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戦車砲に関する疑問 1・砲身の交換は戦地で簡単に出来るのですか。砲塔ごとはずして砲身を抜き取るようなことはしないのでしょうか? 2・砲身の製造法について知りたいのですが… 戦艦の砲身の場合は内筒に鋼線を巻いたり、外筒をかぶせたりして頑強な一体構造に仕上げるわけですが戦車砲の場合はどうするのでしょうか? 富士通BIBLO |
- 1.クレーンがあれば簡単に交換可能です。3人で30分もあれば余裕。
宝塔をはずすなんてアホなやりかたはしません。
2.製造法は…かなり大雑把に言うと、精錬・調質したあとドリルで一度穴あけ、
その後デカいドリルであけたあと、自緊処理(スエージ自緊)してからホーニング
および表面処理。こんな感じ。
自走砲のような被せ式の砲身製造方法は社外秘なのでパス。
sorya
- 宝塔=>砲塔でござんす。
sorya
- 1.105mmL7砲身や120mmラインメタル系砲身は、車内の固定キーを外して、砲身を
45度ひねって抜くだけで簡単に外せます。
61式戦車の90mm砲では前に抜けませんので、防盾ごと砲全体を砲塔から抜き出
した後、砲身を抜きます。
確かソ連のT-55などは砲塔の後方をジャッキアップして抜き出すようになって
いたと記憶しています。
2.現代の戦車砲は軽量なことが要求されるため、単肉自緊砲身が一般的です。
鍛造と遠心鋳造方式があります。
遠心鋳造方とは、溶解した鋼を、高速度で回転している円筒形鋳型に流し込む
作り方です。
遠心力により、溶解した鋼中の比較的比重の軽い物質(不純物)が中央に集まる
ので、鋳型から取り出し後、中央部をくりぬけば強度の強い砲身が作れます。
単肉砲身だけでは強度が低いので、戦車砲の場合は自緊を施し強度を増します。
自緊には砲身の両側を塞いで、油圧又は水圧をかける方法と、プラグにより砲腔を
拡大させるスエージング法があります。最近はスエージ自緊が一般的なようです。
榴弾砲や高射砲等には、層成砲身と言って単肉砲身に外筒を焼きば嵌めしたもの
(戦艦の砲身に近いもの)や、ライナ交換式砲身といって内部ライナーが交換でき
るものもあります。
はいどーも
- 回答いただき恐縮であります。非常に参考になりました。
富士通BIBLO