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以前、ある番組でハドソン研究所主席研究員の方が、「カール・ビンセンは最高47ノットで航行でき、実際に出したことのある最高速度は40ノット」と言っておられました。ほんとにこれほど高速が双胴船や三胴船、SESではなく、しかも10万tの巨艦で可能なのでしょうか。 sige |
- 浅学にして、カール・ビンセンなる船の存在を知りません。どういう船なんでしょう?
SUDO
- 原子力空母カール・ビンソンです。が、番組内ではカール・ビンセンと呼ばれておりました。
sige
- 多分、30ノットというのを、「30mph」と考え、それを換算した「47km/h」を、ノットと勘違いしたんだと思いますよ。そもそも1ノットを1マイル時(1.6km/h)にして、1海里/時(1.852km/h)と勘違いする時点で駄目ですが。これくらいこねくり回さんと計算があわん(笑)
(仮に47km/h だとしたら、25ノットになる。これは楽に出る速度)
1>
「どっち」で私がこき下ろしたネタです、これ(笑) まあ、主席研究員の浅学もさることながら、番組スタッフの無知(チェックミスにしてもお粗末)かあるいは誤誘導(意図的なもの?)にはあきれ返るばかりでしたけどね。映像はとても楽しめましたが。
tac
- ニミッツ級「カール・ビンソン」の速力は30ノット超が公式発表です、精々
上乗せしても30ノットよりちょい程度の速力がいい所だと考えていいでしょう。
ちなみに単純に双胴船や三胴線にしても高速が出せる訳じゃありません。
件の件に付いてはウエブ上でも記述が散見されるようで、見ては見たのですが
47ノットとの記述が確かにありました。
で、ここでよく考えて欲しいんですが、40ノットを仮に出すとしたら時速に
直すと時速74.08kmですよね、47ノットなら時速87.044km、甲板
上での風力は20m/Sから24m/Sにも達するのは普通の人なら思いつくで
しょうし計算出来ますね、それって、風に向かって歩けないぐらいの強さなんで
すわ、件のHPの中では全速力(47ノット)を出して航海中の空母上で間断無
く発着艦を繰り返していた事になってるんですけど、甲板作業は無論行なわれて
いるはずでして、そんな速力出していたらえらい事になってる筈なんですけどね。
ooi
- >追記
無風状態なら上の計算通りなんですが、実際そんな訳は無いのでもうちょっと
数値は上がっちゃうわけなんですよね。
<例>
http://www.max.hi-ho.ne.jp/lylle/kisho_h.html
ooi
- 某研究員の方が出てる番組では、軍事関係では時折???
ということがありますので、そのつもりで見たほうが良
いかと。
それでも、某研究員は被弾=プロ野球で投手が
ホームランを打たれること。
としか思ってない一般的某酷マスコミ人よりは
高レベルのようですが。(笑)
SAW
- 以前に勝井さんが下記のスレッドで述べた、戦艦大和の公試の
結果(出力と速度の関係)を対数近似し、大和が40ノット
および47ノットを出すために必要な出力を計算してみました。
http://www.warbirds.jp/ansq/21/B2001300.html
その結果、40ノットで1485000馬力、47ノットで5520000馬力という
値になります。
次に大和型とニミッツ級を比較すると、ニミッツ級の方が大きいです。
名前:大和型 ニミッツ級
全長:263m 332.9m
全幅:38.9m 40.8m
喫水:10.86 11.9m
満載排水量:72809トン 102000トン
ニミッツ級ハリー・S・トルーマンの蒸気タービンの出力が
260000馬力ですが、この出力を近似式に代入すると、
30.72ノットという値が算出できます。
戦後、設計や塗装などの技術がいくらかは進歩しているでしょうが、
艦船が受ける水の抵抗を根本的に減らすような大きな進歩はないでしょう。
よって、ニミッツ級が47ノットを出すには、出力がぜんぜん足りないこと
が判ります(一桁は少ない)。
なお、一般的にニミッツ級の速度は30ノット強と言われています
(推定結果はかなり近い値になっている)。
以下、念のため、計算に使ったデータと近似式をば。
・出力と速度の関係(データ)
>16.47ノット− 18,595馬力
>23.2 ノット− 61,430馬力
>25.6 ノット− 90,080馬力
>26.6 ノット−120,655馬力
>27.46ノット−153,553馬力
・近似式
y = 5.3272Ln(x) - 35.7
y:速度(ノット)
x:出力(馬力)
相関係数R2 = 0.993
いちのへ