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レオパルド2A5の楔型前面装甲は極端な傾斜角を採っており、これを砲塔全周に装着したらあらゆる戦車砲弾をはじきそらしてしまいそうに思えるのですが。また、Sタンクについても同様に思われるのですが。如何でしょう。 越谷 |
- これは過去ログにいっぱいあるね。
結論から言えば、あれに砲弾をそらす意味(機能)はないそうであります。
まなかじ
- 越谷さんの提案に従うとレオナルド・ダビンチの描いたような傘型戦車こそ全周防御の理想形ということになりますが、何故現実に存在する戦車はそうなっていないのでしょう?そもそも、全周を等しく防御することは戦車にとって有利なのでしょうか?
限られたエンジン出力で必要な機動性を確保する為には重量の上限というものがあり、装甲に使える重量は決まってしまいます。それを全周に等しく配分するより、敵弾に当たる確率の高い部位を集中防御する方が有利な場合が多いとは思いませんか。
ささき
- 過去ログの車両関係234番、243番、344番を見てください。
ベルゼバブ
- なるほど。確かに欲するところの答えがありました。そこで質問です。
過去ログの234を見たところ
「きょうびの弾は10度以下で当たらないと滅多に跳弾しないのよ−sorya。」〜とありました。これは今日のAP弾は弾芯が硬く比重は重く高初速のため起こる現象なのでしょうか? 何故なんだろう?
それから、243の6にある「パス長を増やす効果もあるはあるけどそれは装甲重量減らす効果でしかない−soryu。」ともありましたがバス長とはなんのことですか?
もう一つ。243の8にある「ってのは傾斜させてるインーダンス境界で起こる屈折みたいな現象を〜ぶつけないと弾芯重量が減らんのだ。−soryu。」インーダンス境界とはいかなるものですか?
越谷
- >4 SORYAさんの代りにお答えします。この疑問は、大学レベルの物理学、それに衝撃工学を学べば大体わかるようです。そう言う私は齧ったこともありませんが・・。それから他人のHN間違えないよう、みんな気をつけようね。
アリエフ
- >4
私は門外漢なのですが
>「きょうびの弾は10度以下で当たらないと滅多に跳弾しないのよ−sorya。」〜とありました。これは今日のAP弾は弾芯が硬く比重は重く高初速のため起こる現象なのでしょうか? 何故なんだろう?
これは243の12でsoryaさんが理由を述べていると思います
ちゃんと読みましょうよ
SUDO
- >>越谷氏
>跳弾しずらい
その考え方では何時まで経っても答えは得られんでしょう。
「硬度」という考え方の時点で誤っています。ま。実際問題として、この「硬度」
と言われるシロモノ。余りにも模糊曖昧なシロモノであり、中々に定量的な比較が
できん量であることが調べれば判るでしょう。
それはともかく。なぜ跳弾しづらいのかと言えば、昔投稿した通りで、相互作用面
が十万気圧位の静水圧レベルで現象が起こっているため、材料同士が塑性状態とな
り(厳密には擬似流体化だが)、結果その相互作用面は粘性摩擦によって爆着に近い
状態だからが答え。
>インピーダンス勾配
界面における、衝撃インピーダンス(密度×衝撃波速度)の変化率。スネルの条件で
いうところの屈折率の比に極めて概念的に近い。
>パス長
侵徹長のこと。パスだけでも良いけどね。
あの説明に関して言えば、モノブロックの板を傾斜させると確かに見かけの侵徹長
の増加が期待できるわけなんだが、実際は(衝撃)インピーダンス勾配に応じた終末
弾道の変化が発生し、理想値よりはるかに短いパスになることが多いということ。
sorya
- 便乗失礼。
7.で「擬似流体化」とありますが、これで「条件さえそろえば装甲にぶち当たった砲弾が装甲に溶接されたようになって止まる」こともあるんでしょうか?
Schump
- 簡単に言えばそれは「あります」。
特に微妙な速度(nearly1200m/s)で衝突したロングロッド弾だと特に。
弾性率が違うので、全てが全て溶着とまでは行かないのだけど。
sorya