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初歩的な質問ですが、連装砲塔を持つ戦車は、存在するのでしょうか?もしあるなら、その戦車の名前を。存在しないなら、その理由を教えてください。 turugi |
- 「同一の砲を、複数装備」ということであれば、存在しないんじゃなかったかな。口径の違う砲(75mm と 37mm とか)であれば、黎明期の戦車に存在しています。
理由はいくつかありますが……つまるところ「メリットがない」んです。軍艦と違い、狭い砲塔内で人力による砲弾装填を行う関係上、複数の砲を装備していたとしても射撃速度が大幅に向上するわけではないからです。せいぜい待ち伏せ時の次弾発射までが短縮される程度ですが、どのみち「初弾発射→着弾→照準補正」の時間があるため、この間に再装填の所要時間を組み込んでしまえます。結局、せいぜい数秒しか短縮できないことになり、それだったら砲一つで(その分軽くなるし余裕も生まれる)まかなってしまえるわけです。
黎明期の多砲塔戦車の場合は、主砲と副砲(というより前弩級艦の中間砲に近いか)とで役割が分担されていましたから、意味合いが違います。
tac
- 1に加えて
戦車は軍艦のように戦闘不能に追いこむのに何発も有効弾を与える必要は
なく、普通一撃でかたがつきます。また軍艦に比べ戦闘距離が短いので
命中精度が段違いですね。
敢えて連装砲の戦車というと、60式自走無反動砲ですか(一応主砲と装甲がありますよね)
こいつの場合は再装填に時間がかかるから連装にしたというタイプでしょうか?
taka
- 以前に見たような気がしたので、旧Ans.Qデータベースで“連装砲”を検索したら出てきました。
http://www.warbirds.nu/ansq/3/C2000368.html
ご参照下さい。
プチロフ
- ナチスドイツの一号戦車は
機銃2丁の連装砲塔です。
ななし
- 伊軍のM11/39、独軍の2号戦車等も機銃装備の連装砲塔ですね。
機銃のように撃ちまくる兵器でこそ連装砲塔は有効かもしれません。
吠える狂気
- KV戦車車台の自走砲なら、76.2×2、とか76.2×1・45×2(3連装!)が試作されています。「必要なのは1番強力な1つの砲だけだ!」とスターリンに怒られてしまいました。
バツ
- クルップ社がヒトラーの誕生日に送ったプランに、28cm連装砲塔を積んだ超重戦車ってのがありました。「ラーテ(鼠)」という名前で。ポケット戦艦の砲塔を流用するという、甚だ現実味に欠けるプランでしたが。
あと、E-100の車台に8.8cm連装砲を積んだ対空・対地両用戦車をモックアップまで制作していたとかで、ロシアの博物館にそのモックアップが展示されているそうです。
黒鼬
- 戦車車台流用のいわゆる「対空戦車」の系統なら古今連装も多いような。
クーゲルブリッツやクルセーダー対空戦車、ゲパルトに87式。これらは本来の「戦車」ではないですが。
ドイツの連装高射砲搭載戦車は作例記事をみた憶えが有るんですが、モデルグラフィックス誌でしたか。
MB
- 戦車砲の口径に制限があり、戦車自体が何発もの被弾に耐えられるものだったらば、連装砲塔も多砲塔も主流になっていたことでしょう。
BUN
- ちょっと違いますが、
大戦末期のドイツ超重戦車群は大口径主砲と連装のかたちで
副砲を装備してますね。
勝井