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湾岸戦争の時期に、アメリカ軍がFAVなどの砂漠戦用(?)車輛に加えて、ATV(いわゆる四輪バギーとか言われる奴。極太の超低圧タイヤを前後に四つ履いた、バイク状の乗り物)を運用している光景が報道されていました。 恐らくカワサキとかヤマハとかの製品だと思いますが、あれは米軍の正規の車輛なのでしょうか? それとも、現地の部隊が臨時に調達した物資のような扱いなのでしょうか? 実は、あれが日本でも手に入らないかと思い、カワサキ・ヤマハの両社からアメリカ版のカタログを取り寄せてみたのですが、どちらの製品も4輪駆動の作業用モデルはカラーリングがODなのです。なんだか、最初から軍用としての使用を考慮しているように思えてなりません。 もし、米軍でも制式に採用されている車輛なのだとすれば、日本でも現用の米軍車輛の実物が、合法的に輸入できる事になります(しかも、値段は邦貨にして70万円くらいです)。 これは軍用車輛マニアにとっては、堪らない話なんですが、もし詳しい事情をご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。 それと、あのATVのような車輛は、“製造元である日本”の自衛隊では、採用するような動きはないのでしょうか。偵察用や山岳などでの物資輸送用には、重宝しそうな気がするのですが。 鴫田 |
- いまひとつ正確な形がわからないのですが、たぶんそれは特殊部隊の偵察用の軽4輪車両のことだとおもいます。ネイビーシールズか海兵隊偵察部隊(準特殊部隊)の長距離偵察隊などで使われたようです。40mmグレネードランチャーか12.5mm機銃の装備が可能で、もしかしたらパラシュートでの投下も可能だったかもしれません。
Vinegar-Joe
- 2年程前、某弾薬支所で見かけました。PKOかなんかで使用するために(なんに使用したのかは解りませんが)数台臨時購入したようで、任務終了につきお下がりでもらったようなことを聞きました
はいどーも
- 4輪ATVは、ホンダ・スズキも作ってます。
元はバイクメーカ(どこだったかは忘れた)のUS現地会社が独自に開発し、
日本にもスポーツ・ビークルとして輸入されるようになったものです。
とりあえず「ガレージ・ビルダーが作った車両が元」という話になってますが、
もし開発経緯に軍が絡んでいたとしても日本企業としては明らかにしたがらない
でしょうね。
乗ってみたら判りますが、あれ乗りこなすのにムチャクチャ体力使います。
スピード出すのも大変です。4輪低圧タイアは確かに泥濘地や砂漠では便利ですが、
森林の多い日本の山間部では、あの幅はかなり問題になると思います。
陸自のXLR250Rはオフロードバイクとして極めて優れた車両で、ちゃんとトレーニングした
ライダーなら、十分な走破性を発揮できます。
補給地での作業支援ならともかく、日本国内での偵察目的ではあえて4輪ATVを選ぶ
必要は無いでしょう。
国内ではナンバーとれませんので、輸入するつもりなら御注意を。
(このへんも、採用されない理由でしょうね)
>1 そりゃFAVの話ですよ。
乗ってる人
- あ、勘違いでした。御免。
Vinegar-Joe
- >ATV
ナンバー取れますよ。農業機械と同じカテゴリーで。
最近は良くした物でデフついてるのが出てきました。
これならばちょっと欲しいです(笑)
GA隊でも某所が運用試験をしていましたが、結局正式採用には至っていません。
sorya
- そうなんです。sorya さんが書いていらっしゃるように、ATVは農業用車輛として無理やり登録してしまう方法があるんですよ。特に、外国からの輸入車だと、簡単に登録できるらしい。もちろん、公道も走れます。
実際、4輪駆動タイプのATVは、アメリカやカナダ、オーストラリアなどでは森林のパトロールや、広大な牧場地帯の見回り、害獣駆除に出かけるハンターの足、などの用途に使われる事が多いらしく、“農業用車輛”と言えない事もありません。
これで登録すると、小型トラクターなどと同じ扱いですから、14才以上ならば免許が取れますし、ヘルメットを着用する義務もありません。
スズキやホンダももちろん、4輪バギーは作っていますが、スズキはどちらかというとクワドレーサーと呼ばれるレーシングモデルに力を入れて開発しているようですし、ホンダは逆にレジャーモデルとしての利用が多いらしく、赤いボディカラーばかりなので、こちらとしては、あまり興がのりません。
これもsoryaさんが書いていらっしゃる事ですが、最近ホンダでは、あのタイプのATVに特殊な駆動装置を導入し、オフロードと舗装路を区別して、適切なパワーを4輪に分散して駆動する構造になっているそうです。これで、乗ってる人さんが指摘しているような『あれ乗りこなすのにムチャクチャ体力使います。』という問題は、かなり改善されたのではないかと思うのですが、どんなもんでしょうね。
ちょっと話は変わりますが、ベトナム戦当時のアメリカ海兵隊は、メカニカルミュールという実にユニークな作業用車輛を持っていました。ドイツ連邦軍でもクラーカという似たような車両を持っていますし、自衛隊でも60年代に、山岳用作業車の計画があったようです。結局は、ご多分に漏れず予算不足からお流れになったようですが。
全く白紙の段階から、特殊な作業用車輛を開発するというのは、確かに費用もかかるだろうと思いますが、ATVのようにアメリカなどで作業用として実用に耐え、しかも湾岸でバトルプルーフも済んでいるという車両なら、安心して導入もできるのではないか、と思ったりもします。
最近、フランスかどっかから導入された重迫なんか、ATVくらいで丁度牽引できるんじゃないですか?
