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魚雷の発射訓練で「テーッ、テーッ、テーッ」と間隔をおいて「テーッ」と言うシーンが本の中であり(「壮烈、水雷戦隊」)、当時はテーッとは何だかわかりませんでしたが(魚雷発射の合図とはわかりました)、長年たってから「撃てーっ」という意味だと判断したのですが、「撃て」でよろしいでしょうか。 ごく最近の自衛隊に関する記事で「ナンとかカントカ、テッ!」と「テーッ」とは伸ばさずに言ってましたが(魚雷と砲の違い?)、いずれにしても発音のときは「う」は言わない、でよろしいでしょうか? benben |
- どなたも回答されないようですので、素人から。
「テーッ」は、あらかじめ受けていた命令を実行するタイミングを指示する号令だと思います。米軍の「ナウ」みたいなものだと思います。海上自衛隊の航空機が編隊代飛行していて、「○○用意」「テーッ」て言われて、航空自衛隊の方がたまげたと聞いたことがあります。
米海軍対潜哨戒機でも、潜水艦にコンタクトした際に「マッド・マッド・マッド」と叫ぶ場合と「ナウ・ナウ・ナウ」と叫ぶ場合の両方あるようです。
自衛隊では、今は「テーッ」よりも「ナウ」というほうが多いかもしれませんが、ビデオなんかで「いま、いま、いま」って聞いたときは、かなりびっくりしました(ネタだったのかもしれません)。
豪腕少年タイフーン
- テーッ、テーッ、テーッと何度も繰り返すのは、魚雷発射の際に、転舵しながら時間をあけて次々に発射するためであって、その度に発射しています。放つ魚雷を扇状に広がらせて敵艦を包むこむようにするためです。だから「ナウ・ナウ・ナウ」とは意味合いが違うのではないかと・・・
benben
- 手元に資料がなくあいまい記憶モードですが、海軍技術中佐が書かれた手記に、「うてー」がなまったものと記載してあったような記憶があります。
いずれにしましても、質問の回答は「う」は発音しないということになると思います。
海上保安庁でも「う」無しらしく、某戦闘非処女巡視船船長も「用意。テー。」という号令で20ミリ機関砲を発射してました。(訓練展示に際しての空包発射)
もともとは射撃の際に使用されたのが起源と思われますが、少年タイフーン氏が言われたように射撃以外でも使用されてきたようです。
前述の技術中佐は「いま」では感じが出ないとか記述されていたような記憶があります。
海軍海自以外でも、豪華客船が速力試験中に、造船所職員が「テー」の号令とともにストップウオッチを押している場面がTVに出たことがあります。
たしか三菱重工長崎建造の客船だったと思いますが、海軍(海自)と深い関連があった造船所なので海軍風の言い方が残っているのでしょう。
SAW
- benbenさま、SAWさま。レスありがとうございました。
>2:え〜と、各魚雷の進路は、あらかじめジャイロに入力してあるはずですので、3本の魚雷を「テーッ、テーッ、テーッ」と間隔をおいて発射したのなら、到着時刻の調整かなにかで、扇状とはあまり関係ないのではと存じております。
また今の日本でも、「ナウ」や「いま」は、「テー」と同様、1回だけの場合の方が多いかもしれません。この3つの使い分けは、本当のところ、どうなっているのでしょうか?現場の方に聞かないと、わからないかと存じております。
豪腕少年タイフーン
- ナウ・今は「到達した」
ファイア・撃ては「これから」という感じがします。
SUDO
- アメさんの対潜哨戒機が「now on the top」って言い方してました(今も?)
それからすると、5のSUDOさんの説明が解る様な気がします。
- 「マッド」というのは、文字通りMAD(磁気異常探知機)のコンタクトがあったときの事ではないですか。
(N)
- 実際エキサイトして早口になると、「う」は言ってるつもりでもほとんど聞こえないことが多いですよ。「う」は口を閉じて発音するので、口を開いて発音する「て」にかき消されるみたいです。
Sgt
- 3.>三菱重工長崎
石川島播磨重工呉、東京でもテスト(運転と言うのですが)でタイミングをとるときは「テッ」でした。 同じような用語に「レッコ(レッゴ、Let's go?)」というのがあると思います。
大学の時、Z試験という 船を之字運動させて舵角と旋回角速度の関係を測定する試験がありましたが、舵を反転させる合図は「ゼット!」でした。これはこの試験の発案者が(あるいは「テッ」を避けて)これを命名したのかもしれません。
ヨットでこの運動をするとき(開きを変えるとき)の合図は「タック!」ですね。
IWA
- 2つ理由があると思われます。
1つは、「うてー」の場合、「う」を聞いた段階では、引金を落とすことが出来ません。「打つな」かもしれませんし、ためらいの「う〜〜〜」かも知れません。「て」を聞いて初めて「打て」の判断ができるので、「う」の分はタイムラグになります。このタイムラグの重大性はおわかりでしょう。
実際にモデルガンでも構えて、他人に号令を掛けてもらうと良くわかります。
2つ目は、8と多少重複しますが、風波の強い海上では「う」は聞こえません。風がうなっている音で消されてしまいます。船上で使う用語は聞き違えのないように工夫されているのは、御存知の通りで、「てっ」もその一環かと思われます。
(余談ですが映画「トラトラトラ」に村田重治少佐の「てっ!」のシーンがあります)
ノレツヲハイ
- レッコは 「放す」「 落とす」「 捨てる」という
意味合いに広く使われている用語で、幾分意味合い
が違うかと。
アンカーレッコ=錨入れ
タグラインレッコ=曳船(えいせん)もやい放せ
旧海軍出身者の手記に「精神棒を密かにレッコしたら、
艦のそばに、いつまでもプカプカ浮いてて困った」という
のがあったような記憶も。(笑)
SAW
- 更に余談で申し訳ありませんが、、、
レッコと同じ意味で、”デッコ”というのも聞いたことがあります。
訛ったのかな?^^;
Lachesis
- 日本海軍の魚雷発射のシーンでは 「発射用ー意」 (数秒) 「発射始め」 (数秒) 「テーッ」となって魚雷が発射されます。
ところで何故、「発射用ー意」と「発射始め」の2段階に号令が分割しているのでしょうか?
「発射始め」で何故直ぐに発射されないのか、何故「発射始め」は発射の号令ではないのか、昔から疑問に思っておりました。
セミララ