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劣化ウラン弾の劣化ウランを濃縮ウランにしたらどうなるのですか?原爆にもガンバレル型とかあるし。(J)
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- 原爆が爆発するためには、臨界量にまとめた上で、高速中性子を打ち込む必要があります。このため、濃縮ウランにしても、放射能をまき散らして徐々に暖かくなるだけです。
- 核分裂を起こすウランは235Uです。
- ↑(クリックしてしまった。)で、天然あるウランは235Uと238Uが混ざった状態です。そのうち235だけを集めたのがいわゆる濃縮ウランです。そのかすの238Uが劣化ウランと呼ばれるものです。ウランは密度が高く堅い元素なので、弾頭としての利用法が考えられました。
- ↑(続きです。)そういう訳なので、劣化ウランを濃縮しても濃縮ウランにはなりません。絶対ではないのですが、元々劣化ウランは濃縮したかすなので、多少は235Uも存在しますが濃縮しても意味がありません。/Takky
- もう一つ。下に書いてありますが、高速中性子では235-Uの核分裂は起こりません。熱中性子でなければ起こりません。高速中性子が必要なのは、238Puの場合です。(だから高速増殖炉が大変なのです。)/Takky
- 意味がないって・・・それは劣化ウランを濃縮した場合でしょ。劣化ウランを濃縮ウランに替えた場合はどうかを聞きたいのですが。(J)まあ、濃縮ウランにも炉用と兵器用がありますが。
- 濃縮ウランで徹甲弾作っても、やっぱり意味がない(劣化ウランと効果に違いがない)と思いますが。(N)
- 焼夷効果は原子単位の反応ですか?(J)
- 濃縮にすると徹甲力は落ちるはずですね。(J)
- 焼夷効果は化学反応ですよ。(ウラン原子が酸素と反応するのだから原子単位の反応だと言えば、そうだけど)。濃縮ウランだと貫通力が落ちるというのは何故ですか?(密度が劣化ウランと比べて235/238になるから?)(N)
- なるほど、酸素との反応でしたか。(何かどの資料にものってなかった)238から235に落ちるからです。まあ、高くして貫徹力落ちてほかにほとんど利益がないからあえてしないんでしょうけど。(ところで化合後の生成物は輸送の時のと同じですか?(イエローケーキとは違うものだっけ?)
- 濃縮ウランなんか戦場にばらまいて、放射能汚染って起きないんですか?
- 劣化ウランでさえイラク兵が放射能障害になったと問題になったので、濃しゅうウランならもっとでしょう。(J)
- 劣化ウランでさえイラク兵が放射能障害になったと問題になったので、濃縮ウランならもっとでしょう。(J)
- ↑濃縮ウランは桁違いに高価ですよ。機関砲弾なんかに使えるようなもんじゃありません(^^;ささき)
- 劣化ウランは濃縮ウランを製造する過程で出てくる、いわば「絞りカス」な訳で廃物利用ですよね(良質なタングステンを用いるよりずっと安価)
- 劣化ウランの238-Uも立派な放射能です。半減期は約45億年。放射線で一番危険なアルファ線を出します。ちなみにその後でどんどん別の放射能ができてくる。/Takky
- 劣化でも濃縮でも密度には実質上、差はないでしょう。濃縮ウランにしたら、放射能汚染がもっとひどくなるだけです。ウランは元々の埋蔵量が少ないので、大変高価です。タングステンなんかよりも高いのでは? 原子炉用の濃縮ウランは235が約3%、原爆用は235が100%です。/Takky
- ↑劣化ウランのほうがタングステンより安いです。故に海自のファランクス用タングステン弾は「世界でもっとも高価な20mm弾」と呼ばれておりまする。
- 何を論じても自衛隊兵器のコストパフォーマンスの悪さに行き着いてしまう…(T^T;)。と言っても、私だって自衛隊に低レベル放射性廃棄物をぶち撒けて欲しくはないのでやむを得ないのかも知れません(ささき)
- タングステン弾は一発8万円ですね。艦載砲で対艦ミサイル一発を迎撃するのに1億円とか。ところで、↑に質問しました。(J)
- ちなみに、ファランクスに最初にタングステン合金の弾芯を採用したのは豪海軍です。(N)
- 繰り返しますが、劣化ウランを弾芯に使用する為だけに製造したら(その過程で濃縮ウランが得られる・・笑)タングステンより遙かに高価です。ただ実際は濃縮ウランの製造過程で得られる副産物なので、それを安く原子力機関から払い下げてもらえるので(アメリカの場合)、結果的にタングステンよりも安くつくのです。
- タングステンは硬さで、ウランは重さで攻める武器ですね。(J)
- ↑違います。タングステンは劣化ウラン弾芯が登場するまで、もっとも重い弾芯材料として徹甲弾で使用されたのです(速度が同じなら重量が重い方が運動エネルギーが高いのです、堅さを見込まれた訳ではありませぬ)。それでフト思ったけど劣化ウラン弾芯ってタングステンの弾芯よりに硬度では劣るのだろうか?