鴫田
- あんのー。
その手でナンバー取ると、法定最高速度が・・・
乗ってる人
- ええ、そうなんです。
農業用の小型特殊車輛が、最高速度30kmっていうのはよく知られている事ですが、しかしこれは車輛を登録する際の規定らしく、(いや私も、このあたりの定義は実際のところよくわからないんですが)道路交通法では、小型特殊車輛が時速30キロを越えて走っていた場合の罰則規定っていうのが、無いんだそうです。
ですから、長野や北海道の公道では、小型特殊のナンバーをつけたフォードのトラクターなんかが、公道で乗用者と競っていたりする(!)。
ま、実際のところ、いくらデフが改良された所で、コーナリングがしにくいことにはかわりないでしょうから、公道を高速で走るようなことはしないと思いますが、日常の足として通勤に使うくらいなら、充分に実用に耐えるんじゃないかと思います。
(う〜ん、そうはならんかな)
ちなみに、今ちょっとヤマハのホームページの英語版のトコロで、ATVのページを覗いてみたら、アース系の砂漠カラーのモデルとか、甚だしくは標準が迷彩塗装になっているモデルもあるんですね。
コディアックとかグリズリーというモデルの、Utility ATV Products のところのアイコンをクリックすると、車体の迷彩に合わせた柄のバックを前後に付け、オマケに同じカモフラージュ柄に塗られたライフルケースを装備した写真が出てきて、ビックリしますよ。
http://www.yamaha-motor.com/products/products.asp?lid=1&lc=atv&rdir=1
鴫田
- 94年のユーロ・サトリ(フランスの国際陸戦兵器見本市)に、LHコンセール・オプトロニック社というメーカーから、ヤマハのATVの車体を利用して試作された無人偵察車が出品されたそうです。塗装は迷彩で、伸縮式のTVカメラ・マストを搭載、車体周囲はパイプのガードで囲われています。リモート・コントロールによる操作のようですが、コントロールできる行動半径は約3kmとのことでした。
これに使われた車体はヤマハの『ブリーズ』に似ていますが、ヤマハが開発に協力しているかどうかは不明です。
>6
> 最近、フランスかどっかから導入された重迫なんか、ATVくらいで丁度牽引できるんじゃないですか?
陸自の120mm迫撃砲RT(フランス製MO-120RT-61)は砲身長約2,100mm、移動重量約600kgの大型迫撃砲です。ATVなんかで牽けるんでしょうか?
