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メルカバは前にエンジンを置くことで防御力を高めてますが、なぜほかの国はエンジンを前に置いた戦車を作らないのでしょうか カカシ |
- エンジンを前置きにした場合の問題点を考えてください。
1 敵から最も狙われやすい前方部の容積及び正面の面積が大きくなる。イギリスのシミターのような軽戦車ならともかく、MBTとなるとエンジンの容積がかなり大きいので、エンジンを格納する前方部が大きくならざるを得ない。
2 エンジンのラジエータも前方部につけなくてはならない。この部分だけは分厚い装甲をつけるわけにいかないから、防御上のウィーク・ポイントとして狙われやすいのでは。
3 操縦席は車体前方に置かざるを得ないため、メルカバでは操縦席のスペースを確保するためエンジンが正面左寄りに配置されている。これも前方部の暴露面積を大きくさせる原因となっている。暴露面積を小さくしたいならば、逆にエンジンを大型化できない。設計上、難しいところだろう。
この他にも問題点があると思いますが、MBTと言われるものでエンジン前置きというのは、一種の自走砲であるスウェーデンのS戦車、それに車体後部に乗降ハッチを設けたメルカバといった、特有の事情があったからだと思いますが。
なお、メルカバの装甲、防御力などについては、ここの幾つかの過去ログにも出ています。
アリエフ
- それと120mm級APFSDS弾に対してエンジンなんてものは大して装甲の足しにはなららいそうです。
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