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下の方で46cm砲を搭載してパナマを通れる戦艦は製作可能という記述がありましたがそのことについて詳しく教えてください。 私はパナマを通れる幅の戦艦で46cm砲を積むと発射の反動に耐えられないと聞いたのですが。 倉本 |
- 水線幅108'だと、どうして18"砲の発射の反動に耐えられないのでしょうか
常備8万t、18"砲3連装5基、35ノットという、水線幅108'の戦艦も計画(試算)された事もあります
セミララ
- >>1
しかしながら実際作られていないからこればっかりはなんともいえないのではないでしょうか?
良くも悪くも必ずしも目論見(計算)通り行かないのがこの分野の特徴でありますし。
どうも
- 駄レス
>下の方で46cm砲を搭載してパナマを通れる戦艦は製作可能という記述がありましたがそのことについて詳しく教えてください。
その記述は見ておりませんが、「戦艦の全幅は主砲塔の直径の約3倍」という割合を単純に応用できるのならば、3連装を諦めて連装砲塔を採用することで、全幅33m以内の戦艦を技術的冒険無しに設計するのは充分に可能ではないかと愚考いたします。
おうる
- >1.
> 常備8万t、18”砲3連装5基、35ノットという、水線幅108'の戦艦も計画(試算)された事もあります
そのスペックでは、戦艦の時代つまり20世紀前半の技術では実現困難と考えられます。
戦闘艦艇は、まず何を措いても「フネ」であることが重要です。つまり、波浪に耐えなくてはなりませんが、その場合に重要なのが首尾線方向の縦強度で、最もネックとなるのが縦部材の不連続点となる主砲塔です。
この不連続性を実用範囲内に抑え込む目安が「戦艦の全幅は主砲塔の直径の約3倍」となるワケです。よって >4. に同意。
駄レス国務長官
- >4.
× よって >4. に同意。
〇 よって >3. に同意。
(自分に同意してどうする)
駄レス国務長官
- 13号艦の46cm予定搭載説は、現在では平賀私案に過ぎないとされているようですが、それでもあの時代に46cm連装4基で水線幅30.8mの戦艦の「構想」があった訳ですから、それより後の時代では十分実現性はあったと思われます。
ちなみに、発射の反動に関してですが、
http://www.ops.dti.ne.jp/~frigate/ysy/gihou/yamato.html
によると、一斉発射で約1.7度の傾斜と計算されています。1.7度の傾斜をどう判断するかですが、想像を絶する反動と言う程ではないように思えます。実際の船体に対する影響は駐退機の性能にもよりますが。。。
幅にの設定に関しては、4.で駄レス国務長官様が書いておられるように、主砲塔直径の3倍が基準になっており、反動に耐えるためではないと思います。パナマ運河通過云々に関しては、米国戦艦が伝統的に3連装砲塔を採用しているので、連装の採用はないと見たためではないでしょうか。
富士見町
- フューリアスはどうなんだと・・・
SUDO
- コロラドは連装だったような…
通りすがり
- 1920年代に英海軍が計画した戦艦「N3」案では、18インチ(45.7cm)の3連装砲を搭載して艦幅は32.5mとされていましたね。6.でも述べられている、ほぼ同時期に計画された日本の13号艦が連装砲採用で30.8mの幅だったことからも、速力や防御計画、船体構造などにある程度の制限が生ずることを受忍するならば、幅33m以下で46cm砲を搭載できる戦艦を建造するのは可能でしょう。
SUDO氏が述べられているとおり、単装砲ですが18インチ砲を実際に搭載した英大型軽巡(Hush-hush Cruiser)「フューリアス」は、幅26.8mでしたし。
つね
- 日本海軍の試算で、最大幅33mとした場合、
5万トン、46cm砲9門、23ノット
あるいは
6万3千トン、46cm砲10門、23ノット
という数字がはじき出されています。
また、かつてカリフォルニア級の船体に40cm連装砲を搭載したメリーランド級のように、
ノースカロライナ以降の新戦艦の主砲塔を46cm連装に換装することは可能と考えます。
勝井
- 砲塔開口部の直径と、艦の全幅とは関係ありません。縦強度の確保に必要なのは、該当箇所の断面係数を確保し、応力値を基準値以下に下げることです。また、砲塔開口部のように真円で曲率半径の大きなものは応力集中も少なく、補強工事もやり易いものです。かえってエレベーター開口のように矩形の場合の方が、船殻担当者は頭を悩ますものです。
鉄人68号
- 我が海軍がはじき出すもなにも、1934年に当の米国が検討した戦艦は主砲18〜20インチ(連装4基)、全幅108ftですね(排水量は機関馬力によって異なる)。学研の「世界の戦艦」にもさわりが書かれてますよ。
tackow
- >>7
いやあれは参考にはならんのではないかと。
基本的には最低限実用的な仕様で具体的に図面が引かれたレベルで話をするべきではないのかと思うのですが。
思うに、構想、試案、試算というのは全く具体性に欠けるので「富嶽量産のあかつきには」と言っているのと同じであり、「実際に作られなかった」どころか図面さえ引かれなかったと言う事実から見れば当時として妥当な代物ではなかったと見るべきでは無いでしょうか?
