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馬鹿馬鹿しい問題かも知れませんが質問があります。 T−35のような、沢山砲塔があり、その上通常の戦車よりも 多人数が乗り込んでいる多砲塔戦車の場合、射撃などの指揮体系 はいったいどういう風になっていたのでしょうか? 皆めいめいに好きな目標を射撃していたとか? どなたか御教授お願い致します。 NAP |
- ドイツ軍の5人乗り戦車の場合も、車長は射撃しません。主砲は砲手、
前方機銃は無線士、同軸機銃は装填手が撃ちます。命令がなくても自分
の判断で撃つ場合があります。しかし砲手にはスコープから見える範囲
しか見えませんから、車長が「11時、距離600、PAK」などと目標を指示
してやる必要があるわけです。車長が「フォイアッ、フライ」と射撃を
許可すると、照準を終えた砲手は「アハトゥンク」とクルーに呼びかけ
つつ撃つ。これがマニュアルどおりの手順です。
これが隊長車だったりすると、中隊先任曹長が無線士として乗り込ん
で、車長といっしょに中隊の指揮にかかりきり、ということもあります。
こんなとき砲手は事実上の車長代理として、命令がなくても危険を排除
しなければなりません。
ですから多砲塔の場合も程度の問題で、車長の注意はより行き届かな
くなる、ということであったろうと思います。
マイソフ
- T-35は主砲塔に4人も搭乗しており、その内の一人が当時のソ連戦車にしては珍しく「砲手を兼ねない戦車長(但し機銃手兼任)」でした。
配置位置は備砲の右横、右のビジョンポートとペリスコープ(左右振れ幅に限りがある)は覗けますが、左のビジョンポートは砲と砲手が、また、後方のビジョンスリットは装填手が邪魔になり、車長は砲塔正面方向しか直視できません。
脅威度が低ければ車長が確認もしくは報告を聞いて指示を出したのでしょうが、危険を感じた時は各砲塔・銃塔の判断で射撃していたのだと思っています。
プチロフ
- ありがとうございました。
やっぱ乱戦だとてんやわんやだったんでしょうね。
NAP