2339 |
ワシントン条約では主力艦の代艦建造についての規定はありますが、建造禁止期間中や禁止期間が過ぎていても艦齢が代艦建造が可能な所に達する前に、大戦中に陸奥が爆沈した時のように事故により失われた場合、一体どうなるのでしょうか? 蒼月 |
- 代艦の建造が認められています。
中村
- ということは、わざと爆沈させたり、座礁させて喪失させれば新型戦艦を早く建造できることに?
マバル
- >2
そのような事をした場合、新型戦艦が出来るまでの間は戦力が低下しますね。
中村
- 確かフランスが、期間中に戦艦1隻、事故で喪失と記憶。
日本の例だと特型駆逐艦深雪かな。
勝井
- 4は1922年に座礁事故により沈没したクールベ級戦艦フランスのことですね。
フランスは1927年に同艦の代艦枠35000tを使用して17500t、300mm砲四連装2基を中央部にエン・エシュロン配置をした34ノット以上の高速を持つ巡洋戦艦を計画しますが、認められずに重巡洋艦コルベールとなったようです。
その後、ドイツのドイッチュラント級装甲艦に対抗してダンケルクが建造されたと思います。
1922年と言うのが、非常に微妙な時期でありますが…。
hush
- 空母加賀は1923年に関東大震災で損傷した天城の代艦ですが、これは建造中だから関係ないかな。
hush
- >5
hush先生、ワシントン条約の条文によれば、1927年の代艦枠はクールベ級のフランスが全損したのとは関係ないようにも見えるのですが。
http://www.warships1.com/W-INRO/INRO_Washington_Naval_Limitation_Treaty_1922.htm
(イタリアのダ・ヴィンチと一緒で条約締結時修理予定があったが、その後計画放棄による早期の代艦枠編入かな?)
大塚好古
- 教授
御指摘ありがとうございます。
フランスもレオナルド・ダ・ヴィンチも条約の適用範囲内だったのですね。レオナルド・ダ・ヴィンチの場合、1916年に爆沈19年に浮揚された時には転覆した状態のままだったわけですから、4の回答をさせていただく際に外しておりました。第3主砲塔を撤去して修理する計画があり23年に除籍されているので、もしかしたらとは思っておりましたが、きっちり入っていたとは。フランスもキベロン湾で座礁事故により沈没したのが22年8月26日で、微妙だとは思っておりましたが、同年2月16日締結だったら当然ですね。
1927年の計画は当初からの代艦枠をそのまま使用したと言うことですか。戦艦フランスの沈没による代艦枠はあったが、イタリアも軍備拡張に走るわけでなし、無理することもあらへんと言う感じかなと思っております。
しかし、丸一日、英文を理解するのにかかってしまいました。にもかかわらず、大意を読み取っただけで、きちんと理解したとは言えません。とても、7で戴いたような尊称に値するとは思えませんので、謹んで返上させていただきます(ペコリ)。
もっとも、お陰で当時のイギリス国王の正式名称His Majesty the King of the United Kingdom of Great Britain and Ireland and of the British Dominions beyond the Seas, Emperor of Indiaを知ることは出来ましたが、疲れました。
hush
- さすがに事故で喪失の場合は代艦建造は認められているんですね。
条文、英語は苦手ですが辞書片手に頑張って訳してみます。
皆様ご回答ありがとうございました。
蒼月
- >4
深雪は衝突事故で沈没しましたが、ロンドン海軍軍縮条約には1500トンを超える大型駆逐艦は最大制限総排水量の25%以内という制限があって、特型駆逐艦23隻でもそれを超過しているので、代艦建造に関しては個艦排水量は1500トン以下になると思われます。
Navy