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2407 もし、ミズ−リとかが、大和と同等の航空攻撃を受けたら、やはり沈没しますかね?アメリカの軍艦って、日本のより、ずっと、しぶとい雰囲気がありますんで。
昔、大和、武蔵と、アイオワだかが、ほぼ同等の条件の潜水艦の魚雷攻撃を受け、各1本ずつくらった結果、made in japan は、アメさんよりはるかに浸水したそうで、ダメ−ジコントロ−ル、いまいち悪いのでは? という話を聞いた事がありますが...
カモメの水兵サン

  1. ミズーリとか、、、って、どのアメリカの戦艦でもいいのかしら?
    まぁ冗談はさておき、たとえ同じ種類の魚雷を命中させたとしても、その部位により、期待できる浸水量は大きく異なる可能性があります。大和型戦艦は非常に分厚い装甲を持っていた、と言っても、360度同じ厚さであったわけではありませんし、主要部分以外は、たいした装甲もありません。(と言うか、弾片防御程度の場所なんぞ、いくらでもある)そのための”結果”なるものの違いを論じても意味は無いでしょう。浸水量を減らす=ダメコンではないので(ダメコンの方法として、わざわざ浸水量を増やす場合もあります。何故かは、自分で調べましょう^^)確かに、アメリカの方が、当時、日本海軍よりもダメコンについて進んでおり、魚雷を食らったあとの処理については十分にその能力を期待できるでしょう。
    まぁ、多分片舷に10本も航空魚雷を食らえば、その浸水量で、どんな戦艦もひっくり返るのでは?程度しか想像しようが無いですね。
    Lachesis

  2.  魚雷による浸水ですが、大和の場合は防御区画が抜けちゃったので3000トンといわれる浸水になりました。
     ただ、この場合、防御隔壁ではなく、隔壁取り付け部の強度問題だそうです。
     またノースカロライナも被雷して弾薬庫に注水する羽目になりました(これは素早い対処の一例です。放っておいたら弾薬が爆発したかも知れなかったので)
     この場合、ノースカロライナの多層水中防御構造が薄くなっている船首近くへの被雷だったのがこの大損害の原因です。
     ノースカロライナは優れた防御構造で不十分ながらも何とか一撃致命傷を逃れ、優れたダメコンですかさず対処しましたが。戦闘力の1/3を一瞬で失ったのです。
     大和は設計面の不備で防御の落とし穴があり、想像外の大浸水を受けましたが、恐ろしいことにこの大浸水でも、戦闘力に顕著な問題を抱えずに航行できました。ちなみに、この欠陥は後に修正されたと記憶してますが定かではありません。
     ちなみにこの日米の戦艦が受けた魚雷の威力は同等ではありません。大和の受けたものの方が威力で勝ります(と米国は主張している)

     さて、ここで問題になるのは、どっちもダメコンで浸水量をなんとかしたわけではありません。弾薬庫注水したノースカの場合はかえって自分で浸水量を増やしたとも言えます。
     またノースカロライナの水中防御構造は、それまでの米戦艦で確立した多層式防御構造ですが、サウスダコタ級とアイオワ級は別の構造で、これは不十分なデザインで、ノースカロライナ級よりも劣った可能性が多分にあります(あくまでも魚雷に対して、水中弾にはより強固で、大和もそういう方向性のデザインです)
     恐らくアイオワ級の場合、一発の魚雷命中で、大和と大差無いかやや少ないぐらいの浸水ですむでしょう。ただしアイオワのほうが幅が小さく予備浮力が小さいので、より少ない魚雷命中で転覆ないし浮力を失って沈没するでしょう。
     勿論、優秀なダメージコントロールで、破綻点を先に伸ばそうと努力するでしょうが、大和よりひっくり返りやすくて浮かびにくい船体ですから、限界到達はそう遠くない事になると想像できます。
    SUDO

  3. 皆さん、ご丁寧に有り難うございます。
    恐縮ついでに、もうひとつだけ愚問にお答えいただけると有り難いのですが...
    といいますのも、大和、武蔵の46p主砲の最大のメリットって、パナマ運河通行による、艦の横幅制限からくる、40p砲搭載がせいぜいのアメリカ戦艦に対するアウトレンジにあるはずですが、そもそも目視不能なほどの遠距離の相手に、どうぶちかます気だったんでしょう。観測機も、そう汎用ではないはずです。
    カモメの水兵サン

  4. >3.
    一応、ぎりぎり水平線上に見えることになっております。
    もちろん、そんな最大射程での射ち合いなんざ砲弾の無駄遣いにしかなりませんが。
    とりあえず、日本が想定した砲戦距離は2〜3万メートルです。
    勝井

  5. >3
     高さ40mのマスト同士の見通し距離は45kmぐらいになります。
     つまり戦艦同士なら、マストの先っぽぐらいが見えます(あくまでも見通し距離)
     よって目視不能ではありません。
     実際に戦闘射撃演習等で戦艦の見張り所や測距儀が40キロ以遠から標的を測距追尾開始している事が有ります。よって40キロ以上の距離で撃てるというのは、出来て損ではない機能でした。
     ただし、気象条件等が最良の場合での話ですから、日本戦艦はアウトレンジを前提として建造された訳ではありません。

     また観測機の運用は重要な案件でした。零戦に敵観測機を始末する事で味方戦艦を支援する事が想定されていたように、観測機は重要な役割を果たすと考えられていました。
     ただし、それが果たせない可能性も常に考慮されています。
     ある演習では、敵の妨害電波で観測機との交信が出来ないという想定で艦上観測だけで射撃を行った艦がありました。
     日本軍は、先に撃てるなら有利であると考えていたのは事実で、その為に努力を続けていましたが、砲撃によるアウトレンジを前提とした艦隊戦術も運用も砲戦指揮も設計も行った事はなかったのです。

    >4
     日本戦艦の砲戦距離は、最大射程から近距離までちゃんと想定されています。
     決戦距離は2万m前後と目されていましたが、それだけではないですね。
    SUDO

  6. >5.
    そですね。
    「主な」くらいにしとけばよかった。
    勝井


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