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最近気になっているんですが、1960年に採用された自衛隊の60式無反動自走砲は、現在の主力戦車に通用するんでしょうか? また、作られてから40年経っていますが退役した車両は、出ているんでしょうか?それに現在でも生産されているんでしょうか。 少年兵 |
- 正直言って、複合装甲を備えた現代の主力戦車に通用する兵器ではないと思います。
60式自走106mm無反動砲の生産はすでに終了しています。後継兵器が登場しないまま、とりあえず使える普通科部隊の対戦車兵器として現在も使用を続けているといったところでしょう(後継兵器の開発は検討されたがものにならず)。
戦車相手ではなく、通常の鋼板装甲を持つ装甲車輌等や対陣地攻撃なら、まだ利用価値はあると思います。ただ、制式化から42年が経過しているので、今後も使い続けるつもりなら近代化改装を加えなければならないでしょう。
ブラック・タロン
- ブラック・タロンさんどうもありがとうございます。
それで近代改装を行うならどんなことが行われると思いますか?
自分には解らないんですけど。
それと、もし後継車を決めるなら一体どんな車両がくるでしょうか?(新開発ではなく、輸入、ライセンス生産だとして)
教えて下さい。
少年兵
- あくまで私見ですが・・・・・・
とりあえず考えられる60式自走106mm無反動砲の改良点として、装甲の強化、エンジンや変速機および照準システム&射撃統制装置の換装・改良、搭載武器の換装(無反動砲は発射時に大量の後方噴射煙を出すので後方が危険&標定されやすい)といったものが考えられます。ただ、60式自走106mm無反動砲はかなり小型の車輌なので、改装できるキャパシティがどれほどあるかが気になります。
現時点で60式自走106mm無反動砲の後継兵器が作られていないのは、すでに各種対戦車ミサイル(01式軽MAT、87式中MAT、79式重MAT、96式MPMS)が一通り揃っている点も理由の一つでしょう。逆に言えば、60式のような自走対戦車砲は現状では重要とされていないということでしょうか。あれのコンセプト(地形を利用したアンブッシュ戦法)は現代でもそれなりに通用すると思いますが・・・
あえて後継兵器を考えるなら米軍のLOSAT辺りはどうでしょうか。
ブラック・タロン
- 近代化改修項目として考えられるのは
@エンジン換装⇒現SA4D液冷ディーゼル(150馬力)をより低燃費・低騒音・低ライフサイクルコストの物に換装。
Aキャタピラの低騒音型への変更(ゴム化?)
B新型弾頭
C車体正面への増加装甲板追加
D夜間射撃可能なFCSの装備
でもこれだけやると新造と大差無い価格になりそうです。
陸自が60式に何を求めているのかにもよりますが、以前のsorya殿書き込みにもありますように軽便な無反動砲による多目的な目標破壊を期待(信頼)している
様です。極端なロープロファイルといい特殊な車両ですので海外からの代替は候補が思い付きません。強いて言えばドイツ連邦軍ウィーゼル空挺車両に無反動砲を積んだものではどうでしょうか。
タイ駐在員
- 私見ですが、なんら改良をほどこさずにじょじょに引退していくと思ってます。
対戦車火器としては対戦車ミサイルに劣りますし。
火力支援としてはジープに積んだ無反動砲等やカールグスタフ等で、代替可能でしょう。
装甲といっても装填手は車外に出なければなりませんし、砲を上昇状態にした時には、車長の下半身は露出していたように記憶しています。
もともとこの程度の中途半端な装甲車両が、ジープ搭載の無反動と比較して費用対効果比上のメリットがあるのか疑問をもたれていた節もあります。
戦後日本の装甲装軌車の端緒となった車両として評価すべきと思ってます。
知り合いの元自衛官の方は、装軌車の割に雪上車が平気な雪道、泥道でもすぐにスタックしてしまう。
ジープだったら押して脱出できるが中途半端に重くキャタピラがあるので押すこともできない。装甲も上記のような状態で中途半端、と否定的な見解を言われていました。
そういえば当地の師団駐屯地祭では各種MATばかりで60式はまったく登場しなかったような記憶が。(覚えてないだけかも、でもMATが多数参加したのは事実)
いろいろあって89式小銃なんかも早めに配備された師団ですが、そういう師団ではMATの配備も重点的なのかな。
長い間ご苦労さんと言ったところでしょうか。
SAW
- 数年前、広島県海田町の第13旅団司令部の正門脇に60式無反動自走砲の実物が展示してありました。恐らく退役車両と思われますので、数は確実に減少しつつあると思います。
山奥の人
- どうしても後継車を輸入でというのであれば、英陸軍のシミター偵察装甲車(サイズ4.9×2.2×2.1で全備7.75t、30mm機関砲一門、装軌車)がいいかな?
これに軽MAT載せれば、歩兵の弾除けや火力支援、対戦車戦闘(正面からは行けないけど)と一応はこなせると思うので。空輸もできるしね。
代換とかいうのがあるとすれば軽装甲機動車に軽MAT位が本命なのかな?
ガンヘッド507
- 皆さんATMの傾倒されているようですが、対戦車戦闘ならともかく
対人・対陣地として考えた場合に最低射程を考慮しなくてもいい
自走無反動砲(ましてカール・PZF3より大口径)はなかなかどうして
便利かもしれませんよ。まして普通科にとっては有難い直協火力ですし。
(これ以外の普通科最大火力って言うと89FVの35oかな?)
