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素人的なのですが、敗戦後日本海軍の残存艦隊はどうなったのでしょうか? 駆逐艦 雪風が中国海軍の旗艦になったのは本当ですか? 灰燼 |
- 残存艦艇
http://www.fan.hi-ho.ne.jp/h-wildtree/ship/navy_power8.htm
賠償
http://www.fan.hi-ho.ne.jp/h-wildtree/ship/navy_power9.htm
有名なところでは、空母葛城が復員船に使われています。
富士見町
- http://www.down.ne.jp/ish/ijn/fohist/china.html
中華民国海軍で使われた、帝国海軍艦艇です。
富士見町
- その他旧海軍残存艦艇のその後について・・・
旧海軍の掃海艇や特務艇は、戦後海上保安庁に引き継がれて日本周辺に敷設された機雷を処分するため活動を続け、その後海上自衛隊に移管されました。ちなみに朝鮮戦争の際、海上保安庁の掃海部隊から特別掃海部隊が極秘裏に朝鮮半島沖に派遣され、1隻が触雷沈没した事件は知る人ぞ知る話ですが、この時沈没した掃海艇MS14も旧海軍特務艇だったそうです。
旧海軍特務艦『宗谷』は復員船として使われた後、海上保安庁で灯台補給船として使われていましたが、日本政府の南極観測事業開始に伴い昭和30年に砕氷船に大改造されて昭和31〜36年まで計6次の南極観測支援任務に従事しました。現在はお台場の『船の科学館』で海上パビリオンとして係留展示されています。
変わったケースでは橘型駆逐艦の一つ『梨』があります。『梨』は昭和20年7月に周防灘沖で米海軍機の攻撃により沈没しましたが、戦後スクラップとするべく引き上げられたところ、状態が良好だったことから復旧改造されて昭和31年に海上自衛隊の警備艦(護衛艦)『わかば』(DE261)として生まれ変わりました。海自が駆逐艦以上の大型艦で旧海軍のものを使用した唯一の例です。『わかば』は主に練習艦任務や実験艦任務に従事し、昭和46年まで在籍しました。
ブラック・タロン
- 海上保安庁船艇についてですが、特別掃海部隊の他にも海防艦などが一時使用されていました、気象庁で測候船等として使われていたモノがPLとして在籍しており、そのうち練習船任務についていた「こじま」は民間に払い下げられ、公民館として使用されていましたが、先年取り壊されたのは記憶に新しい所です。
ooi
- http://www.yaox.com/cwm/index.html
http://www.yaox.com/cwm/index.html
に中華民国に引き渡された旧日本艦艇が写真付きで表記されております。
ただ、このページでは旗艦になったかどうかは判然としません(分かりそうで分からないと言う感じですが)が、その通りかと思います。
中華民国ならびにソ連に引き渡された艦艇はそのまま使用されたようですが、イギリス、アメリカ両国に引き渡された艦艇は、大体が解体されたようです。ただ、駆逐艦花月に関しては評価試験の目的からアメリカの艦籍に編入されDD934の艦番号がつけられています。
ソ連に引き渡された駆逐艦春月、初桜は駆逐艦ホスペシュニー、ウイラツィテルニーとして使用後1959年に魚雷揚集兼標的艦TsL(ЦЛ)64、24と改名され65年頃まで使用されています。その他の艦艇についても関心を持って調査しておりますが、なかなか資料が見つからない状態です。
ooi様がお書きになられている海防艦は生名、竹生、鵜来、新南、志賀の5隻で海上保安庁に引き渡されてから、をじか、あつみ、さつま、つがる、こじまと改名されています。なお、測候船として使用された時のことは、今月の「世界の艦船」誌上にも紹介されております「台風と闘った観測船(成山堂書店)」に詳しく記載されておりますので紹介させていただきます。
hush
- 先の中華民国(国民政府)に引き渡された旧日本艦艇に関するページへのリンクですが、そのままだと表紙しか表示されないようです。戰後廳(http://www.yaox.com/cwm/war/index.html)の日降艦室(http://www.yaox.com/cwm/war/war_1.html)ならびに日償艦室(http://www.yaox.com/cwm/war/war_2.html)の文字をクリックして下さい。
なお、前述のウイラツィテルニーについては、Vyrazitelnyyを取り合えず日本語で表記したもので、確定した読み方ではありません(それでいったら、ホスペシュニーもそうなのですが、一応)。
なお、巡視船こじまとなった海防艦志賀についてはhttp://www.asahi-net.or.jp/~ku3n-kym/heiki/kojima/siga.htmlが詳しいので参考までに紹介させていただきます。
また、敗戦後の日本艦艇については木俣滋郎氏の「終戦時の帝国海軍艦艇」と言う本が詳しいのですが、今、手元にないのでタイトル等は記憶モードです。
hush
- 木俣氏の著作は「写真と図による残存帝国艦艇」ですね。これは、昭和46(7)年度時点での「(国内における)その後の帝国艦艇」を取り上げた本です。賠償艦はほんの少ししか触れておりません。福井静夫氏の「終戦と帝国艦艇」は、タイトルは似ていますが、終戦時点での艦艇を扱っています。
tackow
- tackow様
フォローありがとうございます。記憶と思い込みで書いたらいけませんね。気をつけます。
戦後、海上保安庁ならびに海上警備隊(後の海上自衛隊)で掃海艇として使用された駆潜特務艇については、http://homepage2.nifty.com/nishidah/stc0736.htm、哨戒特務艇についてはhttp://homepage2.nifty.com/nishidah/stc0719.htmが非常によくまとまっております(自分のページを紹介できたらいいのですが、未完成なもので…)。
あと、6で紹介した中華民国に引き渡された旧日本艦艇に関するページへのリンクはアクセス禁止になるようですので5のリンクから入っていただいて、6の手順でお入り下さい。コロコロ変わって申し訳ありません(もう大丈夫だろうか)。
hush