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歩兵戦闘車の25mmや30mmの機関砲はどれくらい有効なものなんでしょうか。対戦車用では無理だし軽装甲車両やソフトスキン車両に対してしか使えないと思うのですが。そのような車両と戦うような事というのはそんなに多いものなんですか。歩兵支援用ならば短砲身でも75mm砲などの大口径のもののほうがよいのではないかと思いますが。 119 |
- ごみレスになるかもしれませんが、スウェーデンのMICVの40mm機関砲は、一定の条件でなら徹甲弾で主力戦車(さすがに第2世代戦車までとは思いますが)を撃破できる、と聞いたことがあります。
それと、この種の機関砲の発射速度を考えると、下手に大口径弾を使うよりは、多量の弾丸をばら撒く方が時間あたりの攻撃力が高いのかもしれません。
これ以上のことは、より知っている人ににお任せします。
zono
- 湾岸戦争でT55クラスを25mmで撃破した例は有るようです。
素人の空耳モード
- 単純に考えて75mmクラスになると装填手が必要になるからでは?
歩兵戦闘車のペイロードには限りがあるわけで、武装の操作人員を増やすと下車班の人数が減ることになりそれはまずいのではないかと愚考します。
75mmクラスでも対戦車能力には不足しておりそれなら素直にTOWなどの対戦車ミサイルを使ったほうがよいのではないかと。
ライフルマニア
- 同じ事を考えた人が旧ソ連にも居ました、BMP−1の主砲は73mm低圧砲ですね、でもBMP−2の主砲は30mm機関砲です。(BMP−3になるとまた法の装備に戻っちゃったけどさ)
ちなみに、第二世代の戦車の側面装甲等は思ったほど厚くないとの事、30mm機関砲などを雨あられと浴びたらやられるそうです。
その分正面装甲とかに回ってるそうですが。
ooi
- BMP1の73mm低圧砲ですが、対戦車ロケット擲弾発射機のようなもので、RPG7に似た方式です。しかし、命中精度が悪く歩兵の下車戦闘における援護射撃に使うのに問題があり、BMP2では30mm機関砲に変えられています。
そして80年代に登場したBMP3では100mm低圧砲(ロケット擲弾とATM両方発射可能)と30mm機関砲の両方装備となってますが、武装を充実させた反面、高価になってしまったこともあり、量産数は多くありません。
機関砲の性能が向上したこと、それに歩兵戦闘の近接支援作戦において機関砲の方が小回りが利くこと、そしてATMがあるため短砲身で75mm程度の大口径砲という重量のかさばる物を歩兵戦闘車に搭載する必要性が少なくなったからではないでしょうか。
アリエフ
- 過去ログを調べる根性がありませんが、sorya 先生も「35mm は(対装甲貫通力として)洒落にならん威力がある」と仰っしゃっていました。
ささき
- 75mm短砲身砲が、25〜35mm機関砲に勝っている点は、どこでしょうか?
多分、一発の榴弾威力範囲と破片の貫徹力ぐらいかな。
榴弾威力範囲は、小口径でも多数の弾をばら撒いた方が、効率的に増やせます。クラスター爆弾と同じ考え方です。
また、75mm榴弾の破片の貫徹力なんて、たかが知れてます。よって、25〜30mmAPFSDS弾の直撃の方が遥かに勝るでしょう。
要するに、多数の弾を打ち込むことで、補填が利く問題なのです。
一方、それでは、劣るところはどこでしょうか?
一概にはいえませんが、携行弾数、命中精度が劣ることになると思います。
これは、補填が利きませんね。
いちのへ
- 便乗質問になりますが、現用の25mmや30mmで現在の主力戦車の車体装甲を貫けるとは思えませんが、艤装のかなりの部分を破壊されて無力化される可能性はないでしょうか?例えば戦車の砲身にこれらのAPDSやHEATが直撃するとどうなるでしょうか?あるいはスコープなどの射撃管制装置が破壊されて主砲が撃てなくなることはないでしょうか。数発では無理でしょうが、数百発も浴びせるとどうでしょうか?
