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2315 初めてですが、質問させてください。
ここは「艦船関係」ですが、私自身ほとんど艦船の知識はありませんので、幼稚な文章になってしまうでしょうがご了承ください。

それは戦艦「大和」についてです。
「不沈艦」ともいわれた「大和」ですが、その特徴のひとつに注水システム(?)がありますが、これは一方の舷がやられて(船底の下の空間へ)浸水してももう一方の舷のほうで(船底の下の空間へ)注水し、艦を立て直すというようなシステムということなのですが、「もし、一方の舷の方だけやられ続けていたらたとえ『大和』でも沈むのでは?」と考えていた(思っていた)人はいたのでしょうか?
実際、米軍はそうした作戦で「大和」を沈めたのですが。
ただ、「大和」のことはいつかみたテレビ番組でのうろ覚えですから・・・

大変拙い質問・文ですがお願いいたします。
歴々

  1. 大和に限らない一般論になってしまうのですが、「反対舷緊急注水」は傾斜による各種障害の回避のための手段です。
    つまり、砲塔の旋回障害や揚弾機の動作不良、機関の障害等船体が傾斜したままの状態だと、副次的な故障の発生率が高くなります。
    あくまでも艦船の装備は水平状態を基準として装備されていますので、傾斜した状態が続けば搭載装備の能力も落ちることになるのです。
    従って、予備浮力の範囲内であれば「反対舷緊急注水」は作戦能力維持のための手段としてはそれなりに有効なものでした。
    (もちろん、速力は低下しますし、予備浮力以上に注水すれば沈没します。)
    さて、大和型の設計自体戦艦同士の砲撃戦を主眼としており、そのような状況においては片舷のみで予備浮力を超える、或いは注水が間に合わなくて転覆するという事態は生起しない、と考えられていた事はある意味では当然と言えるのではないでしょうか。
    大和の設計は昭和12年時点の戦術に基づくものですので、当然、米軍の航空兵力による集中攻撃などと言うものは考慮されておりません。


    元むらくも乗員

  2. 艦がある一定以上傾くと、元むらくも乗員様も仰る通り砲が使えなくなったりする問題が発生します。
    射撃不能にならないまでも、傾きのために正確に照準が出来ず、命中弾が得られない状態になります。
    そのため、浸水した区画とバランスを取るように反対舷に応急的に注水し艦を水平にします。
    ただ、その状態ですと破損した区画以外にも注水した分の予備浮力が失われたままですので、
    後に注水した区画を排水しその区画に別の区画より燃料の重油を移す事でバランスを取り、
    予備浮力の無駄な減少を極力防ぐという方法が取られていました。(現代ではどうなのでしょう?)

    ご指摘の通り、仮に片舷のみに攻撃が集中すれば、どんな艦でも転覆・沈没を防ぐ事は出来ません。
    1kdF

  3. 返答有難うございます。
    元むらくも乗員さんがおっしゃっている言葉からして、日本は制空権は考えてなかったということになりますね。
    航空兵力からの攻撃を考えていればどうだったのやら。
    歴々

  4. >3
     大和は自軍側が制空権を取る事を前提とした戦艦です。
    (そしてその制空権は味方航空戦力に委ねていました)

    SUDO

  5. SUDOさん、ダメだし有難うございました(^^;)
    今後気を付けます(^^;;)
    歴々

  6. >3
    4.SUDO様のレスに対しての補足になるのですが、昭和12年時点では艦船に対する航空機による攻撃の効果というものはまだ未知数でした。
    当時の航空攻撃に求められていた効果は、「損害を与えて敵の行動能力を低下させ、味方主力(戦艦部隊ですね)の攻撃を行い易くする」というものでした。(典型的なものは、ビスマルク追撃戦)

    つまり、あくまで「大艦巨砲主義」に基づくものであり、「航空機の攻撃のみで戦闘航海中の戦艦を撃沈することは不可能である」ということが当時の常識でありました。(これを覆したのは、昭和17年のマレー沖海戦)

    また、洋上での大規模航空攻撃は、技術的に困難であると考えられていました。(空母の集中運用は真珠湾攻撃が最初です。)

    このため、対空能力も敵の着弾観測機や小規模の攻撃隊に対応するための装備であり、数百機におよぶ航空波状攻撃などは想定の範囲外であった、と言えると思います。

    逆に、マレー沖でプリンス・オブ・ウエールズとレパルスを「損害は与えたけれども、撃沈には至らず取り逃がした」と言うようなことになっていたら、もしかしたら現在でも「戦艦」が幅を利かせていたかも知れませんね。

    >2
    ディーゼル艦や蒸気タービン艦は重油燃料移送での傾斜復元は考慮されています。
    ただし、ガスタービン艦に関しては軽油を燃料としていますので、ちょっと判りません。(私自身、ガスタービン艦の乗組み経験もありませんし)。
    元むらくも乗員

  7. >6
    んー、少なくとも日米の海軍は1930年代半ばにはもうそうした考え方は捨てていたと思います。
    まなかじ

  8. >6
    http://www.warbirds.jp/truth/seinou3.html
     まずは、此処の昭和11年と13年の性能標準を見てください。
     既に戦艦をナントカ出来ちゃうような航空戦力が想定されています。
    SUDO

  9.  航空攻撃における雷装機の比率と、命中率から導き出される想定被雷数は、いっても6本前後でしょう。仮に開戦時の一航艦が全力攻撃をかけて、大和一隻に魚雷を集中させたとしても、自軍側にある程度の直掩と補助艦艇がある限りその程度になりそうです。その意味では大和型の対魚雷抗堪性は、航空雷撃も考慮したうえでなお必要十分以上なものではないでしょうか?
     だいたい両舷合計20本も食らうまで浮いていられた武蔵が常識外なんであって(笑)
    tac

  10. >9.
    破壊力の小さい航空魚雷ですから多少は割り引いて考えなきゃいけないですけどね(笑
    勝井

  11. >10
    なんで?
    まなかじ


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