ブラック・タロン
- ↑うろおぼえなのですが、砲のバランスが良いので人力でもそれなりに移動できるようなことを隊員が言っていたような気が・・
ただ牽引自体はできても、砲員や弾薬の輸送をどうするか。道路上で必要な速度が発揮できるのか。不整地で充分な牽引力が発揮できるのか。砲自体が大きいので、
小型車(細い道に入れる)のメリットが出ない。
と問題は大きいような気が。
牽引できても陣地内の砲位置の変更程度の任務が、「丁度牽引できる」程度の車両に適した任務と愚考いたします。
SAW
- 8>道路交通法では、小型特殊車輛が時速30キロを越えて走っていた場合の罰則規定っていうのが、無いんだそうです。
そんなことありません。小特だって最高速度違反をすれば罰金を取られるし減点されることもあります。
それと登録上の話だと小特の最高速度は15km/h以下です。
農耕作業用と認められれば最高速度は35km/h未満となります。
それ以上のスピードが出てしまうものは出せないように改造しないと登録できません。
登録の時だけ改造して後で元に戻すということも可能でしょうが、それは違法行為です。
PT
- >そんなことありません。小特だって最高速度違反をすれば罰金を取られるし減点されることもあります。
もちろんです。制限速度40kmの道路で、60kmのスピードで走っていれば、20kmオーバーで捕まってしまいます。罰金も取られるでしょう。
しかし、小型特殊の本来の性能限界である時速15kmを超えたスピードの部分には、罰則規定が無いのです。つまり小型特殊で、“最高速度50kmの道を、時速40kmで走っている”分には、オマワリさんに捕まってしまう心配はない、という事です。
>それと登録上の話だと小特の最高速度は15km/h以下です。
>農耕作業用と認められれば最高速度は35km/h未満となります。
>それ以上のスピードが出てしまうものは出せないように改造しないと登録できません。
>登録の時だけ改造して後で元に戻すということも可能でしょうが、それは違法行為です。
これも、確かに違法改造でしょうが、やはり罰則規定がありません。
それに、現実的には日本製のトラクターも、海外から輸入されるトラクターも、時速15kmのリミッターなんか最初からついていません。最高速度15kmというのは、とっくの昔に形骸化した規定なんです。
鴫田
- もはや質問の本題から逸れていますが・・・。
>しかし、小型特殊の本来の性能限界である時速15kmを超えたスピードの部分に
>は、罰則規定が無いのです。つまり小型特殊で、“最高速度50kmの道を、時速
>40kmで走っている”分には、オマワリさんに捕まってしまう心配はない、という事です。
あの・・・それ都市伝説ですよ。
交通の教則をよく御覧ください。車両の法定最高速度であれ、道路の最高速度であれ、
制限速度を超えれば、単純に、速度超過として罰則を適用されます。
小特だろうが原付だろうが自動二輪だろうが普通車両だろうが、適用形態に区別は
ありません。
嘘だとお思いでしたら、どうぞ運転免許試験場にお問い合わせください。
裁判に持ち込んでも確実に負けます。
ナンバーの件にしても、不正な手段で取得すれば、虚偽の申請となり犯罪となります。こちらはどうぞ陸運局にお問い合わせください。
小特が市区役所の管轄であるにせよ、道路運送車両として虚偽の申請をおこなった
事実は動きません。当然、虚偽申請の罰則が適用されます。
あまり交通警察を甘くみないほうがいいですよ。
乗ってる人
- 私も不思議に思って、先ほど鮫洲の運転免許試験場に電話で問い合わせてみました。何箇所か、電話口をたらい回しにされた結果、最終的に出た答えは、
『確かに罰則規定はありませんが、警察としてはあまりお勧めするわけにはいきませんねぇ・・・・。』という、なにやら歯切れの悪いものでした。
恐らく、農業用車輛に閑する法規が定められたのが、現在のように各種車輛の性能が著しく向上する以前であった事と、農業用車輛の改造を一々禁止していたのでは、農作業になど使えない、という現場の事情もあるのだろうと、思います。
それから、何度も言うように、ATVを小型特殊として登録することには、決して虚偽の申請なんかしなくても、できますよ。
どの部分を指して、『虚偽』とおっしゃっているんですか?
鴫田
- >14.
どういう質問をしたんでしょう?速度違反に関しては鴫田さんの認識は明らかに間違っています。
私は最高速度60km/hの道路を原付で50km/h強で走っていて最高速度違反で捕まったことがあります。
罰金(反則金)も払ってます。
これは12.で鴫田さんの書いていることと全く同レベルの話ですよ。
小特の最高速度制限の形骸化についても
例えばフォークリフトだとリミッターなしでも最高で20km/h程度しか出なかったりしますが、
それだけで区分上は大特になり、税額も管轄も変わるし大特免許が無いと乗れなくなります。
そこで小特仕様といってわざわざリミッターをつけたタイプが売られてますが?
>現実的には日本製のトラクターも、海外から輸入されるトラクターも、時速15kmのリミッターな
>んか最初からついていません。
トラクターは普通農耕作業車扱いされますから最高速度制限は35km/h未満です。
15km/hのリミッターはついていなくて当然です。
最高速度が35km/h以上でリミッターもつけずに問題なく小特登録できている
トラクターがあったら具体的な型名をあげてくれませんか?
PT
- 交通課に勤務する知人に確認したところ
誤解していた点がありましたので訂正及び補足します。
原付は法定速度が30km/hだが小特は自動車に含まれるので60km/h。
従って小特の場合、60km/hまでであれば道路の速度制限に従う限り
最高速度違反としての罰則はないそうです。
だからといって最高速度違反をしても見逃すようなことはありえず、
停車させた上でナンバー及び運転者の確認を行い、速度に関しては厳重に注意を行った上で
整備不良、安全運転義務違反、安全不履行など(出していたスピードと周囲の状況、
運転者の意識(確信かそうでないか)等によって変化する。複数が重複する可能性もある)
が適用されるだろうとのことです。
従って
>速度違反に関しては鴫田さんの認識は明らかに間違っています。
の一文に関しましては私のほうが間違っていました。申しわけありません。
PT