国有財産ですから、旧式化したとか戦術に合わないとかの理由で勝手に捨てるわけにはいかないのです。改良されないのは、絶対的に予算がないと言うこともあるし、あの程度の車両を改良しても、コストに見合うだけの効果が得られないと言う現実的な理由もあるでしょう。海外の評価は寡聞にして知りませんが、類似の兵器が存在しないと言う点から推して知るべし…(N)

米陸軍の軽量装甲車両に無反動砲を４門搭載したオントスは類似品では？（採用されてないみたいだけど）

オントスは106mm無反動砲ｘ６門じゃなかったでしたっけ？、それで、あれは海兵隊でベトナムで使って好評でしたから正式装備だと思いましたけど。（60式の開発ってオントスの前だっけ後だっけ？）

あ、４連装というのは６０式自走無反動砲の試作型でした、、、。

Ｍ５０オントスは５０年代半ばから生産が始まっているので、６０式よりもちょっと早いですね。６０式の開発がオントスの影響を受けているのは確かだと思いますが、出来あがったのは純日本風のだいぶ違ったモノだと思います。類似の兵器と言えなくもないとは思いますが、オントス自体、生産数は３００両以下だというし、たまたま活躍する局面があったものの、あまり高い評価ではないと思います。(N)

オントスの火力はベトコン相手に市街戦で相手の潜伏場所を丸ごと吹っ飛ばすのに便利な車両だったみたいです。ベトコンも接近さえ許さなければ、大火力の装甲車両やレンジの長い対戦車火器を持っている訳ではありませんから、オープントップの軽装甲車両でも平気だったんでしょうね。

ちょっと質問なんですが60式自走無反動砲というのは、どんな部隊の装備なんでしょうか？自走でない普通の106mmとの棲み分けは？師団の対戦車隊が自走で、普通科中隊の無反動砲小隊が自走でないやつ？

質問ですが、アメリカや欧州の陸軍では無反動砲はポピュラーな対戦車火器として

↑（続きです）使用されてるのでしょうか？(携行式は別として)。戦車雑誌を時々立ち読みでNATO軍の演習風景を見ると,106mm無反動砲にあまりお目にかかったことがないので,旧式のイメージがあるのですが。

↑無反動砲は対戦車ミサイルの普及前はNATO軍でもポピュラーな兵器でしたよ（英国は106mmじゃなくてウオンバット120mm無反動砲を装備していましたけど）、ただ最近は対戦車ミサイルに代替されてもう見ませんね。（資料が手元に無いので正確にはわかりませんがTOWやHOTが普及した70年代後半には消えたんじゃないでしょうか？）

↑↑↑よく知らないんですけど、６０式は昔からけっこう普通科にも配備されてますね。(N)

↑だから、それを知りたいんですってば。例えば６０式はもとから普通科に配備されていたのか、それとも師団の対戦車隊装備だったのがMATの配備が増えて普通科にお下がりがきたのか？それとも普通科には回さずに退役しているのか？

60式自走無反動砲の配備は以前は師団対戦車隊を中心に（現在は対戦車ミサイルに交替）、現在は普通科連隊ナンバー中隊所属の対戦車小隊に配属されています。

そうすると６０式自走無反動砲が、普通科に配備されるようになったのはいつ頃からなんでしょう？８０年前後にはけっこう普通科に配備された車両が有るようなんですが。(N)

またしても質問ですが、60式自走無反動砲の砲は水平方向に向きを変えられるのでしょうか？それとも車体自体の向きを変えて砲の向きを変えるのでしょうか？（砲が前方に向いた写真しか見たことがないので）

↑60式の砲は固定式です。あれは基本的に「撃ったら即座に逃げる」兵器ですから砲を旋回させる意味がありませんので。

106mm無反動砲が高姿勢の場合、射角-12゜〜+15゜、射界左右各30゜です。（戦車マガジン別冊’87世界の戦車年鑑より）

106mm

１０６ｍｍは今でもスポッティングライフルを使用して照準するのでしょうか？

106m

106mm無反動砲のスポッティングライフルって考え過ぎ、M2機関銃を同軸で装備すればいいだけじゃん、、

照準つけただけで応射されそうですね。

↑↑Ｍ２じゃ弾道性能が違うから照準の役に立ちません(EOS)

スポッティングライフルの原型はＭ２じゃなかったですか？

ＭＢＴの主砲の照準に１２．７mmのスポッティングライフルを使う国もあったぐらいだから、射程とか限定したら何とかなる…のかな？(N)

↑↑スポッテングライフルとM2重機は別物です。制式名をM8といいます。作動機構はガス圧作動式、給弾方法は20発入りバナナ型弾倉、弾薬はM2より小型のM48標定弾を使用します。(yuji)