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フィールド・キッチンの資料を探していますが、決め手がどうも ありません。ドイツとソ連物の外観は発見したのですが、1台の フィールド・キッチンで一体、何人分まかなえたのか、また、 どんな物を兵士に食べさせることが出来たのか(スープ物とコーヒー、 乾パン位ではないかと思うのですが)、どうかお教えください。 (製パン中隊なんてものの存在をドイツ軍の中に発見して、なぜか 笑ってしまいました。そりゃ、食べなくては戦もできませんものね) まるき |
- この件については、アームズマガジン誌上にSTEINERさんが去年から
ドイツ軍の食事と食器・炊事設備などに関する連載を続けておられて、
先ごろひとまず完結したところです。欧米の資料にもほとんどない戦闘
食(要するに仕出し弁当)の中身が写った写真などもありました。大きな
図書館で雑誌を探してみてください。
フィールドキッチン写真集としては、
Gulaschkanonen - Feldkuechen - Baeckereien 1935-1945
Horst Hinrichson著 PODZUN-PALLAS刊
ISBN ISBN:3-7909-0605-0
がおすすめです。ドイツ軍のフィールドキッチンはふつう1個中隊に
1台ですから、150〜250人の胃袋をまかなうことになります。
マイソフ
- タミヤ・MMシリーズ1・2を争う不思議キット「ドイツ・フィールドキッチンセット」が肝にして要を得ています。馬付きの旧版から、
>1台のフィールド・キッチンで一体、何人分まかなえたのか
120人から220人分だそうです。小型のものだと60人から125人分(誤差あり)
>どんな物を兵士に食べさせることが出来たのか(スープ物とコーヒー、乾パン位ではないかと思うのですが)、
グラーシュというハンガリー風特濃スープが主で、コーヒーは90リットルの沸かしから飲めました。乾パンは出てこず、軍隊風パンでした。
>製パン中隊
屠畜中隊なんてのもあるようです。
更に詳しくならば『グロースドイッチュランド師団写真史』、GP95年2月第9号で色々糧食の内容・様子が載っています。
ところで新版の方持っていないのですが、内容変わっていましたっけ?
バツ
- やはり被りました。大負けしてるし。
バツ
- ソ連のフィールドキッチンに関しては、
http://www.ann.hi-ho.ne.jp/maxim/
こちらのトップから店主雑記録→店主雑記録 Backnumber→フィールドキッチンの部屋
ここを見ると、調理能力、メニューから生産工場まで判明しますよ。
プチロフ
- バツさん:
いえいえ、こちらも人数などは記憶モードです。調べなおしましたが
おおよそそんなものです。
この種の話の基本資料としては、
Handbook on German Military Forces
Louisiana State Univ. Press
ISBN 0-8071-2011-1
がおすすめです。ちなみに製パン中隊の装備などは、
German Military Trailers and Towed Equipment 1935-1945
by Horst Beiersdorf
Shiffer (Military/Aviation History)
ISBN 0-88740-757-9
に案外多く載っています。
プチロフさん:
いやびっくりしました。あるところにはあるものですね。
マイソフ
- ちなみに、自衛隊で更新中の大型フィールドキッチンは、下記の通りです。
名称:野外炊具1号(改)
長さ:4595mm
幅:2310mm
車両総重量:2500kg以下
炊事能力:200人分(250人分)の主食および副食が概ね45分以内に同時の調理できる。
牽引車:73式大型トラック
調理の種類:炊飯、汁、焼、煮、炊き、揚げ物等の調理が可能
構成:
かまど×6、外かま×6、内かま×8、揚げなべ×2、バーナーAssy×6
製作:伸誠商事
外観:改がつかないタイプですが、下記URL参照のこと(伸誠商事のURLです)
http://www.shinseicorp.co.jp/suigu.html
この他に、野外炊具2号(改)という50人分を40分以内に調理できるタイプもあります。外観は、下記URLに掲載されている炊事ユニットK-1と、ほぼ同じようです。
http://www.shinseicorp.co.jp/shienkizai.html
なお、それぞれの改がつかないタイプも現在使用中のようです。
参考文献:
2001自衛隊装備年鑑 朝雲新聞社
ある
- フィールドキッチンの新版の説明書、解説それなりに新しくなっていました。
バツ