2125 |
こんにちは、よろしくお願いします 菊花御紋章が付いているのが軍艦である!というのを見たことがありますが それでは、駆逐艦や潜水艦などは軍艦では、無いのですよね。 そこで質問ですが、なぜ駆逐艦は、軍艦ではないのでしょうか? そもそも軍艦とはどういったものをさすのでしょうか、よろしくお願いします ww2 |
- 過去ログ185を参照して下さい。
hush
- 捕捉
駆逐艦や潜水艦は、日本帝国海軍の規定する軍艦では
なかったのですが、軍艦旗の掲揚や海軍士官が指揮
するなどの規定を満たしているので、国際法上の軍
艦ではありました。
もっとも某酷現代マスコミによれば、艦種や国籍に
係わらず、「日本の艦船」とか「米国艦船」とかいう
表現になるんでしょうね。
まあ、間違いではないんですが。
SAW
- 同じ『軍艦』を名乗っていても、広義の軍艦、狭義の軍艦が存在します。(日本海軍の場合)
「広義の軍艦」は、国際慣習上の問題で、正規海軍士官が指揮するものとか、正規の軍艦旗を掲揚している船だとかの要件を満たす必要があります。これは、「他国にドコの国の軍艦である」ことを認識してもらうための条件ですね。
(これらの要件を満たさない武装している船は、海賊船とも解釈されなくも無い(笑 )
で、菊の御紋章云々は、日本海軍内での「狭義の軍艦」でして、時代により変わりますが、「主力となりうる艦」と解釈しても宜しいではないでしょうか。
部隊内の地位や戦闘単位などの問題もありますが、"菊の御紋を掲げる"ことが"陛下より特に下賜された艦"と読んでみると理解できるとも思います。
能登
- 色々解りやすく教えていただきましてありがとうございます、
よくわかりました。
過去ログも確認してみたのですが、見つけられませんでしたので・・・・・
すみません
ありがとうございます
ww2
- ww2 様
過去ログ185は、
http://www.warbirds.jp/ansq/2/B2000185.html
です。
ryu
- んじゃ、過去ログに載ってない雑学。
ドイツ軍艦旗と戦闘旗を掲揚し海軍士官が指揮を執ったスクーナー船「アエーシャ号」が国際法上の軍艦を主張してオランダ支配下の港湾に入港し、スクーナーを軍艦ではないと主張するオランダ当局と駐在ドイツ領事を巻き込んで喧々囂々といった話があります。
ドイツ軍艦エムデンの愉快なエピソードの一つです。
至高たる海原
- あまりにも冷たいレスを書いたので、お詫びにゴミレスを(余計悪いと言う説もチラホラ…)
実は駆逐艦も狭義の軍艦だった時代があるのです。
まず、1871(明治4)年10月8日、兵部省は海軍規則を定め乗員の数と馬力で一等から七等までを分類します。すなわち、全ての海軍艦艇は軍艦だったわけです。翌年10月5日、海軍省(この年の2月27日に設置)は艦船等級更生の件と言う達を出し軍艦と運送艦を分けます。ただし、この時点では駆逐艦は出現しておりません。
日本海軍初の駆逐艦は東雲級の叢雲で1898(明治31)年12月29日イギリスで竣工しました。この年の3月21日、海軍省はこの新艦種を水雷艇中の駆逐艇(駆逐艦ではありませんでした)と定め、軍艦と定められた戦艦、巡洋艦、海防艦、砲艦、通報艦、水雷母艦とは別個のものとされます。
1900年6月22日、艦艇類別標準と言う達が海軍省から出され、駆逐艇は駆逐艦と類別を変更されるとともに軍艦に含まれることになります(水雷艇は軍艦に含まず)。このため、たとえば軍艦東雲と言うのが正式名称となるわけですが、日露戦争中の1905(明治38)年12月12日の改定により駆逐艦と言う新しい種別となって軍艦ではなくなります。したがって5年と言う短い期間ではありましたが、駆逐艦が軍艦だった時代があるわけです。なお、菊の紋章をつけていたかどうかは不明ですが、駆逐艦長ではなく艦長と呼ばれていたはずです(ただし、階級は大佐ではありません)。
なお、国際法上の軍艦は、海軍士官が指揮し軍艦旗を掲揚していることが要件ですので、第一次世界大戦時にオランダ領インドネシアに到着したアイーシャの場合は、たとえボロボロであっても軍艦と言うことになるのでしょうね(逆に、武装商船やQシップの場合は、攻撃する前に軍艦旗を掲揚しないと国際法違反になります。したがって、潜水艦による無警告撃沈は国際法違反です)。
hush
- 日本初の1000トン超え一等駆逐艦の海風の進水式の写真で
艦首に菊の御紋章が装着されていたものがあるのですが、
1000トン以上の戦闘用艦艇は「軍艦」である、という漠然とした
区分があるのでしょうか?
Navy
- 本来のご質問の趣旨とはちょっと異なるかもしれませんが。
「狭義の軍艦」の定義の一つとして、「会計単位が1隻で完結している」というものがあります。
旧海軍の駆逐艦の場合は、会計単位は「駆逐隊」ですので、「狭義の軍艦」にはあてはまらないことになります。
ただし、「会計単位が1隻で完結している」と言う事は、艦内配置として「主計長」の配置があるかどうかと言う、どちらかと言えば内部的な事柄ですので、就役後に変更になることはあると思われます。
駆逐艦「海風」のケースでは、フロッティラ・リーダーとしての性格を持たせたために、準巡洋艦としての格付けがなされたものと推測いたします。
また、例外としては河川用砲艦は会計単位は根拠地隊に属していましたので、菊花紋章は完全に対外的なものでした。
余談ですが、現在の海上自衛隊においては、「会計単位が1隻で完結していない」のは掃海艇とミサイル艇くらいではないかと思います。
元むらくも乗員
- >8
記念写真用に進水式のみ仮設置したんではなかったかと思います。
厳密な時期は過去ログ当たってもらいたいのですが(書いた記憶あり)
その少し前(明治29年ぐらいだったか)までは駆逐艦も「軍艦」だったので菊花紋章をつけてました。
艦籍に入る前の試験航行で軍艦旗を揚げたり、記録写真用に舷側に艦名を書き込んだりと同じようなモノでは無いでしょうか?
SUDO