便乗質問ですが。九四式は牽引車として造られたが、前線での使い勝手が良いために豆タンクとして使われた、というのは俗説なんでしたっけ？カーデンロイド系タンケッテの世界的流行の流れの中で造られたという見方の方が自然なんでしょうね。わたしとしては九四式の評価が高かったから九七式が製造されたと想像しますが。

Sampon

「本車は車体極小全装軌式にして速度大なる牽引自動車を研究すると共に単車として指揮、連絡、捜索及警戒用等の任務に適し得る装甲自動車たらしむる如く試製せるものなり」というコンセプトで単車で運用する豆戦車の九四式軽装甲自動車と牽引用の九四式装甲牽引自動車の二つを姉妹車として開発し、その後単車運用が主体となるよう方針転換され、制式制定段階で両者を統一、九四式軽装甲車と呼ばれるようになります。
最初から豆戦車でもあり、最初から牽引自動車でもあった訳ですね。

歩兵師団に属して自由に使える簡便な豆戦車として、軽装甲車という車種の評価は好評だったと思いますが、他車との比較は乗員の訓練過程等が異なる為にするすべもなく、単に「軽装甲車とはこういうもの」という認識しか無かったのではと思います。
ＢＵＮ

お二方、御丁寧な回答ありがとうございました。
勉強になりました。
JIK