- 密度(比重)と硬さは必ずしも比例しませんからね。どう何でしょう?ところでタングステンて日常でお目にかかることあるのでしょうか?
- タングステン・・・電球のフィラメントに使われてますよぉ・・・。(SADA)
- ほー、そういえば、そうだったかな。しかしこれっぽっちじゃ良く分からんばい。
- タングステン(合金)は(ダーツゲームの)ダーツとか、最近ではゴルフクラブのウェイトなどにも使われています。(あまり日常的ではないかな?)(N)
- スパイクタイヤのスパイクがタングステンですよ。ああでも余りお目に掛かれないかな。
- スパイクにも使われてるってことはやはり硬いってこと?
- タングステンは非常に硬い金属です。鋼鉄はどんな熱処理を施しても物理的な限界があり、衝撃でバラバラに砕けてしまうのである限界値以上には弾速を上げられないのだそうです。だから弾速だけが頼りのゲルリッヒ砲にタングステン弾は必須で、タングステンが底を尽いた時点でドイツでは使われなくなったのですね…対する英軍はアメリカ経由で送られてくる豊富なタングステンを使って、17ポンドADPFS弾の高初速を遺憾なく発揮していたのですが(ささき)
- 切削工具などにも(硬さを買われて)タングステン合金が使われていますね。(N)
- なにかでプロ用かみそりにタングステン合金が使われてるって読んだような・・・ゴミです(まぐまぐマグロ)
- タミヤのプラカッター(商品名忘れた)にもタングステン合金とか書いてあったような。
- あのーーー、タングステン弾は軽いから遠距離では弱いと読んだのですが。遠距離で弱いのはほかの原因ですか?(J)
- タングステン合金弾は(劣化ウラン弾以外の)どんな弾よりも重いし、(劣化ウラン弾以外の)どんな弾よりも(遠距離だろうと近距離だろうと)貫通力に優れています。(「弱いと読んだ」って、その本には何で弱いか、書いてなかったのですか?)(N)
- WW2でタングステン弾芯が使われたAPCR(剛性核徹甲弾)やAPDS(装弾筒付き徹甲弾)は、直径が砲弾径より小さく、その割に比重が極めて重く硬いタングステンのコアを内蔵し、これを軽い軽金属で包んだものです(APDSの場合はコアの外側は砲口を出ると分離します)、そして、この砲弾自体は実は通常のAPCなどより軽いのです(初速を上げるのに有利ですので)、ただ装甲にぶつかった時、貫通する役目のコア部は径が小さく重いので面積当たりのエネルギーは逆に通常のAPCなどより大きくなるので貫通力は増します。
- (追記)だもんで、砲弾が軽い(APDSの場合は砲口を出たら砲弾は小さくなっちゃいます)ので一定距離以上では空気抵抗に負けて急速に減速し、威力が減少する欠点がありました。(それと口径に比して装甲をぶち破る役目のコア部が本来の砲弾よりもかなり小さくなるので、APCなどに対して貫通力で優っても、ややパンチ力には欠けます)
- そうだった。それの事。タングステン全部の弾は重いのですね。(J)
- さて、ガンバレル型原爆というのは効率の悪い代物で、核分裂に至るのは充填核物質の3割に満たないそうです。
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