イタリア、スイス、イギリス、アメリカ、イスラエル等でコピー製品を生みました。
     なお、バリエーションとして、ターゲット・モデルやコンパクト・モデル、フル・オート機能を備えたマシンピストル・モデル、.22LRにコンバートしたカデット・モデルの他、セフティとマガジン・キャッチをアンビデクストラ(両利き対応)にしたCz85があります。
     日本では、Cz75は園田健一のマンガ『ガンスミス・キャッツ』の主人公ラリーの愛銃として知られていますが、このマンガに登場するCz75は、初期に製造された通称”ショート・レール”と呼ばれる製品です。スライドとフレームの噛み合わせが現行モデルよりも短いのが特徴で、Cz75の中でも特に高品質の製品とされています。

     ちなみにCz75/85以外のCzの製品としては、口径.380ACP/.32ACPのCz83(同型で口径9mmX18のCz82がある)、ポリマー・フレームを備えた最新モデルのCz100等があります。
    ブラック・タロン

  4.  社名間違えました(^^;;; 『セスカ・ゾブロジョブカ(ブルーノ)』(Ceska zbrojovka)です。
    ブラック・タロン

  5. Cz75 が有名になったのは、コンバットシューティングの開祖にして「.45 オートの神様」ことジェフ・クーパーの発言が元だったと記憶していますけど、どうでしたっけ?ちなみに Cz75 シリーズは射撃精度の高さ・操作性の良さにも関わらず仕上げがヘボい(スライドの研磨がダレてたり刻印が不揃いだったり)ため、アメリカでは「知る人ぞ知る名銃」となっており、性能の割に破格の $500 前後で売られています。日本のモデルガンより安いかも?
    ささき

  6. 更に補足。Cz75 をコピーしたハンドガンにはイタリア製のタンフォグリオ、アメリカ製のスプリングフィールドP9、ブレン・テン 10mm、スイス製 ATS84 等があります。外見がデザートイーグルの弟分みたいなイスラエル製ジェリコ 941 も Cz75 系のメカだったような(うぅ、ガンマニア現役を離れて長いので記憶がアヤフヤ…)。しかしこと命中精度となると元祖 Cz75、それも手間暇かけて作られた初期ロット品にかなう物はないそうです。
    ささき

  7. Cz75をカメラにたとえるならシンプルなマニュアル機です。ただカメラが自動フォーカス等のバカチョン化の方向に進んでいるのと同じようにオートもそのような方向に進んでいるのが現状なので、スペインのスターあたりを除けば西側の主要メーカーにフォロアーはないし、Cz75やその類似品を採用している軍も警察もありません。
    md

  8. md様

    余計なお節介かもしれませんが、「バカチョン」という語の使用は避けられたほうが賢明かと存じます。老婆心ながら一言。


    はたの

  9. ああ、そうですね。なにげなく使っちゃいましたが、まずい言葉だった。
    今時そんな言葉不用意に使うのはバカだけですな。いやはや申し訳ない。
    md

  10.  余談。Cz75のコピーの一つとして知られるブレン・テンは、Cz75を絶賛したかのアクション・シューティングの神様ジェフ・クーパーが名付け親です。第2次大戦中、チェコのVz26分隊支援火器を英エンフィールド造兵廠で改良しブレン(Bren。BrnoとEnfieldを組み合わせた造語)の名称で量産した経緯があり、以前からブレンに傾いていたクーパー氏がこれに敬意を表して名付けたといわれています。当時彼がアリゾナで経営していたコンバット・シューティング・スクールのロゴ”Raven”をフレームに入れる許可も与えたそうで、ブレン・テンにジェフ・クーパーの息がかかったと言われる所以はここにあるようです。
     もっとも、商品としてのブレン・テンは大失敗も同然でした。新開発の10mmX25弾とともに鳴り物入りでデビューしたものの、イタリアに発注したマガジンの納品が遅れ、マガジンなしで銃本体が販売されるという珍事に至りました。結局、製造メーカーの米Dornaus&Dixon社は、80年代後半に倒産します。また、10mmX25弾もコルト・デルタ・エリート等で採用されたものの、結局ワイルドキャットの仲間入りをすることになります。
    ブラック・タロン

  11. ブラックタロンさんお詳しいですね。Gun誌の愛読者と見ましたが如何でしょうか。私もターク高野氏の大ファンです。
    10x25は威力がありすぎ、しかも薬莢が長いため.45ACPや9x19拳銃の安易な改造では故障や動作不良が続出したようですね。現在のアメリカでは10mmショートとも言われる.40S&W弾(10x21)が流行してます。対抗馬にヨーロッパ生まれの.41AE(10.4x22)や357SIG(9x22)なんてのがあります。
    なおブラックタロンさんの発言にある「ワイルドキャット」とは勿論グラマンF4Fのことではなく、入手困難なマイナー弾薬のことを指す俗語です。

    ささき

  12.  左様でございます(^^ゞ>Gun誌読者>ささきさん
     最近は立ち読みばっかりですが・・・・・・
     ちなみに僕はTurk氏と床井先生のファン(笑)
     自分のHP(http://user.shikoku.ne.jp/talon/)でも銃&兵器バカぶりを披瀝しております。メインはアニメですけど(^^;;;

     個人的には10mmX25と聞くとブレン・テンかコルト・デルタ・エリートを思い出します。すでに製造中止になったコルト・デルタ・エリートですが、銃身を替えて.40S&Wに変身させればまだまだ使えると思ってます(実際ガバを.40S&Wにコンバートするためのパーツがアメリカで売られているそうな)。
     そーいや.41AEなんてのもありましたね。これも今ではワイルドキャットのようですが・・・今時珍しいボトル・ネックの.357SIGはグロックにも採用されてそこそこ出ているようですが。

     余計なツッコミ・・・グラマンF4Fは”ヘルキャット”じゃなかったっすか?(^^;;;
    ブラック・タロン

  13. ヘルキャットはF6Fですね。
    SADA

  14. 『MONSTER』でも、主人公がチェコで使ってたような気がします。

    たまる


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