2451 |
米新型戦艦等が採用しているSHSは砲弾が長く、弾道が悪いなどと言われていますが、タングステンや劣化ウラン等を使用して砲弾の長さを従来と同じにして重弾頭化したらどうなるのでしょう?(WW2では出来そうに無いや) やっぱ重過ぎて無理? きっど |
- 大戦中にAPDSは実用化されてますんで、そういうのだったら作れるんじゃないですかね。
SUDO
- >タングステンや劣化ウラン等を使用して砲弾の長さを従来と同じにして重弾頭化したらどうなるのでしょう?
同じ大砲を使うという前提でお話しますね。
遠距離での貫徹能力の低下が少なくなるものの、初速が低くなるために
射程距離が大幅に低下します。また、より曲射弾道になるために命中精度が
低下するでしょう。これは、最大射程近辺で使用する艦砲としては、致命的な
問題ですね。
仮に、APCRにすると貫徹能力が上がるものの、炸薬量を少なくせざるをえない
ので、貫通後の破壊力は低下します。これも艦砲としては問題でしょう。
APDSは、最大射程距離を伸ばせるし、貫徹能力もある程度高くできるかもしれ
ませんが、APCRと同じように貫徹後の破壊力を低下させることになります。
あと、サボが外れる際の弾道への悪影響は、長射程の艦砲には致命的な問題に
なるかもしれません(特に当時のAPDSの技術だと)。
あと、タングステン合金砲弾は、焼結で作ることになるでしょうか?
16インチ砲弾ですと、鋼で1000kg、タングステンだと2000kg以上に
なります。こんな大きなものを作れるものか、これが問題かと(劣化ウランも同じく)。
また、貴重なタングステンをそんなに沢山使えるのか、これも問題かと。
戦艦1隻の主砲の門数を9門、1門に100発の徹甲弾を準備するとします。
10隻の戦艦があれば、9×10×100=9000発。1発に1トンのタングステンを
使用するとすれば、9000トンのタングステンが必要ということになります。
当時のタングステン生産量は下記ページに載ってますが、日本ですと
だいたい年間3000トンです。これを全部あてても3年もかかります。
(もちろん、劣化ウランの生産量はもっと少ないでしょうし)
http://www.warbirds.jp/prince/pr0010.html
戦車じゃないけど、戦艦1隻あたり5発とか、どうしても貫徹できそうに
ない戦艦と戦うための砲弾になりそうですね。貫徹したけど、沈められ
ないということも起きそうですが(苦笑)
いちのへ
- 仮想戦記ですけど、林譲治さんの魔龍の弾道vol.2(2001学研歴史群像新書)の目次の次に付録で計算した弾道表があります。40cm砲弾で1400kg,長門の40%増。
それ以上は売り物ですから書き込みしませんので。でも、随分飛んで、随分終末速度が速いです。
pong chang