QQCCMMVVGGTT
204 学研の太平洋戦史シリーズの空母機動部隊というほんに
爆弾の断面図がのっていたんですけど250キロ通常爆弾と250キロ陸用爆弾って構造上そんなに違いがないようにみえるんです
威力の違いはコンクリートと鉄板で示されているのでどっちが強いのかわかりません
やっぱり通常爆弾の方がより厚い鉄板を打ち抜けるのでしょうか

123

  1. 海軍で言う通常爆弾とはご存知のように対艦用の爆弾を指します。
    陸用爆弾では、目標が地上の構造物(人を含む)ですから、極端な話、弾着と同時に爆発しても破壊することは可能でしょう。しかし、対艦となると艦船の装甲を貫いて爆発する事が必要となり、そのため爆弾本体に強度が要求されます。
    そのため見られている本にも記載されているように、陸用爆弾と通常爆弾では、通常爆弾の方が弾体が厚く作られているのです。
    よってどちらが厚い鉄板を打ち抜けるかといえば、通常爆弾のほうになります。
     ちなみに、海軍では鉄筋コンクリートの場合、250kg爆弾に対し4000mからの水平爆撃には150cm、8000m以上では240cmという厚さがあれば安全であり、DS鋼なら15.5cm、NVNC鋼なら12cmの厚さで安全が確保されるというデータをもっていたようです。
    源五郎

  2. 艦砲の徹甲弾もそうですが、通常爆弾(徹甲爆弾)は鉄の弾殻の方が体積的に多くを占めていて、炸薬はちょぼちょぼです。
    なっとー

  3. 降爆の場合、着弾直前の爆弾の落下速度はほぼ音速近いと言われます。時速1000km/h前後ですね。秒速に直すと0.278km/sec。
    一方、神風特攻で体当たりする零戦の速度は時速500km程度。これも秒速に直すと0.138km/sec。
    ところで、動いている物体が持っている力は(力)=0.5X(質量)X(速度)X(速度)で計算できます。
    さて、降爆により、時速1000kmで衝突した60Kg爆弾が装甲に与える衝撃力は
    0.5X60X0.278X0.278=2.32キロニュートン。
    神風特攻により、時速500kmで衝突した250kg爆弾が装甲に与える衝撃力は
    0.5X250X0.138X0.138=2.38キロニュートン。
    何と両者の装甲貫徹力はほぼ同等なのですね。
    人道的・士気的な見地以外にも、神風特攻がいかに不合理な作戦か、これからも理解できると思います。
    無頼庵

  4. ちょっと、ちょっと。運動エネルギが一緒なら貫徹能力が同じと考えちゃだめ。

    それ暴論。貫通する長さをきめるのは速度(衝撃インピーダンス比)、断面積、
    衝突体の長さ(重さでも良いが)

    構造に与える力はほぼ同一かもしれないが、そこまで言いきるのはどうかね


    sorya

  5. それはそうと無頼庵さま、エネルギーの単位はニュートンではなく
    ジュールです。
    この場合はキロニュートン→メガジュールが正しいかと思います。

    Soryaさまが補足されましたが、60kg爆弾の降爆の方が
    貫通力は高いかと思います。

    もちろん、「神風は不合理」と言う趣旨には賛成します。
    たかつかさ

  6. あいや。sorya様、たかつかさ様。指摘感謝。
    (人はこうやって成長してゆくのさ〜でも自信満々で書いたから恥ずかしい。)
    文科系から理転(高校)→地学(大学)→鉱物学(大学院)
    →金属学(職場その1)→半導体材料開発(職場その2)
    と変則的な科学教育を受けているせいか、トンデモない所で間違いを犯します。
    無機材料は一通りイケるが物理が、まだ弱い。
    自身のブラッシュアップの為、今後ともご指導よろしくお願い申し上げたく。

    言い訳代わりに、思ってる事を書き並べます。
    「一応、60kgの方が断面積は小さいだろうな」と漠然と思ってました。
    だが、しかし、神風の場合は機体の衝突があるだろう。このダメージは?
    しかし、いくら機体重量があっても、ジュラルミンのモノコック構造では
    当たった瞬間「ぐしゃ」となってダメージは軽微。
    う〜ん。詳細は、自信のある方にお願い。
    無頼庵

  7. これについても一応答えを出しているのだが。。。

    >それ暴論。貫通する長さをきめるのは速度(衝撃インピーダンス比)、断面積、
    >衝突体の長さ(重さでも良いが)

    この文の中の衝撃インピーダンスを考えればすぐわかる話。衝撃インピーダンス
    の概念が分からなかったら音響インピーダンスでも考えて。

    ある速度を持つCondenced matterが凝縮物質にぶつかった場合、ぶつかった先の
    理論的最大インターフェイス速度(ぶっちゃけた話、構造にを開ける速度だな)
    は以下の通り、

    初速×衝突体の衝撃インピーダンス(ρ0p・Usp…初期密度×衝撃波速度)÷(衝突体の衝撃インピーダンス+ぶつかった先の物質固有の衝撃インピーダンス)

    これをかんがえとくれ。例えばアルミの衝撃インピーダンスと鉄の衝撃インピーダンスの比が1:2と
    すれば、穴をあける速度は初速の1/3。しかし、構造自体は初速を保っている(当然慣性系)ので初
    速 マイナス インターフェイスの速度が衝突体全体にかかる。ってことはアルミ(ジェラルミンでも変
    わらんよ、強度以外)構造体のほうがこーりつ高く自分の構造を壊せるし、だからこそ運動エネルギが
    殺がれてしまい意味無しと。

    ちなみに同一材料同士の場合は衝突速度の1/2。後は発生する圧力かと断面積から侵徹量をさっしと
    くれ。乱文ご容赦。徹夜も増えると思考能力落ちる。


    sorya

  8. 了解。自分で勉強してみます。有り難うございました。
    無頼庵


Back