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72 第二次大戦初期にあった砲身が短い戦車砲には長砲身に比べてどんな利点あるのでしょうか?

  1. 対戦車用に装甲貫徹力の大きい砲弾が必要になった為、高初速を得られるよう砲身が長くなっていった訳ですが、あえて短砲身の砲の利点を考えると、薬莢部分が小さく短いので装填がしやすく、速射、連射に向く、また走行中砲身が踊りにくいのでトラベリングロックなどが必要ない等、でしょうか?


  2. 薬莢が短く弾薬が軽いため、専門の装填手を必要とせず砲塔を小型にでき搭載弾数も増えます。砲身が短いと車体重量も軽く砲塔の旋回が早くてメンテも楽です。第一次大戦的な「近接歩兵支援」を戦車の主任務と考える限り、むしろ長砲身のほうにデメリットが多いです(ささき)


  3. 一般的に同一砲口径でも砲身が短い方が低初速で反動や後座量は小さいですから、より小型な車体に積めて、特に砲塔は小さくてすみます。


  4. (便乗質問)疑問に思ってたのですが、たとえばV,W号戦車など長砲身化に時間がかかってると思うんですが長い砲身を開発するのってかなり技術が必要なのですか?(あ)


  5. 既に下に答えは書かれているような気もしますが、長砲身化するという事は全く別の大砲を設計して新しく搭載するようなものです。普通にやったら後座長が延びるため、砲塔自体を大型化したり、あるいはなんとかして後座長を短くする必要があります。こういう事は簡単にはいきません。


  6. 日本の97式中戦車は短砲身の57mmを搭載していたのですが、改良型では比較的長砲身の47mm搭載になりました。装甲貫徹力が上がったので対戦車戦では都合が良かったけれど、それ以外の任務には炸薬量の少ない47mmでは逆に非力だったので、1中隊に1台、旧式の57mm搭載型が配備されたとか。


  7. 砲戦車中隊(司馬遼太郎さんが指揮していたような)の装備に代用として57mm搭載のチハが配備されたことはありますが、積極的に残された例は見あたりません。部隊に人気のあった95式とは対照的なのが旧チハでした。歩兵支援任務にしても敵の特火点の制圧には貫通力のある砲が必要なのではないでしょうか。BUN


  8. ↑↑↑97改の主砲は後座長を短縮するため砲身長が原形の一式47mm速射砲より短くなり、貫通力が落ちてしまったそうです(ささき)


  9. あと、長砲身化に伴なう改造としては、ターレットリングの強化もあったと思うんですが・・・


  10. ↑ターレットリングの強化というのも砲塔の大型化の部分に含めています。


  11. チハのターレットリングは設計時に75mm級主砲の搭載に対応してませんでしたか?(出典忘れた)だから主砲の規模の割に大きいのだと思っていました。BUN


  12. ↑可能な限り大きなサイズにした、とは聞きますね/SUDO


  13. レイテでは、徹甲弾を装甲のほとんどない護衛空母に撃ったため、ほとんど爆発しなかったそうです。でもその場合は榴弾に変えれば良かったのでしょうか?


  14. ↑これって質問なのかな?/SUDO


  15. W号戦車後期型は下り坂で砲身を地面に突っ込む事が多かったそうです。(J)


  16. ↑W号駆逐戦車L/70も砲身を地面に引っかけないように運転するのが大変だったとか(ささき)



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