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装軌戦車の燃費を良くするにはどんな方法がありますか? 車両の小型軽量化はもちろんでしょうが、エンジン関係の技術で現在 どこまで出来るのか教えてください。(コスト無視でも結構です。) 水冷4サイクルW型9気筒SOHC4バルブ2段過給式ディーゼルエンジン ・オールアルミ合金製3連モノブロックのW型9気筒、鍛造鋼製ライナー ・コモンレール式直噴 ・チタン製タービンのボールベアリングターボ(エボVIみたいなやつ) (W型と言うのは、V型を2列式とすると3列式の事を言う。) て言うのはダメですか?(さすがにW型は無理か。) ガンヘッド |
そういや、どこかがピストン+ロータリエンジンみたいなものの研究してたな。
こんな感じ。
ピストン−一体型コンロッド?−ピストン
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ロータ(出力軸)
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ピストン−一体型コンロッド?−ピストン
小型で、効率が良いとかなんかとか言って燃焼シミュレーションしてたか。
sorya
何気筒か休止状態にする事で燃費を稼げないものでしょうか?
ホンダ「インサイト」のIMAシステムも良いと思うのですが。
(スターター兼オルタネーターとしてもしようできるので)
ガンヘッド
プレス機メーカー、吉喜工業の
Zメカをエンジンに応用したものかと思います。
詳しくはこちら。
http://www.yoshiki.co.jp/products/z/z_index.html
で、これだとして話を進めます。
まず燃焼・吸排気については従来のレシプロエンジンとなんら変わりはありません。
しかし、コンロッドの傾斜が無くなることでピストン側圧が大幅に減少し、
フリクションロスが減ります。
ただし(作図してみると判りますが、今は疲れているのでパス)
これをレシプロエンジンに応用する場合には
最低でも8気筒、きちんと動かすなら16気筒以上でないと難しいです。
戦車のような大馬力かつコンパクトが要求される用途にこそ向いているかもしれません。
たかつかさ
実際のはピストンが鍛造棒からの削り出しになってるんだけど。
ピストンヘッド、ガスケットは別だったか。
その気になればブロック材に精密穴4本、馬鹿穴2本でエンジンブロックができちゃうとか言いきっちゃうくらい製造が簡単みたいよ。
部品点数少なくていいなあとか。でも、問題のブツは4発だったけど震動そうでもなかったなあ。400ccの実験機ね(笑)
sorya
>400ccの
そのエンジンのシリンダーヘッド、街中でバイクに搭載されているのを
見たことありませんか?(^^;)
革新的な機構であるにも関わらずヘッドなどは従来のレシプロから
流用が効くのもこの方式の魅力です。
たかつかさ
理論は大体解りましたが、実際どういう具合に動くのか全然解りません。
どこかそのエンジンのカットモデルなりが見れるサイトがないでしょうか?
ちなみに陸自の次期主力戦車はどんなエンジンを使うんでしょうね?
(ガスタービンは無いと思いますけど。)
ガンヘッド
えーと、Zメカには回転部分と往復部分があり、これを揺動部分で繋いでいるの
はお分かり頂けたと思います。
この往復部分をピストンとします。
具体的には、往復する棒の両端にピストン(従来型と同じモノ)を取りつけます。
で、回転部分をクランクシャフトに置き換えます。
あとは従来のエンジンと全く同じです。
たかつかさ
現物を見たくて「Zメカエンジン」で探してみましたけど、映像が載っている
所がなかったです。
過去ログ(123、126)を見てみると、戦車用のコンパクト、高出力、低燃費
のバランスのとれたエンジン、というのは難しい事だとわかりました。
90式の「10ZG32WT」をボアアップして、4サイクル化っていうのは
出来ないんですか?
ガンヘッド
90のあれは2サイクル高回転型エンジンだから高出力化できたと思っていいよ。
4サイクル化してボアアップとなると、あの大きさじゃ1500PSも出ない。
確かエンジン屋が4/2サイクルの切り替えができるカラクリ研究してたはず。
(どーやってやるんだか)
しかし、劇的な低燃費ってのはむずかしーね。日米共同研究でセラミックスエンジン
やってるけど、あれだってどうなるかわからん。
>>たかつかさ氏
聞いた時の話しだと、本来だったら機械リンクを通しての慣性力で圧縮工程をす
るものがダイレクトに取り出せたりとか細かいところで効率があがるとかなんとか。
問題は一発死ぬと2発同時にだめだめになるってはなし。
そのカラクリをどうしようとか言ってたね。
>>で、1回見たことがあるガスタービン
どうたってやるのか分からんのだけど、入れ子構造のガスタービン。(中タービンに外周タービン)
出力によって切り替えするとか。どうやって出力を合わせるんだ?とか。燃焼上手くいくんか?とか。
そのガスタービンを2組合わせる事で4段階の出力調整だったか。
エンジンきょーみないんでうろ覚えに聞いてた範囲(笑)
sorya
その人気連載コラムに「究極のエンジンを求めて」という古今東西の車、船、
航空機のエンジンの設計や工作、効率、理論を分かりやすく考察していました。著者の夢は「4サイクルディーゼルエンジンをミラ−サイクル化して排気タービンで(大気圧の)8倍過給すれば、小型低速大トルクなフリクションロスの少ない画期的な高燃費ディーゼルを作ること、とか言っていました。
ミラーサイクルとはようするに吸気損失の少ないバルブ機構で低圧縮比でかつ高い膨張率のエンジンを指すらしいですが、現代ではまだ難しいのでしょうか?
Navy
乗用車ではトヨタ・プリウスがそうですし、マツダのユーノス800もそうです。
ホンダのインサイトはどうだったかな……。
自家発電装置などでも実用例はあります。
決して机上の理論ではありませんが、あの連載で兼坂氏があまり触れなかった
欠点があります。
燃費の良好な運転範囲が狭いのです。
たかつかさ
雨漏りのひどいインサイトは、VTECで制御するリーンバーンです。
ミラーサイクルや直噴リーンバーンは、低中速域のトルクが薄いから、大重量且つストップアンドゴーの多い戦車には向いていないでしょうね。
もともと自分で長距離走る必要のない戦車には燃費なんて考える必要はないんですかね。それを考えると最高速度も70q/hなんて出す必要ないんじゃないか?って思ってしまいます。
ガンヘッド
ストップ&ゴーを繰り返せば、相手の未来位置予測射撃は正対してない限りかなり防げるよ。
10mは確実に狙いどころ違うんだし。(直交した場合)
90は面白いくらい良く止まる。中の人間たまらんけど(笑)
sorya
・87式偵察警戒車
・高機動車
・74式戦車
・90式戦車
などの試乗をしていました。
90式戦車の乗り心地は「まるでクルーザーに乗っているみたい」だそうです。
見た感じ凸凹した道でもゆったりと走っていました。(60km/h位)
高速走行からのブレーキングも見せてくれて、soryaさんの言うとおり、面白い位に止まっていました。(制動距離が2〜3m位だった)
「車に比べてブレーキによるショックが少ない」と言ってたように思います。
ガンヘッド