もちろん1対1で打ち合えば歩兵戦闘車に勝ち目はないでしょうが、複数の歩兵戦闘車が1台の敵主力戦車に対し集中射撃をすれば、そういうこともあるのではないかと考えます。もちろん味方歩兵戦闘車のうち何台かはやられてしまうでしょうが。
epitaph
- 8>
仰る通り、25〜35mm機関砲でも、MBTのセンサーや砲身に着弾すれば、それを破壊でき、戦闘不能にできると思います。
でも、100%当たるわけでは無いです。だから、仮に歩兵戦闘車が数量で、MBTを撃ちまくっても、戦闘不能にはできず、MBTに返り討ちにあう可能性もあるということです。
いちのへ
- >8
砲身はわかりませんが、サイトをやられても直接照準眼鏡がありますから戦闘不能と言う事はないでしょう。
507
- >10.
はい、メインのセンサーがやられてもまったく撃てなくなるということはないと思います。ただし直接照準眼鏡での射撃はかなり機能が制限されるので、そういう意味も含めて「無力化」と表現しました。専門家の方達がこの辺の脆弱性をどう考えてられるのかを知りたかったのです。言葉足らずですいません。
epitaph
- >この辺の脆弱性が
専門家でなくて申し訳ありませんが、
その辺の脆弱性は世界共通で、下手に装甲板貼っても返って目立つだけで大口径機関砲には無力ですし、探知能力や照準能力を落としてまでサイトを小型化する意味も無いと思います(性能落とさないで小型化できればそれに越した事はないです)。
それと戦車は滅多な事でもない限り単独では行動しません(しないよう努める)。一両が攻撃を受ければ、すかさず他の車輌が反撃する事でしょう。
一両だけの戦車が多数のIFVに取り囲まれた、取り囲まれるような状況に陥った時点で、もはやサイトの脆弱性云々のハナシでは無くなっていると思うのです・・・(汗)。
間違った点があればフォローお願いします。
507
- センサー破壊狙いの破片弾頭機関砲弾はあります。
BOM
- >一両だけの戦車が多数のIFVに取り囲まれた、取り囲まれるような状況に陥った時点で、もはやサイトの脆弱性云々のハナシでは無くなっている・・
有効射程について重機関銃が1000m、BMP1の73mm低圧砲が1300m、とは言え歩兵に対しては有効かもしれないが、この距離でMBTの装甲に相当なダメージを与えるだけの威力が確保できるのかよくわからない。
一方、現用MBTは1500〜2000m以上の距離で敵のMBTを一発で撃破することが求められている。見通しの利かない市街地で多数のIFVに遭遇してしまったような場合ならともかく、そうした状況が現実にどの程度発生するだろうか?
対戦車ヘリがこうした重機関銃搭載してMBT攻撃するやり方は、地形追従飛行で山陰に潜んだりしつつ、いきなり比較的至近距離から奇襲攻撃をかけ一撃離脱を図る方式だけど、地上を進むIFVにこうした敏捷な動きができるだろうか?
要するに、辿り着く前にMBTによって個別撃破される可能性が大いにあるわけで。
アリエフ
- >9.〜14.
レスありがとうございます。やはり「そのような状況に陥らないようにするのが大事」ということですね。
epitaph
- 14>
意外に思われる話なんですが、中東の砂漠地帯でも、1000m以上の見通しが利く場所ってのは、そうそう多くはないらしいです。そして、山がちな日本では、さらに少ないです。
ただ、防御側は、敵から見えなくて自軍からは見やすい位置を陣どることになりますし、MBTは、自らの長所である、比較的遠距離(2000〜3000m)での命中精度を生かすように行動するのはずですので、上記は話は、一概に戦闘に関係してくるとは言えませんけど。
#ただ、こういう話も、日本の戦車無用論に関係してくるですよね(苦笑)。
いちのへ
- みなさんありがとうございます。たしかに機関砲の威力というのはかなりあるような気がします。
119
- >>いちのへ氏
えーん。いちのへ氏まで解ってくれないのは寂しいよぅ(笑)
例えば。ですが。FCSが飛んでも、砲身を垂直もしくはやや上に向け、とにかく発射
するという、戦闘射撃手順があります(FM参照のこと)。
当然ながら、105mmよりも120mmのほうが落差が小さい(速度低下が少ないため)ため
観測窓さえあれば、105mm砲搭載戦車よりも充分な戦闘力を維持することが可能です。
と、いうかさ、まずは「何百発もの」弾丸を発射できる機関砲というのはどういう
代物なのか?という、その前提が知りたい気がするね(笑)
sorya