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WWII中の戦車用エンジンは、大雑把に分けて、水冷式、空冷式、ディーゼル 式、ガソリン式に分かれますが、運用上、最も有利と皆様が考えられるのは、ど のタイプでしょうか。 山家 |
- 議論ボードの方がふさわしい、とも考えたのですが、こちらに書き込みました。
私としては、燃費や整備のしやすさから、空冷ディーゼル式が最も有利と考えて
いたのですが、調査したところ、空冷ディーゼル式は、日本しか採用しておらず、
また発揮できる馬力の割に大きくて重いという批判を本で読み、皆様の意見を伺
いたいと思いました。過去ログを自分なりに調べたのですが、見つけられません
でした。どうか、よろしくお願いします。
場合によっては、議論ボードに書き込みをし直そうと思います。
山家
- これは使用国や運用される地域によって、かなり選好が異なってきますよ。第二次大戦中だと、戦車用のエンジンとしては一般的にディーゼルよりガソリンの方が機械的信頼性が高かったようで、燃費が高い、火災の危険が高い、多様な燃料を使えない、といった欠点はあるものの、米軍などはM4シャーマンのガソリンエンジン型をかなり多く使用しています。逆に、ソ連軍は補給上の利便性を重視したようで、レンドリースのM4もディーゼルエンジン型を好んだそうですが。日本が空冷式ディーゼルを使ったのは、水や燃料の補給に不便が生じがちな満州やモンゴルの乾燥地帯での運用を考慮したからですが。
アリエフ
- それに価格や生産コストの問題もあるだろうな。ディーゼルエンジン発祥の地、ドイツでなぜ実用化された戦車用エンジンの殆どがガソリンエンジンだったのか?優れた航空機用ディーゼルエンジンを実用化していたというのに。
アリエフ
- (再補足)米陸軍の場合、機甲部隊サイドからは全ての戦車をディーゼルで統一したかったが、補給部隊から機甲部隊に戦車用のディーゼル油と輸送車用のガソリンの両方を供給しなければならないという業務上の困難を訴えられたことから、この計画を諦めている。しかし、米海兵隊は小型船舶もディーゼルを使用しているため、M4のディーゼルエンジン型を好んでいる。他の種類の車両との燃料共通化と性能・燃費のいずれを重視するか、ということも重要な問題点だったと思います。どれが有利か一概には言えない、というのが私の回答。
アリエフ
- >2 ドイツでも戦車用のディーゼルは試作(あるいは製造)されていた様ですが、大きさと、燃料(?)の問題があったみたいですね。
tackow
- どうも、ありがとうございます。確かに、それぞれの国情がありますから、一
概には、言えませんでした。
山家