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フッドが「戦艦の排水量35000トン」の例外となったのはなぜですか? ぽち |
- すいません、短すぎました。
なぜワシントン軍縮会議での戦艦のサイズを大きく上回るフッドが廃艦されなかったんですか?
陸奥の廃艦問題でもめたのなら当然フッドも問題になりそう、と思うんですが。
ぽち
- すでに完成していたため例外規定として残されました。
同様の理由で、長門は問題となりませんでしたが、陸奥は未完成艦として扱われたため、紛糾いたしました。
hush
- ちなみに、ワシントン条約の全文がここにあります。
http://www.warships1.com/W-INRO/INRO_Washington_Naval_Limitation_Treaty_1922.htm
日本語訳がないか探してみましたが発見できませんでした。フッド含め英国が保有をゆるされた22艦の名前も出ています。
フッド級は4隻が計画されましたが、フッド1隻だけが完成しています。他3艦の予定名称は、Rodney, Howe, Anosonでした。このうちRodneyの名前はNelson級の2番艦が受け継ぎましたが、Nelson級2隻は陸奥と引き替えに40cm砲搭載艦2隻の新造が認められたものです。この2隻の竣工後、英国はThunderer, King George V, Ajax および Centurion の4隻を廃艦とし、戦艦合計20隻としました。
なお、記憶モードですが、米国は長門型の廃艦を狙って、35,000トン、40cm砲搭載艦は完成しているものも含めて廃艦と言う案を出したのですが、英国はフッドがその対象となるため反対、結果として既存艦を含めての廃艦案は却下。長門、陸奥、フッドとも生き残こりました。
富士見町
- 厳密に言えば、長門もワシントン条約の規定にひっかかります。
主砲が正41cmなので。
勝井
- ありがとうございます。
軍縮会議においてアメリカとイギリスってのは一枚岩ではなかったんですね。
ぽち
- フッド級の2番艦以降がキャンセルされたのは、ワシントン条約のためではなく、ジュトランド海戦の戦訓の結果フッド級の基本設計では(改造をしても)不十分と判断されたためで、条約とは直接関係ないようですね。フッド級に変わってより強力なG3級を計画しましたが、こちらの方はワシントン条約との関連でキャンセルされています。誤解を招くような書き方で申し訳ありません。
あと、フッド廃艦がワシントン条約で議題になったかどうかですが、フッド関係のページをいくつか見てみましたが、全く確認できませんでした。少なくとも正式な「案」としては存在していないようです。当然ながら裏ではいろいろな駆け引きがあったと思いますが、そのことを書いた記事か何かを読んだのだと思います。
富士見町
- 6>え、ではもしかしたら全然問題になってなかったかもしれない、ってことですか?日本代表団が交渉ヘタだった、ってこともありうる、ということですか?
ぽち