2185 |
WWII当時、駆逐艦のような小さい船までもがボイラーを使用していたのはなぜでしょうか?当時のディーゼルでも、じゅうぶん動くと思うのですが・・・。 ジパングファン |
- 機関の重量出力比で蒸気タービンの方が有利だったからです。蒸気タービンは熱効率ではディーゼルに劣りますが、蒸気温度と圧力を上げることで小型軽量で大出力を発揮することができるのです。
ですので、艦艇の主機関としてのディーゼル機関は、航続力の延伸などを目的とした一部の例を除いて、潜水艦のような特殊な艦にしか使用されていません。
「駆逐艦のような小さい船=馬力が小さい」というわけではありません。太平洋戦争で主力となった日本海軍の陽炎級や夕雲級駆逐艦は、ほとんどが約5万2千馬力のタービンを搭載していました。米海軍のフレッチャー級は6万馬力です。
これは、3万トンの「扶桑」級や「伊勢」級戦艦の新造時(約4万〜4万5千馬力)よりも大出力です。
当時、開発されていたディーゼル機関(複動式)は、1基5500馬力程度の出力でしたので、駆逐艦の5万馬力の出力を発揮させるならば、8〜10基のディーゼル機関を搭載せねばならないでしょう。
また、日本海軍では小型艦よりも、むしろ大型艦の航続力延伸のために熱効率に優れるディーゼルの採用を考え、大出力機関の開発を行っていましたが、開発は難航し、大戦までに十分な信頼性を得ることができなかったため、水上艦にディーゼルを使用した例はごく少数となっています。
つね
- 自衛隊の艦艇でも、はつゆき級でガスタービンが使われる(昭和57年)までは蒸気タービンが主流で、ディーゼルは一部小型艦艇(ちくご級などのDE)に使われているだけですね。
自衛隊の国産初代護衛艦の「はるかぜ」は1,700トンで蒸気タービン30,000馬力、ちくご級は1,500トンでディーゼル16,000馬力です。
富士見町
- 海自では「くも」型もディーゼルですよ。
(N)
- >燃料の安全性にもディーゼルの方が危険性が高いというのも理由だとどこで読んだ記憶があるのですが
>ディーゼルの燃料は軽油ですから着火点は20℃以上ですがボイラーの燃料が重油ですので発火点は60〜105℃位なので火災を起こしにくく敵からの攻撃などに被弾した場合に火災を起こしにくく防御上有利です
>一部の艦では重油を液体防御に使用する事も合ったくらいですしそういう意味でも燃料を重油とするディーゼルの方がよかったのでは
麗樹
- ↑れすで3段目で「ディーゼルの方が」という部分は「ボイラーの方が」の間違いです
申し訳ありません
麗樹
- 第二次大戦時の軍艦用ディーゼルは日米英の場合重油で動かしてます(日本の場合、陸さんが使う大発の燃料も重油ですね)。当時軍艦用ディーゼルを軽油で動かしていたのはドイツ海軍ぐらいじゃないですかねぇ。お陰でペナンに来たUボートが「日本のディーゼル燃料は粗悪」とぶーたれる事になる訳ですが。
大塚好古
- >4 ゴミで恐縮です。
発火点(=着火点)20℃だったらコワイですよ。常温で勝手に火がついちゃうから夏なんてそこらじゅう火事だらけになります(笑)
それは引火点ですよね。
ガソリンの発火点は360〜380℃、軽油が約360℃、重油で約430℃と習いましたが。
枚方太郎