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2次大戦後半から登場したドイツの駆逐戦車ヘッツァーは、同時期のほかの駆逐戦車に比べ非力にも思えるのですが、対戦車用として有用だったしょうか。 TAKE |
必要にして充分な性能を持っていますね
特に陸戦で顕著なのですが
相手に通用する最低性能(最低コスト)で最大多数を揃えることが
コスト/パフォーマンスで最高になります
その観点から考えると、中距離で重戦車以外の全てをノックアウト出来る火力
運が良ければ最初のイッパツには耐えられる防御力を持ったヘッツァーは
当時のドイツ軍にとって、最低性能で最大多数に合致したAFVだと判断できます
SUDO
また、ヘッツアーは攻撃任務にも積極的に投入されていて、残された写真の中に対戦車銃を惑わす為の偽の観察窓を書き込んだ車両も確認できます。
BUN
思いますけど。
この両兵器がなかったらドイツ軍の対戦車戦闘はもっと悲惨なものになったでしょう。
性格的にはマルダーシリーズの後継車的な戦車?ですが「15トン級」である事さえ
忘れなければ十分に威力のある駆逐戦車と言えます。
佐藤利行
ささき
BUN
ただ、アレが戦車的な物なのかで考えると
アルデンヌ攻勢のオーダー・オブ・バトルからも否定されると思います
今は亡きTACTICS誌、1989年10月号に
ラストギャンブルのOB表・各種AFVの保有台数が出ています
この数値を信頼するならば
戦車は装甲師団に、そしてヘッツァーは歩兵師団に装備され
完全に住み分けされています
つまり、戦車としては装備されていないのです
戦車的に使われることがあった可能性は否定しませんが
突撃砲のように装甲師団の戦車連隊に配備される事も無かったのです
つまり、ヘッツァーは代用戦車では無かったのです
またこの記事には
独軍75mm対戦車砲は歩兵支援砲としての役割も兼ねる二重目的兵器であり
十分な経験を積んでいることもあって
その運用は巧みであり実効性を更に高めていたと有ります
対戦車砲を歩兵支援の「野砲」として使うのは独軍の得意技であり
ヘッツァーの運用は、まさに独軍的対戦車砲運用だと思います
SUDO
BUN
>「駆逐戦車は特に敵の突破の際の反撃や歩兵の援護の為に投入されるべきもの」
これを攻撃なのか防衛的リアクションと見るかが違ったんですね(^^;;
ワタシはこれは防御行動の一種だと思ってるので
攻撃兵器なのかどうかで大きく対立したんですが、そっか、そーだったのか
なんか納得(^^;;
くすぶり続けていた突撃砲論争に決着か(笑)
SUDO
ヒトラーの要求が、
「重量13トンを上限に装甲は薄くて良い、最高速度60kmで走れる軽駆逐戦車」
って書いてありました。
これがホントならヒトラーが思い描いたのは待ち伏せ攻撃的な駆逐戦車よりも、
快速を武器にマルダーなんかよりもずっと積極的に戦場を走り回れる、軽快で
攻撃的な駆逐戦車だったのかもしれません(攻勢防御や機動防御的な考えか)
ただ実物は小さい車体に75mmPAKを無理矢理押し込んだので砲が右側にオフセット
し、右の足周りに左より余計に900kg近い荷重がかかったり、重心が前寄りで前部
が10cm沈み込んだり、整った形態の割には余りバランスのいい車両ではなかった様
に書いてあります(出力重量比も10そこそこだし)
量産性が高く小型軽量で高火力なのはともかくも機動性の面では「快速軽駆逐戦車」
の目論見は失敗した様に思います。
佐藤利行