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こんにちは、いつも勉強させていただいています 素人質問で恐縮ですが、教えてください。 高角砲ですが、12.7cmよりも新型の物が10cm、8cmと砲口径が小さくなっています、なぜでしょうか?口径が大きいほうがいいと思いますが(炸薬量なども増えますし弾の中身も多くできますし)教えてください HBT |
- 日本軍の主要高角砲は、3年式8糎、11年式12糎、89式12.7糎と発達してきました。
より大口径にして、広い範囲に炸裂破片をばら撒く事で、敵機を撃墜する公算を大きくしようとしたわけです。
89式の時代あたりから、高度な計算装置を使った高射装置が登場します。この高射装置を使うと、当時としては非常に高い精度で照準できるようになります。こうなると、照準が良いのだから、あまり無体に炸裂破片が広がっても意味はなくなります。
高い精度で照準できるならば、撃墜公算は、手数に依存します。
高性能の高射装置と、砲弾の速度で照準精度を稼ぎ、手数は砲弾を小さくする事で確保しました。小さい砲弾でも高速で高精度なら、従来型と同等以上の一発当たりの効率が期待でき、手数で勝るのだから、撃墜率は勝るはずだという見込みだったわけです。
この考えを踏襲して、小型艦等に搭載されていた旧式8糎高角砲の後継として考えられたのが長8糎高角砲です。
つまり、8糎と12&12.7糎のセットだったのが、長8糎と長10糎のセットという新型になったわけです。
そして、この甘すぎる見込みは、色々な理由から最終的に失敗で、日本軍は新型の12.7砲の開発へと進む事になります。
SUDO
- > 日本軍は新型の12.7砲の開発へと進む事になります。
この新型12.7cm高角砲とは、どのようなものでしょうか
5式12.7cm高角砲のことでしょうか
セミララ
- 教えていただきましてありがとうございました。
なるほど、確かに命中精度が上がれば、小口径の方が砲弾も軽く
手数がふえるかも・・・・
でも、効果は思ったほどではなく、結局12.7に戻るのですね。
でも、何で12.7なのでしょうか?それより大きい、小さいではだめなのでしょうか?また一つ疑問です。
よろしければ、また教えてください
HBT
- SUDOさん、ちょっと待ってくれ。九八式10センチ高角砲の開発目的は、できるだけ高初速を与えて「弾丸の目標までの到達時間を短縮」し、結果「目標を遠距離で撃墜」する事じゃなかったのか?手数は二の次、かと。
すくなくとも
http://www.venus.dti.ne.jp/~jam/column/column03.html
を読む限りそう思えます(鵜呑みにするな、とか泣きが入ってますが)。
>3
なぜ12.7センチ
12.7センチ高角砲は、九八式が運用される前から開発に着手されてますから「高性能な12.7センチ高角砲」も必要、といった認識だったのではないでしょうか。元々陸上用ですし。
tackow
- >4
あ、なるほどねー・・・。
飛翔秒時と、目標の接近度か、確かにそれは大きな意味がありますね。
でも射程は高射装置が事実上変わってない以上、伸びるとも思えないんですよね。
今度計算してみます。
SUDO
- みなさま、色々とありがとうございました。
勉強になります
HBT