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2340 2335番に副砲の話が出てきたので、便乗質問なのですが、戦艦の副砲の測距、射撃指揮はどのように行われていたのでしょうか。また、ケースメート式の副砲の場合ですが、統一した射撃指揮ができなくなった場合、個別砲撃はどのように実施する予定だったのでしょうか。
富士見町

  1.  基本的に主砲等と同じです。
     つまり、艦に装備された測距儀・射撃装置で必要な諸元を求めて、砲に送ります。
     当初は砲側に備えられた照準機を用いて各砲が独立して照準して射撃していました。
     次に、射撃指揮官が何等かの手段を用いて射距離を号令し、何等かの手段でそれを各砲に伝え、各砲は距離を指示に従い、苗頭は目見当、もしくは同様に射撃指揮官から伝えられた数値を用いて照準をします。(伝令・伝声管等が数字を読み上げて、砲員が復唱してとやってたようです)
     長門の建造時期になると、副砲の射撃指揮所にも大型の測距儀や距離時計(それまでの測距結果から目標の未来位置をプロットする装置)が備えられ、各副砲には電気信号で距離情報が与えられました。これらは後に副砲にも方位盤照準装置が備えられて、必要な情報(仰角や方位)を受信して砲はその数値(指針)にあわせる事となります。
     こうして準備が出来たら、射撃指揮所に「用意良し」を報告し、指揮所から「打て」と来て、発砲します。
     射撃装置等が使用できない場合は、号令、もしくは各砲独立で射撃します。
    SUDO

  2. SUDO様、ありがとうございました。

    続けて便乗で申し訳ないのですが、大和型の副砲が大型化したのは、他国も日本同様に酸素魚雷を開発するなど、魚雷戦距離の増大を予想していたのも要因なのでしょうか。また、改造後に左右副砲は撤去して高角砲に変えていますが、前後副砲は残したのは、依然として駆逐艦への対処など従来の副砲としての機能は必要と判断したのでしょうか。
    富士見町

  3. かなり細かいことですが

    >用意よし
     大正時代の装法では「伝令よし」「敵針、敵速よし」などはありましたが。各砲の準備が整ったという意味での「用意よし」は使われていないと思います。

    >打て
     射撃盤を用いた場合は「射撃用意」「打て」ですね。独立打ち方の場合には「打ち方はじめ」になるので、質問中の「各個射撃」の場合には「打ち方はじめ」で射撃が開始されます。
    tackow

  4. >3
     ああ、多分、私、何か他と混同してました。
     フォローサンクスです。

    SUDO


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