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ごく初期の架空戦記で現代からレイテ海戦にタイムスリップした海自潜水艦が栗田艦隊を敵潜の攻撃から助けようと艦長以下が話し合う場面で「帝国海軍は戦後に対潜戦術の不備を指摘された」云々という記述がありましたが具体的にどういうことでしょうか? 架空戦記ファン |
- 昭和十九年の半ば過ぎには対潜戦術は十分に発達洗練されたものになっています。
少々遅きに失した面はありますが、戦術に関して言えば戦中に何とかしていると言えるでしょう。
十九年以降も米潜水艦を押さえ込めなかったのは、この頃には潜水艦に限らず制空権をも失いつつあったことが最大の要因でしょう。
また、装備については有効な前投兵器の欠如というハンデは最後まで解消されませんでしたが、よく言われるレーダーや水中測的の問題は急造量産海防艦に於いても一応のレベルに達しており、有効利用ができるかどうかは乗員の練度次第というところまでは行っています。
まなかじ
- 海軍当局においては、電探を用いた対潜戦術が今ひとつと認識されています。艦船搭載もそうなのですが、航空機搭載電探を用いた攻撃法が確立していなかったのが昭和19年末の実情でしょう。特に、電探を有効に活用しなければならない夜間に飛べる搭乗員の数が少ないのが問題視されています。
tackow
- 私は昭和19年末に、開隊直後の903空に転勤しました。当時、夜間飛行の
出来ない搭乗員なんていません。電探搭載機の数と機材の精度に問題があった
と思います。S作戦の都度、横空から応援が来ていました。
元903空搭乗員より。http://www.warbirds.jp/senri/
蒼空