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1・GPS誘導兵器を電波妨害等により無効化することは可能なのでしょうか? 2・現在の対空砲の全てが近接信管を装備しているのでしょうか。わざわざスカイシールドを開発しなくても従来の近接信管では不十分なのでしょうか? 富士通BIBLO |
- 1.基本的にはGPS信号のジャミングは可能です。ですが、こ〜ゆ〜代物はシステム冗長性を確保するため慣性誘導装置がついています (GPS信号が常に受信で
きるとは限らないかんね) ので、事実上あんま関係ないです。そら多少はSEP に変
化があるかもですが。
2.相手が航空機程度の構造的に脆弱なもの「だけ」であったら、光波・電波式信管+調整・自然破片式弾頭の散布だけでいいでしょうが、そうじゃない場合、シス
テムとしての応答速度が起因する実誘導誤差をまかないきれません。するとどうするのか?というと、近接信管ではなく、将来位置予測による弾頭爆発秒時の設定をする必要が出てきます。
sorya
- う。2番の回答がおかしいや。
2.全てがそうとは限らない。小口径の近接防御用だとHEではなくAP弾だし、中口
径の奴だとプログラム式が主流です。60mm+ 級になると確実に近接信管つくんでな
いかな。どっちにしても誘導誤差から生じるミスディスタンスが出てくるわけで、
近接信管があっても「近接信管が起爆できない」位置に弾頭がやってくる事が往々
にしてあるわけで、それをどうやってフォローすることで所謂「死に弾」を減らす
かという技術的洗練につながるわけで。
sorya
- 便乗質問お願いします。
1.調整破片弾とはどういうもんなんでしょうか?近接信管の一種みたいですが。
2.スカイシールドとは何でしょうか?
taka
- >>スカイシールド
http://www.yahoo.comで'NORAD'+'SKY-SHIELD'もしくは'NORAD'+'SKY-SHIELD'+'II'
で検索すれば、(かなり大まかなんだけど)ちょっとは分かるかもしれないです。
簡単に言えば、現在批准されている条約違反になるとは思うのだけどねえ。
(実験計画ながらも)
>>調整破片
簡単に言えば自然破片の反対。自然破片弾頭は爆薬の燃焼による内圧の上昇が弾殻
に断熱剪断帯を作り、それが破片として飛び散るわけですが、この破片見事なまで
に二項分布に則った破片重量分布を示しとるわけで、そのままだと(安いけど)破片
威力に大きな差が出てきます。
それじゃ困るってんで登場したのが(重量)調整破片式弾頭で、弾殻を薄くする代わ
り、その内周にそって人為的に形状を整えた人工破片を貼り付けることで、破片威
力を均等に割り振りましょうって奴です。当然ながら、威力のピークは自然破片式
弾頭には劣ります。ただし威力にムラがないのが特徴です。
なお、パトのPAC3みたいな鉄球バラマキ方式も広義には調整破片式弾頭になります
です。
sorya
- 回答いただき恐縮であります。ご意見大変、参考になりました。今後も宜しくお願います。
富士通BIBLO