タイ駐在員
- 以前、練馬の基地祭でデモンストレーションをやったときは、排気がえらい目立つ黒煙でした。すぐ移動できるようにエンジンは回しているだろうから、待ち伏せ向きじゃないですね。
よしえもん
- 60RRSPは一両だけでは決して待ち伏せしませんので(笑)。
発射位置がばれても私用できる運用が当然ながらありまする。(でも順次退役扱い)
それはそうと、60RRSPは東と西では評価がまるっきり違うんですよね。
西のほうが比較的評価が高い。やはり歩兵直共火力という点においてのみ大きな評
価を得られる場合が多いです。日本にはシェリダンないし(笑)。同様に西ではPF3
よりカールのほうが評価が高かったりするのが面白いところです。
確かにATM による、60RRSPの代替が出来る場面もありますが、傾向弾数。機動力を
考えれば、全てのシーンにおいてATM で賄えるとは到底思えないです。この辺の微
妙なところが60RRSPを今まで生き長らえさせてきた背景にあるのではと思いますね。
で。新規で60RRSPを作らせてくれるならば、こんな感じになるですかね。
・エンジン =>200〜250PS級水冷エンジンに換装によるパワーアップ。
・ミッション=>トルコン併用によるF12段R4段化(ファイナルドライブの多段減速)
によって、走破性の向上を図る。
・キャタ =>繊維強化型ゴムキャタ化による静粛性及び効率向上(10〜15%程度?)
・砲 =>回転弾倉型自動発射装置の採用による連射性の向上(即応6x2発)
・FCS =>日本版OICW用FCSの射表変更型の搭載による全天候性能力付与
・弾頭 =>サーモバリック効果を付与した串型HEAT-MPの採用
・車体 =>±45度程度の対Cal.50防盾の採用(展開式)
・その他 =>野営用簡易フード及びエアーコンディショナ(500W冷房のみ)
・? =>金に余裕があれば逆誘導装置による(誘導距離50m程度)高精度化弾
頭の採用
・?その2 =>欲しけりゃ面制圧に航空機用子弾内臓70Rx7ポッドでも付ければ?
こんな感じだと100両生産時でおおよそ2.7〜3.1億/両程度かな。わし見積もりで。
弾頭は逆誘導装置付きで70〜100万程度かね。ちなみに1回り大柄になります。
(基本は民生品及び既存装備品流用。車体と兵装のみ専用)
なんで、こんな具体的な話が出来るのか?っていうと、実は既に基礎設計終えてる
んよ。今後採用されるかどうかはともかく(笑)。誰か買わんかな?この基礎設計。
sorya
- 60式無反動自走砲・・・PSで発売された「戦闘国家2」で出て来た
時はなんか妙に嬉しかった覚えがあります(笑)
たしかに車体が小さいので改良しずらいでしょうがエンジンを高出力
の民生品を利用するなどすれば低予算での改良ができると思うのですが
それでも無理なんでしょうかね。
車体が小さいですからなんとかそれを生かした近代化をほどこして
みればいいのになぁ。
幻雲
- 大量装備するなら、小型多目的運搬車として日本が誇る軽トラックベースでしょ。
特に農道(田植)スペシャルの悪路走行性能は折り紙付です(笑)
オプションでキャタピラーもありますし。
fanfan
- >現在の主力戦車に通用するんでしょうか?
側面装甲なら十分抜けると思うんですが、どうでしょうか?
(35mmでも連射なら抜けるんですよね?)
あとMAT系でも90式やM1正面装甲は抜けないと思ってるんですが
理解間違ってるでしょうか?(96MPSは別です)
taka
- 13>
64式対戦車榴弾の貫徹能力が、「垂直から60°傾けた、152mmの均質圧延装甲鋼板を貫徹」というものですから、なまじっかの中空装甲ぐらいだと、抜けそうですね。また、最新のHEATだと、もっと効率よいし。60式自走106mm無反動砲も弾が当てられるのならば、けっして捨てたものじゃありませんね。
ある
- みなさん回答をどうもありがとうございます。
ちょっとした回答があればいいなって思ってたんですがなんか書き込みが凄いことに。(汗)
皆さんの話だとジープら辺にMAT等を搭載すれば代用もとい、交換できるという話ですが、アメリカか何かが口を挟んだりしなければその線になるんでしょうか?
例えば、無理矢理ライセンス生産or輸入になったらやっぱりLOSATでしょうか?他に何か候補はあるんでしょうか?教えて下さい。
少年兵
- 私は現有兵器にはあまり関心がないのですが、soryaさんの60式後継車両には、心惹かれるものがあります。ローテク兵器をハイテクに使いこなした、それも世界で唯一の(良い意味での)珍兵器に萌えすら感じます(笑)。是非とも現物が見たいものです。
W・アデマイド
- やっぱりM551シェリダンでしょう。152mmガンランチャーから撃ち出される大口径HEAT-MPは歩兵部隊の直協火力としては申し分ないと思います。同砲からATMも撃てますし。
但し本国では既に退役し使われておりません(汗)
ガンヘッド507
- シェリダンは空挺部隊用戦車のためアルミボディで耐弾性は皆無
15センチ低圧砲はケースレス弾薬とか聞いてますので、そんな可燃物満載の
カチカチ山みたいな車両でRPGを持つ歩兵とやりあうのは嫌なのですが、、、
Navy