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大戦中の日本戦車の写真を見ていて思ったのですが、転輪のボルトを針金で縛って補強していますが、これでは交換の際に手間がかかると思います、他の国でこのようなことをしている見たことがないのですが、これは日本のネジ製造技術が劣っていたためでしょうか、それとも、日本人が必要以上に神経質になっていたためでしょうか? pegaso |
BUN
例えばボルトのアタマに2mmくらいの貫通穴をあけ、針金通してボルトの緩み
を進行させないようにするみたいな。
sorya
常に振動や衝撃にさらされる部位にゆるみ止めを施すことが「必要以上に神経質」ということはないでしょう。定期的な点検や整備が行われ難くなる実用状態ではなおさらです。
現在では機械製品一般でゆるみ止め(軽減)の為に、ネジ部分に樹脂等を塗布したボルトを使うことがあります。針金とは違って脱落の可能性は残りますが。
そういった製品がWW2当時諸外国で使われていたかどうかはわかりません。
たけぽん?
振動があり脱落の可能性があるとこは 脱落防止のためボルト針金で補強するのは 航空機でもあたりまえのようですね。
海上保安庁の整備士に友人がいて 飛行機の整備の見学させてもらったのですが エンジンのまわりのボルトをすべて隣のボルトと8の字にぐるぐる巻いた針金で固定するのを見て こんなに手間のかかる仕事をやってるのかとびっくりしたことがあります。
vought
特に、回転中心1点で締めているもの、絶えず振動を受けるものなどは、ゆるみが発生しやすいため、
重要な部位では、何らかのゆるみ止め対策がとられています。
たとえば、私の所持しているモーターサイクルのリヤホイール用のナットは、
オネジ側にに割りピンを貫通させ、固定しています。
他には、ネジをピッチの細かい「細目ネジ」とする、
「ベアリング用ナット」などの特殊なナットを使用する、
たけぽん?さんが書かれているような樹脂コーティングされたネジを使用する、などの手段があります。
また、ネジのゆるむ方向に駆動力がかかるようなものには、たいてい逆ネジが使われています。
どんべ
師匠、昭和51年6月のモデルアート増刊「ドイツタイガー戦車」の
19ページの一番上の写真なんですけど、
ドライブホイルの締結ボルトがゆるまないように、
ボルトの頭に鉄パイプが溶接されてます。
どんべ
まず、ネジに関しては精度が高ければ高いほど、強い力で締めることができるのだそうです。
反面、クリアランスが完璧であるが故に緩める事も容易いので、(特に振動よりも衝撃を加えた場合は、11ミリ程度のものなら赤ん坊の手でも緩むそうです)何らかの緩み止め対策をしなければ強力な締めを維持する事ができないのだそうです。
たけぽんさんが仰っているように、樹脂等を塗布したり、スプリングロック機能をつけたネジは「セルフロックナット」と呼ばれるもので、整備の際はすべて破壊して交換しなければならないのだそうで、そのような贅沢な物資の使い方は前線では極力避けるべき事だと思います。
また、voughtさんの仰っているものは「ロックワイヤー」と呼ばれるもので、現在のF-1(ミラージュじゃなくて自動車レースの奴)でも使用されている機構です。
あと、BUNさんの回答にはその方が最も感心していましたが、自走距離が少なくて頻繁に点検さえ出来れば、割りピンや止めピンは必要ないものだそうです。
観光バス(大型のナット)の場合は300kmにつき1回は進行方向左側のタイヤのナットの増し締めをするのだそうですが(タイヤの回転とネジの回転方向に起因する)、その都度約40度ほど緩んでいるそうです。
どんべさんが仰っている2輪車のピンは法律で定められているのだそうで、脱落により致命的な事故を起こす部分には日本では必ず割りピンをつける事になっております。
自動車ですと、ハンドルをいっぱいに切った際にタイヤの内側のアームの部分で確認する事が出来ます。
きん
pegaso
振動やジャイロモーメントで当該質量のボルトが回転しない程度で良いので、裏側まで止める必要は無いと思います。(たぶん)
実際私のオートバイ(400CC)のフロントタイヤの止めピン(左側1本のみです)はコンビニで売っているハサミでも切断できる程度の強度です。
きん
(戦車マガジン増刊・97式中戦車)
pegaso
それなら可能性は高いです。車両のネジは対策を施さないと基本的に緩むものです。
あと「9」でのあやしい日本語「ジャイロモメント」を「回転モメント」に訂正させてください。
きん