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基本的なことで申し訳ありませんがどなたかお教えください。 戦車の操縦は操縦士だけしかできないのでしょうか? 戦車搭乗員は全員がひととおり全ての役割(操縦・砲操作・通信等)ができるようになっているのでしょうか? (第二次大戦・現在は問いません) *旧日本陸軍では自動車の操縦(運転)じたいできる人が少なかったときいてます。 自動車より難しい戦車の操縦なら操縦専門の兵がいて従事してたのかと思いまして… 桃パパ |
- 一通り出来て「一人前」です
SUDO
- 陸自の場合は
車長=2曹以上
砲手=3曹以上
操縦手=3曹
装填手=陸士
という構成になっております。車長は総てのことができます。(砲手も一応できる)
また、操縦については全員ができます。というよりも戦車を操縦できる資格(大型特殊免許が必要)が無いものはそもそも戦車乗員になれません。(大型特殊免許は新隊員の後期教育で取得しますが、そのためには部内の車両適性検査で「適」もしくは「準適」の判定が必要)
通信については、装填手の仕事でもありますので当然全員ができます。(部隊配置後間も無く「丙種無線通信手」の資格をとります」
砲操作(実際の射撃操作)については陸曹以上となります。
実弾射撃については「砲手検定」に合格しないと実施できないことになっています。
このシステム自体は米軍と同じです。米軍は、車長が軍曹以上(2等軍曹以上)砲手、操縦手も軍曹もしくは伍長(ただし砲手の方が上級者)、装填手が2等兵〜上等兵となります。
ただし、状況により下位の者が上級職を取ることはあります。
はいどーも
- 「回答」になるかわかりませんが、次世代の戦車(米軍で言えばM1A1の後継機)は砲手を廃止するようです。砲弾はオートローディングで、砲塔部分には誰も乗らず、戦車長(射撃手も兼ねる)と操縦手が隣り合わせに搭乗する構造のようです。さらに砲塔部分を多角形形状にする事によってステルス性を持たせたほか、M1A1の2/3位の車高にして低視認性にも考慮しているそうです。いずれにしても、今後今までのような人員配置が変わるのは間違いなさそうです。
YF−23A
- 第2次世界大戦のころの戦時下のドイツですが、オットーカリウスの「ティーガー戦車隊」を読むと、
少なくとも装填手は戦車やトラックの運転免許は所持していなくてもなれるようです。
通信手や砲手などもひょっとしたら同様かもしれません。
まあ、これは戦時下の話ですし、当時のドイツが戦車兵を急遽必要としていたからかもしれませんが・・・
P-kun
- >SUDOさん、はいどーもさん、YF23Aさん、P−KUNさん、皆さん早速のご回答ありがとうございます。
便乗質問になってしまうのですが、特にクルーの変更がない場合は、全員が満遍なく操縦・通信・装填等の
役回りを車内ローテーションなんかで順番にこなしていくのでしょうか?
桃ぱぱ
- 戦車乗員の編成は重要性の高いポジションから階級の高い順に兵員を配置します。
ですから、先の回答のような車長>砲手>操縦手>装填手の階級配置となります。
したがって、乗員内でローテーションを組むようなことは通常ありません。
はいどーも
- >はいどーもさん
懇切なご説明ありがとうございました。よくわかりました。
桃パパ