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拳銃には黒い色が多いのですがそれはなぜですか? ダン
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- 拳銃のみならず銃器全体として「黒い」のですが、そもそも銃は発射のたびに硝煙(火薬の燃焼ガス)にさらされますし、野外での使用が前提ですので、降雨等の水分、使用者の汗等に接することも多く、常に腐食の可能性が高いものです。当然、腐食すれば強度・精度の低下や作動不良を招きます。
そこで、それこそ火縄銃の時代から、材料である鉄の表面に酸化皮膜を作って保護するということが行われています(近代においては薬品処理による。ブルーイングと称する。)。他にはクロム等耐腐食性のメッキ(主に銃身内側)や、ステンレス(銀色に見える銃はこれ)や複合材料(グロック、ステアーAUG等)の使用、塗装(M16の灰色部分がそうだったはず)などの手法があります。
蛇足ながら、ステンレス性の銃でも照準線上(前後サイト間及びその周辺)にハレーションを生じないようにするため、その部分だけ黒く塗る、とかスライド部分だけは従来の「鉄にブルーイング」で作られたもの(S&W M645等)もあります。
Schump
- スライドを非ステンレス化する理由は装飾と作動を良好にする為なのではなかったですか?またS&W600番台の銃は総ステンレスなのではなかったでしょうか?645の場合セミステンレスならば745でしたっけ?しかし745はエアガンにしか無かった様な気が・・・。ツッコミと言うより質問ですね。拳銃の資料、無くて・・・。
BUN
- 745なら実銃にもありますよ。ただシングルアクションオンリーですが。
だからMGCの745は745ダブルアクションが商品名でしたね。
645はおっしゃる通りオールステンレスです。
R
- ↑↑申し訳ないです。手許資料が競技用カスタムのものでした。ノーマルの645はオールステンレスです。量産型からスライドのみ鉄なのは745とかブレンテンですね。
なお、ステンレス製拳銃の作動不良といわれるものは、ステンレス自体の摩擦係数の大きさに起因する部分もありますが、むしろ銀ぴかの銃で消費者の目を引こうとする貧乏メーカーがろくな加工技術もないのに鉄より削りにくいステンレスを使って不良品を出した(要するにオートマグなんだけどね)事件の悪印象がいまだに根強いせいだというのが通説です。
Schump
- さらに補足。745と645の関係ですが、645を競技用に改造するときに施す改造として、スライドの鉄製化とシングルアクション化(トリガーの重さと操作ストロークが減り、速射が効く)が必須であり、もともとこれらをそなえているコルト・ガヴァメント系列に比べて面倒で、それゆえにシェアが低いことを知ったS&Wが、競技用改造ベース機として売り出したものだそうです。
Scump
- 表面処理について補足ですが、ブルーイングは手間と金がかかるので大量生産の軍用銃ではパーカーライジング(リン酸塩処理)で済ます場合もあります。これだと黒と言うよりグレーっぽくなります。
まぐまぐマグロ
- ↑なるほど。それでM16の軍用型と民間用カービンで色が違うんですね。AKもルーマニアやチェコの生産品はちょっと色が違うし。
Schump
- ↑うーむこれは一概には言えません。言ってしまえば同じ青でもタミヤカラーとグンゼカラーは微妙に違うようなもんでして(汗)処理する会社や素材の違いで見た目は微妙に変わるのではないかと。写真ではその辺の違いが強調される場合があります。最近では民間用の拳銃でもペイント仕上げが多くなってきています。これは下手にブルーイングするより防錆効果が高いものもあるそうです。
また、なんで黒が多いのかということに関しては銀ピカのままでは戦場で目立ってしまうから、と言うこともあると思います。戦場で使わない中近東の儀礼用のアサルトライフル(AK系)には金メッキのものもありますし(笑)
まぐまぐマグロ
- ↑寝ぼけて書いたらなんだか意味不明な文章になってしまいましたね(汗)要するにM16などアサルトライフルにブルーイングは意味無し(高くなるだけ&ブルーイングで輝くと戦場では自殺行為)なので、民間型もそれにあわせて(こういうのを買うのはやはりマニアが多いそうでいろいろウルサイ)パーカーライジング仕上げです。ただその処理の過程が微妙に異なることもあると思います(メーカーの癖?)その結果仕上げの色も異なって見えるのでは・・・ということです。
まぐまぐマグロ
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