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193 下にも少し書き込んだのですが、ソ連のV2エンジンについてです。
このエンジンは車両によってサブタイプ名が付けられており、カタロ
グデータ上ではそれぞれに異なる出力を発生させています。
例えば、T34では500PS@1800RPM、KV用では550PS@2150RPM或いは
600PS@1900RPM等、JS用では513(519?)PS@2000RPM等です。
ここで、何故に各車両での発生出力を異なる様な面倒な真似をしたの
でしょう?KV等はピークパワーよりも低速トルクが欲しい筈ですから
回転数を上げてパワーを求めるのは得策では無いと思うのですが?
逆に、T34ではT34/85でも500馬力のまま、というのも合点がいきませ
ん。
また、各サブタイプの変更点はどの辺なのでしょうか??
takukou

  1. もしかして、ミッション等の制限によりエンジンの出力も制限されていた
    のか?とも考えてはいますが。

    補足。
    ついでに、V2エンジンに関する良い資料などありましたら御教授下さい。
    takukou

  2. 書き込もうと思っていた質問が消えている〜。というわけで、誠に不躾ではありますが、多少なりとも関連のあるここに勝手に書き込ませていただきます。
     ドイツがV2エンジンのコピーに失敗したというのは私の記憶違いでした。5号戦車のデザインコンペの段階で手堅いガソリンエンジンに決定し、また、その他の理由も含め、ディーゼルエンジン搭載予定のダイムラーベンツ案が落とされてのが真相のようです。
    tomo

  3. ドイツがディーゼルエンジンを避けた理由はアルミ合金製のそれを作るような設備がないとのことでしたが、ユンカースが作っていた航空機用のものはアルミ合金製ではなかったのですかねー。これをそのまま載っけてもいい線いくと思うのですが。
    あと、日本のディーゼルエンジンをヒトラーが欲しがったとの話の出所ですが、私の推測では、日本が潜水艦でドイツに送った兵器の図面の中にこれが入っていて、そこから話が膨らんだのではないでしょうか。
     
    tomo

  4. さて、V2エンジンの資料ですが、グランド・パワー 95年6月号 特集/BT/T-34戦車(1) に開発の経緯が書かれています。未だ発売されない(2)が待たれる逸品だと思います。もうご存じかもしれませんが、書き込んでおきます。
    tomo

  5. これ、各工場ごとに仕様の異なった砲塔や車体を生産していたのと同じようなことだったのでは?
    tomo

  6.  前掲の雑誌を読み返したところ、もう一つ付け加えることが見つかりました。
     大戦中のソ連戦車界にはにはT-34系列のハリコフ機関車工場の戦車設計局局長モロゾフ技師、KV,JS系列のキーロフスキー工場の重戦車設計局局長コーチン技師をそれぞれ中心とする二つの派閥があったそうで、その派閥争いの結果もありそうです。
     つまり、技術的な交流や協力は無、それらを二の次に考えた政略、独自開発、もしくは分捕りあいの結果、このような結果になってしまったのではないでしょうか。資料的裏付けの無い、憶測にすぎませんが。
    tomo

  7. >3 Jomo205/207ですね。戦後、これを基にして英国やソ連が戦
    車用のディーゼルを開発した様ですが、あまり巧く行かなかった様
    ですね。

    >5 そうとも思えるのですが、戦後T54とT55でも同様な事をや
    ってるんです。従って、なにかしらの意図があっての事だとは思う
    のですが?
    takukou

  8.  記憶モードなので失礼、戦車用の一式統制型ディーゼル(240hp)はドイツに現物か図面を引き渡したと
    読んだ記憶が…(戦車隊四方山話だったかいな?)。

     あとT54/55の場巧54で馬力不足が言われてT55で出力を増大させたが、前線での修理時の互換性を保つため
    エンジンの形態を同様にしてある、という説があります。
    大塚好古

  9. うろ覚えだったので書きませんでしたが、成る程T54からT55での
    出力増加はその様な裏があったのですか。
    ただ、エンジンの形式はどちらも同じではないでしょうか?(サ
    ブタイプは違うでしょうが)
    ここで、過給器を用いないで1割とか2割とかの出力向上はどの
    様にして達成されたのでしょうか?

    T34のV2エンジンは先にも書きましたが500PS@1800RPMが定格で
    「許容」回転数として2000RPMが挙げられています。
    この200回転がマージンであり、各部品の品質を向上させて(とい
    ってもたかだか知れてますが)「定格」としたのがKV用のエンジ
    ンであったのか(これは違うでしょうね)?または、燃料の噴射
    量を増加させたのか?あるいは、KVには機関専門のエンジニアが
    乗っていたので、多少エンジンを虐めても直ぐにバルブや噴射ポ
    ンプを調整出来る自信があったので、少しばかり出力を増してい
    るのか?
    この辺が判らない・・
    takukou

  10.  う〜む、確かにV-54(T-54)/V-55(T-55)共々排気量は一緒、形態も一緒。
    ただエンジンの補機配置は一部違うようなので、そこらに何かからくりがあるのでしょうねぇ…。

    大塚好古

  11. 補機配置。とすれば冷却系でしょうか?

    全くの余談ですが、中東等に輸出されたソ連製戦車は実際にカタロ
    グデータ通りの性能を出せていたのか、気になるところではありま
    す。モンキーモデルとはいえ、当時の戦車に「秘密」がある訳もな
    いでしょうから(T62の主砲や砲弾は機密かな?)、エンジンなんか
    はオリジナルだと思うのです。
    T54/55に搭載していたエンジン(特にT55/62)、中東の炎天下で信
    頼に足り得る働きを示したのかなぁ?冷却系が弱そうな感じはする
    が。
    takukou

  12. ↑ V-54/V-55共々冷却不足が問題にされたことは特に無いようです。実際T-54/55/62を
    大量に捕獲したイスラエル軍が各種改修を行ったにも関わらず、エンジンには手を加えず
    にそのまま使ってますからね(以前はT-54/55改装車両であるTI-67はコンチネンタル製
    ディーゼルに換装した、と言われてましたが実際にはV-54/55をそのまま利用しています)。

     ただV-54/55共々エンジンの実際のオーバーホール間隔が短く(全般的に造りが
    粗い)、また油圧系統の作りが粗雑なためオイル詰まりを起こしやすく、その結果
    冷却不足でオーバーヒート、エンジンが焼損することはあったようです(V-55では
    これに対応するためオイルフィルタの装備方法を変えたりしたようですが…)。

     なお、T-62の本国型のエンジンは出力向上型のV-2-62(V-55U?)型(620hp)だ、と言う
    説もありますが実際には確認されていないので不明です(因みにV-55搭載型のT-62は
    中速域の機動が余り宜しくないと米陸軍は評価しております)。
    大塚好古

  13. 成る程、TI-67のエンジンはオリジナルでしたか。

    しかし、当時のソ連戦車のミッションは米国流のトルコン
    を使った(いわゆるオートマ)奴じゃないので、馬力損失
    は少ない筈?
    で、エンジンの排気量は大で発生回転数も低い、とすれば
    単純にいっても結構な機動性を発揮しそうなモノですが?

    やはり、ミッションの操作性が悪いのが最大の問題だった
    のかなぁ。
    ぶっちゃけたハナシ、トルコンの戦車だったら誰でも動か
    せそうだし。なにより「運転」に専念出来そうだし。
    takukou


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