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1943年のシチリア攻防戦でドイツ戦車とアメリカ軍艦が 撃ち合って後者の圧勝に終わったと記憶しておりますが、 当時の戦車で艦艇撃沈は可能だったんでしょうか。 アウシュビッツ三吉 |
例えば「ヤクトティーゲル」の対戦なら、当たれば沈むでしょう。
駆逐艦でも10発20発食らえば(128mm砲だし)撃沈できる可能性は
ありますよね。
ただ,コレは火力においてのみの話で,戦車の照準機で対水上射撃ができるか?
といった疑問はあります。
結論は,「可能である。しかし実戦では可能性は零に限りなく近い」ってとこでは
ないでしょうか。
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駆逐艦の装甲などないも同然なので、
火薬庫や魚雷発射管あたりに命中すれば、
十分撃沈できます。
ただ、当然、命中精度・火器の射程の点で
艦艇側に圧倒的なアドバンテージがあります。
普通艦艇と戦車が撃ち合うような状況なら、双方かなり接近しての戦いになるでしょうから、
射程の点はクリアしてるかもしれませんが、
射撃速度や命中精度は依然艦艇側有利です。
戦車で軍艦に勝つには、相当な数的優位を得なければ無理でしょうね。
勝井
BUN
P-kun
シチリアやノルマンジーでは対地艦砲射撃が絶大な効果を上げてましたね。
ノルマンジー戦では最初ドイツ側はマルクフ要塞の沿岸砲台で米駆逐艦2隻
を沈めたものの、後から来た戦艦ネヴァダの巨砲で壊滅させられたとか。
アウシュビッツ三吉
>4、駆逐艦の装甲にAPを撃ってもつき抜けるだけでしょう。戦車砲のAPって
普通、炸薬入ってないと思うんで。
taka
日本でも戦車砲用の徹甲りゅう弾がちゃんと用意されてます。
せせひわ
また、当時の射撃システムでは航行中の駆逐艦が、静止して射撃している戦車より高い命中率を記録する事はまず、不可能です。命中率を上げて有効弾を出す為には艦を停止させるのが一番の良策ですが、艦を止める艦長はいないでしょう。
BUN
…そうだった,トーチカがありましたね。うかつでした。
四股と鉄砲1000本ずつ,修行してきます。
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しかし艦砲の曲射弾道射撃で戦車のような小目標に直撃弾を与えられるかどうか、はまた別問題のような気がします。
ささき
”&”
ふじい
矢作
ふじい
艦砲にやられたのは実質1両(これも?)ですから、「まぐれ当たり」みたい
なモノではないでしょうか??
tackow
ささき
1942年9月、北アフリカ戦線の話です。アグリーメント作戦においてウム=エスク=スキアウスク湾をイギリス軍艦隊が襲撃し、これに対しドイツ軍の88ミリ砲装備の第46高射砲連隊第1大隊第1中隊がイタリア軍砲兵と協力して直接射撃で榴散弾による攻撃を行い、駆逐艦「シーク」は行動不能、駆逐艦「ズールー」は沈没、その他の艦艇も損害を受けイギリス軍は撤退しています。
>15.
私はシシリー島とサイパン島の2例しかなく状況も不明確な状態で、艦船が戦車を有視界の中で確実に撃破できるとは判断しておりません。ただ実例と参考にした書籍を挙げただけです。
第四中隊の全滅状態が「まぐれ当たり」の結果かどうかは興味があれば参考にした書籍をご覧になって、ご自分でお考えください。
ふじい
の海軍陸戦隊が、M4シャーマン戦車を撃破した
記事を見たことがありますので、5インチ砲程度
の艦砲でも直撃すれば戦車を撃破できる可能性
は高いように思われます。
ここでひとつ疑問なのですが、当時の戦車の
照準有効距離というのはどの位のものなのでしょうか。
もちろん戦車や状況によっても違うと思うのですが、
同じ88mm砲でも高射砲隊の方は、レンジファインダー
や高射算定具などの装備で複数の砲を指揮できるため
艦砲射撃で言う、「方位盤射撃」のような射法で
軍艦に対抗できると思うのですが、当時の
戦車には、レンジファインダーが装備されたもの
もあまりなかったように記憶していますし、
各戦車が独自に照準射撃しなければならないために
艦砲射撃でいう「砲側照準による全量射法」
になってしまいそうな気がします。
これでは同じ88mm砲でも命中率や射程が
全く違うような気がするのですが。
視点を変えると方位盤射撃(軍艦側)と
砲側照準(戦車側)の優劣論とも言うべき
かもしれませんが、いかがなものでしょうか。
個人的にはBUNさんが教えてくれた
「時速200kmで飛ぶ飛行機」に
有効弾を送れる高度な射撃指揮装置をもつ
軍艦側が遠距離では有利、(したがって
軍艦側はアウトレンジ戦法が有利)
不用意に至近距離に近づいた場合には、
少なくても駆逐艦レベルには戦車有利
(大戦中の場合)と思っているの
ですが。
RM
確かに5インチ程度の艦載砲でも直撃すれば戦車にとっては大事でしょうけ
ども、やはり問題は砲弾を戦車にどうやって命中させるかでしょう。
一般的に戦車は曲射出来ませんから、「遠距離は艦船が有利」とも言えますが、
問題は当然ながら射弾の散布を伴う事で、これはどんなに精密な射撃指揮装置を
用いても解消出来るものではありません。
従って、艦船が遠距離に位置する戦車に対して砲弾を命中させるのは非常に困
難であると思われます。
勿論、その様な状況下では戦車側は息を潜めているしか無いわけですけど。
平射あるいはそれに近い距離では、プラットフォームとしての優位性と、戦車
側は移動→射撃というヒットエンドラン的な用法が可能でしょうから、これも戦
車が有利であると思います。
#まぁ、程度問題で九五式軽戦車とかでは厳しいでしょうけど(^^;
>17
第四中隊の場合には「駆逐艦の支援砲撃」下での陸上戦闘と見るべきではない
でしょうか?戦場も相当に錯誤している状態ですし・・・
以前、戦史叢書やら資料を読んだのですが、艦砲射撃でやられたという確実な
記述が無かったので、戦車の損耗はあくまでも海兵の手柄と考えておりました。
サイパン島でも我が軍守備隊の砲兵は米艦船に対して果敢に反撃し、命中弾も
与えているのですが。この時の我が砲兵の発射弾数ならびに制圧に用いた米軍の
弾数が判明すればある程度の目安となるかもしれませんね。
tackow