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キャタピラについて教えてください。 キャタピラの連結にはシングルピンとダブルピン の二種類がありますが、機械抵抗とコスト以外に どのような長短所があるのでしょうか。 また、現代の車両ではどちらの方がより採用され ているのでしょうか。 さらにもうひとつ、キャタピラを覆っている スカートは防御の為についていると思うのですが、 ゴム製の物もありますね(フィンランドのT74 の写真で見ました) ゴム製では防御にならないと思うのですが、なん の為についているのでしょうか。 ものじ |
スカートの他の効果としては、走行時に巻き上げる砂埃等を少なくしたり、キャタピラの隙間にできる影を隠して車体のシルエットを目立ちにくくしたりしています。こういう擬装も「防御」のうち。
たけぽん?
構造はシングルブロックとダブルブロック(1pieceか2pieces構造かって違い)、結合方式にシングルピンよダブルピン(通しの長い1ピンで止めるか両側から短いピン
2本で止めるか)って感じ。
構造で言えば、キャタの外れやすさで、シングルブロック>ダブルブロック。キャタの取り付けにくさで、シングルピン>ダブルピンって感じ。で純粋にキャタとし
ての性能が高いものは構造的柔軟性があって(しかも騒音もやや低い)交換がしやすいダブルブロックダブルピンなんだけど、とっても高価(部品が増えるしね)だって
ことと、部品がやたら増えることで耐久性が低いという指摘があるです。
で、現代のMBT に関して言うと、シングルブロックダブルピンの形式が中庸だけどとりあえずそこそこの融通が利くという感じかな。これだって結局はどれだけ高級
な材料を安く使えるかってことに左右されるので、一概には言えんです。メルみたいに動力性能をそれほど重視せず耐久性のみで揃えようとするとシングルブロック
シングルピンになっちゃうし。(確かBazもそうだったと思う)
そんな訳で概論的な回答でした。
sorya
たけぽん?さんのおっしゃるように金網が入っているならHEAT弾の効果
を弱める事が出来そうですね。写真で見るとかなりデコボコというか、歪ん
でいるので金網入りとは思っていませんでした。
soryaさん、詳しい回答ありがとうございました。大戦時のキャタピラ
の細かい形状の違いは文献で見かけるのですが、機能や開発の経緯などは探
しても見つからなくて。現代車両はキャタピラのはっきり写った写真が山ほ
どあってもなぜそのような形状にしたのか資料も見つかりませんでした。
砲と装甲とキャタピラは戦車の三大条件?なのにあまり光があたりませんね。
がんばれモデルカステン!
ものじ
追加質問
戦前、日本戦車が採用していなかった(気が付かなかった)”ウェットピン方式(ゴムブッシュ付き)についても、どなたか解説お願いします。
ドライピン方式に較べて 革命的に、転がり抵抗減少、寿命延長に繋がると聞きおよんでいるんですが?
軌跡の発動機?誉
sorya
sorya
(http://www.caterpillar.com/copyright/copyright.html)だそうで、
一般的な用語としては無限軌道、軍事用語としては履帯(track)を使うのが正しい、
と聞いたことがあります。
便利少尉
日本じゃいっしょくたにされてるけど。キャタだと短くて言い易いし。
ただ、グループ会議みたいな正式な場所ではキャタという語は使わないけど。
sorya