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すみません、質問があります。 第2次世界大戦の時、艦船に対する魚雷攻撃を、艦載機銃などで迎撃 できなかったものでしょうか。 それと、機関銃の弾って、海中をどのくらい進むのでしょうか。 よかったら、教えてください。 弘田 |
- http://www.warbirds.jp/ansq/21/B2001531.html
SUDO
- うる覚えではありますが、航空戦艦伊勢、もしくは日向が敵艦上攻撃機の雷撃を機銃ではないのですが高角砲を俯角の状態にして迎撃し、見事雷撃を回避していたような気がします。あくまでも素人の記憶ですので間違っていても勘弁してください。
あきづき
- 弾丸の水中弾道ですが、水中に突入した時点で不安定になり、最終的には海底に落下します。
水中弾の実験では、通常の弾丸は100口径(40cm砲弾で40m)あたりで存速を失うとされます。40mm機銃なら数mで速度が無くなって海底に沈降するという事ですね。
また弾丸が横倒し等にならずに比較的真っ直ぐ進むのは50〜60口径程度であるとも言われています(つまり40mm機銃では2mぐらい)
また弾丸は落角12〜13度以内では跳弾になりやすいです(波があるので必ずしも確実ではない)
一般に魚雷は水深10〜6mぐらいにセットしてますので、普通の機銃では届かないという事になります。
但し、航空機等が上空から打ち下ろしすれば、届く可能性はあるかもしれません。
SUDO
- 菊水作戦時の涼月で、雷撃機からの魚雷を航空機そっちのけで機銃射撃し、回避したという話を読んだことがあります。(魚雷は途中で止まり沈んでいったそうです。)
ちなみにPSIIの『鋼鉄の咆哮』では、機銃群が有効に撃退してくれますね。
ワレアオバ
- ありがとうございます。勉強になりました。
ところで、機銃弾の代わりに、てき弾みたいなのを連続して海面に打って、その爆発力で魚雷を迎撃する方法などはないのでしょうか。
弘田
- >5
#2であきづきさんが述べられているように、高角砲や副砲で海面を射撃するというのがそれに相当すると思います。
ちなみに、水深10m近い魚雷を、爆圧で破壊するには相応の炸薬量が望まれると思います(ミニ潜水艦みたいなものですから)
ちなみに100〜150kgの炸薬を持った爆雷で対潜有効半径は50m程度。爆圧は炸薬量の二乗根、距離三乗根というのが目安です。
魚雷が潜水艦の耐圧殻よりはやわいとして、必要圧は対潜の半分とし、水深10mなので海面から10m以上、着弾誤差を考慮して20m程度の開きを考えると、必要な炸薬量は1.5kgとなります。
即ち、12糎級の高角砲で連射すれば、至近弾以上が出れば壊せるでしょう。
SUDO
- >5
ソ連海軍が使用した短射程型のRBU対潜臼砲は、その目的(魚雷迎撃)のためもあって装備されていました。
>6
SUDOさん、もしやその対潜有効半径の数値はmでなくてftでは…。
因みにアメリカ人は日本の爆雷について潜水艦に対するLethal Zone 25ft、Serious Damage Zoneは50ftと言ってますね。
大塚好古
- >7
ああ、これは日本側の、第一次大戦世代のL型潜水艦で実験した数字からの有効距離ですわ(笑)
勿論、実効力としては1/3なもんだと思います(何しろ炸薬量が少ないし)
SUDO
- >8に追加
昭和12年の実物大模型に対する実験では
19mで内外殻鋲から多数漏洩、潜航持続困難
50〜100mで外殻の鋲に中程度の漏油、蓄電池移動等
で#8のL型はE型の間違いですね(ぉ
初期の爆雷でE相手に20m以上、炸薬を変えた後のもので50mというのがスペックになってます。もっとも、これは爆雷の誘爆性能が50mだというのも影響しているかもしれません。
てなわけで、米軍の言うシリアスダメージ50ft:15mは、日本側の実験成績19mのそれと概ね近似してると思います。
で、少しだけ追加ね。
魚雷を射撃してもドカンと爆発してオシマイってのは、あまり期待できないと思います。
魚雷の炸薬はトルペックス以外は直撃弾でも中々完爆しませんし、気室は非常に頑丈なので(まあ内圧に耐えるわけで外圧にはどうかってのはありますが)これが破裂する事もあまり期待できません。
内部に詰っている精密機材や舵・スクリュー等が損傷すれば、航走機能は奪えるでしょうし、それならば上記程度の威力でも期待できると思われます。
SUDO
- えっとミットウエーの時飛龍が舵きり波を起こして魚雷を回避してたらしいんですが・・・
あと紺碧艦隊でマ式豆爆雷と言うもので回避していたやうな
第八艦隊司令