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学研の太平洋戦史シリーズの空母機動部隊というほんに 爆弾の断面図がのっていたんですけど250キロ通常爆弾と250キロ陸用爆弾って構造上そんなに違いがないようにみえるんです 威力の違いはコンクリートと鉄板で示されているのでどっちが強いのかわかりません やっぱり通常爆弾の方がより厚い鉄板を打ち抜けるのでしょうか 123 |
陸用爆弾では、目標が地上の構造物(人を含む)ですから、極端な話、弾着と同時に爆発しても破壊することは可能でしょう。しかし、対艦となると艦船の装甲を貫いて爆発する事が必要となり、そのため爆弾本体に強度が要求されます。
そのため見られている本にも記載されているように、陸用爆弾と通常爆弾では、通常爆弾の方が弾体が厚く作られているのです。
よってどちらが厚い鉄板を打ち抜けるかといえば、通常爆弾のほうになります。
ちなみに、海軍では鉄筋コンクリートの場合、250kg爆弾に対し4000mからの水平爆撃には150cm、8000m以上では240cmという厚さがあれば安全であり、DS鋼なら15.5cm、NVNC鋼なら12cmの厚さで安全が確保されるというデータをもっていたようです。
源五郎
なっとー
一方、神風特攻で体当たりする零戦の速度は時速500km程度。これも秒速に直すと0.138km/sec。
ところで、動いている物体が持っている力は(力)=0.5X(質量)X(速度)X(速度)で計算できます。
さて、降爆により、時速1000kmで衝突した60Kg爆弾が装甲に与える衝撃力は
0.5X60X0.278X0.278=2.32キロニュートン。
神風特攻により、時速500kmで衝突した250kg爆弾が装甲に与える衝撃力は
0.5X250X0.138X0.138=2.38キロニュートン。
何と両者の装甲貫徹力はほぼ同等なのですね。
人道的・士気的な見地以外にも、神風特攻がいかに不合理な作戦か、これからも理解できると思います。
無頼庵
それ暴論。貫通する長さをきめるのは速度(衝撃インピーダンス比)、断面積、
衝突体の長さ(重さでも良いが)
構造に与える力はほぼ同一かもしれないが、そこまで言いきるのはどうかね
sorya
ジュールです。
この場合はキロニュートン→メガジュールが正しいかと思います。
Soryaさまが補足されましたが、60kg爆弾の降爆の方が
貫通力は高いかと思います。
もちろん、「神風は不合理」と言う趣旨には賛成します。
たかつかさ
(人はこうやって成長してゆくのさ〜でも自信満々で書いたから恥ずかしい。)
文科系から理転(高校)→地学(大学)→鉱物学(大学院)
→金属学(職場その1)→半導体材料開発(職場その2)
と変則的な科学教育を受けているせいか、トンデモない所で間違いを犯します。
無機材料は一通りイケるが物理が、まだ弱い。
自身のブラッシュアップの為、今後ともご指導よろしくお願い申し上げたく。
言い訳代わりに、思ってる事を書き並べます。
「一応、60kgの方が断面積は小さいだろうな」と漠然と思ってました。
だが、しかし、神風の場合は機体の衝突があるだろう。このダメージは?
しかし、いくら機体重量があっても、ジュラルミンのモノコック構造では
当たった瞬間「ぐしゃ」となってダメージは軽微。
う〜ん。詳細は、自信のある方にお願い。
無頼庵
>それ暴論。貫通する長さをきめるのは速度(衝撃インピーダンス比)、断面積、
>衝突体の長さ(重さでも良いが)
この文の中の衝撃インピーダンスを考えればすぐわかる話。衝撃インピーダンス
の概念が分からなかったら音響インピーダンスでも考えて。
ある速度を持つCondenced matterが凝縮物質にぶつかった場合、ぶつかった先の
理論的最大インターフェイス速度(ぶっちゃけた話、構造にを開ける速度だな)
は以下の通り、
初速×衝突体の衝撃インピーダンス(ρ0p・Usp…初期密度×衝撃波速度)÷(衝突体の衝撃インピーダンス+ぶつかった先の物質固有の衝撃インピーダンス)
これをかんがえとくれ。例えばアルミの衝撃インピーダンスと鉄の衝撃インピーダンスの比が1:2と
すれば、穴をあける速度は初速の1/3。しかし、構造自体は初速を保っている(当然慣性系)ので初
速 マイナス インターフェイスの速度が衝突体全体にかかる。ってことはアルミ(ジェラルミンでも変
わらんよ、強度以外)構造体のほうがこーりつ高く自分の構造を壊せるし、だからこそ運動エネルギが
殺がれてしまい意味無しと。
ちなみに同一材料同士の場合は衝突速度の1/2。後は発生する圧力かと断面積から侵徹量をさっしと
くれ。乱文ご容赦。徹夜も増えると思考能力落ちる。
sorya
無頼庵