どうも
- 既に誰かが触れてますが、図面が引かれなかったのは条約の縛りのせいでしょう。
アメリカは第二次大戦に突入するまで海軍軍縮条約に縛られていたことをお忘れなく。
というか、試案、試算が具体性にかけるものだったとしたら、なにを元に図面を引けば言いのでしょうか?
通りすがり
- ですから、仕様が決まってそれに基づいた図面が「具体的」なものではないのでしょうか?
実際に設計する段階になれば、色んな数字が詳細に計算されるわけですし、細かい仕様が決まっていないのに大雑把な試算をしても、大雑把な信頼性しかないのではないでしょうか?
と言うのは脱線ですね、終わりにします。
どうも
- >8. コロラドは連装だったような…
コロラドは長門対抗で急遽14インチ3連装砲塔が16インチ連装砲塔に設計変更されたものですよね。船体そのものは大していじっていないわけですから、同じ理屈で16インチ3連装を18インチ連装に交換するのは、さほど困難とも思えません。
富士見町
- 実現の可否判断基準は、いわゆるペーパープランの艦でなく、実際に建造され供用された艦に置くべきではないでしょうか。
水線幅32〜33m程度だと、米国のノースカロライナ級、サウスダコタ級、アイオワ級、英国のネルソン級に見るように16in三連装が現実的なトコロです。18inだったら >3. や >10. で指摘されてるように連装が現実的でしょう。
ペーパープランの艦に実現の可否判断基準を置いたら、ほとんど何でも出来ると言うに近くなります。つーコトで、どうもさんに同意。
>11.
確かに艦の全幅が縦部材の最大応力に直接関係するワケではありませんが、実存した戦艦はおおむね全幅が主砲塔の直径の約3倍であることより、実際に設計すればフネとしての基本性能(材料力学的な視点を含む)に耐弾・水中防禦などを加味して、その辺りに落ち着くものと考える次第です。
本題に戻って、パナマ運河云々のハナシは大和型の計画のとき、「米国の18in砲戦艦も自分たちと同じ三連装砲塔を採用するハズ」といった自己暗示に罹ってしまい、18in連装砲塔×4基などのオプションには考えが及ばなくなってしまっていたためではないでしょうか。
駄レス国務長官
- パナマ運河を通過可能な18インチ砲搭載艦は建造可能でしょうが、それが大和に対抗できるかが問題なのでは?
10.で勝井さんが書かれている日本海軍の試算(3連装砲塔案と連装砲塔案と考えます)では、速度は23ノットです。日本海軍は、パナマを通過可能な18インチ砲戦艦は作れるが、それでは速度が27ノットの大和に対抗できるないと考えていたのではないでしょうか。
パナマ運河を通過可能サイズは、幅33m、長さ294m、喫水12mです。(ちなみに、アイオワ級の全長は270mです。)このサイズで18インチ砲9門以上、18インチ砲弾への防御、27ノット以上の速度を実現できるかが重要ではないでしょうか。
そもそも「パナマ運河通過可能な18インチ砲戦艦は作れない」は元々どういう話だったのでしょう。ひどく単純化、歪曲化されて伝えられたように思えます。
わいわいぎつね
- 1919年8月の時点でも、サウスダコタ型(当然三年計画の方ね)の主砲塔を48口径18インチ連装4基、副砲を砲塔に収めた53口径6インチ3連装6基に換装する案があったそうです。
つい先日購入した丸92年2月号にちょうど出てました。
tomo
- >>18
それを踏まえた上で、なお更「18インチクラスの主砲を積むためだけの為の戦艦」という条件は元から除外されて議論していると思います。 それならば、18インチ砲搭載艦は大和を意識してそれ以上の能力を求めるられているとなれば、パナマ制限は厳しいだろうと言う方向でよろしいのではないでしょうか?
積むだけなら余裕で積めるとおもいますよ。
どうも
- >>20
ここは議論の場ではありません。
質問に対する回答は、
「連装砲塔であれば建造可能で、発射の反動に耐えられないということはない」
で一旦終了だと思います。
大和型と対抗云々の「議論」がお望みならば、議論ボードに行かれる方が宜しいか
と存じます。
枚方太郎