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2122 いつもお世話になっております。またもや初心者的な質問ですが、何方か深奥な知識をお貸しください。
 第二次世界大戦当時の艦艇の殆どの甲板には、リノリウムや木が張られていましたが、これにはどのような利点や効果があったのでしょうか?難燃対策で剥がされたり、最初から張っていないものもあったりと、それならば最初から全て張らなければ良かったのではないでしょうか?
 また、日本の空母の多くに張られ、他国のものにはあまり張られていないと言う事には、どのような経緯があったのでしょうか?
JAKE

  1. 甲板のリノリウムや木が張られていたのは、乗組員の足に負担がかからないようにとの配慮だったと何かの本で見たような気がします(うる覚えなので
    間違っていたらすみません)
    >他国のものにはあまり張られていないと言う事には、どのような経緯があっ>たのでしょうか?
    張られていましたよ、米海軍の艦艇を見ても、戦艦や空母などは木甲板張りです

    私も初心者

  2. >日本の空母の多くに張られ、他国のものにはあまり張られていない

    リノリウムがでしょうか?
    「うろ覚え」ですけれどもリノリウム張りの飛行甲板というものは無かったはずです。

    BUN

  3.  >甲板には、リノリウムや木が張られていましたが、これにはどのような利点や効果があったのでしょうか?

     #1の 私も初心者 さんの仰る、乗組員の足の疲労を抑える他に、太陽熱を艦内に伝えにくくするという効果もありました
     太陽に照らされる鉄の箱の中の温度は、屋根(露天甲板)に木やリノリウムを貼り付けるだけでも全然違うのです

     >日本の空母の多くに張られ、他国のものにはあまり張られていない

     ラテックス(ゴムの原料)の事でしょうか
     これは、もう、木も無かったからです(ちょっと大袈裟)
     信濃の飛行甲板はコンクリートですが、これは、ラテックスも無くなったからです
    セミララ

  4. >3
    飛行甲板をラテックス張りとしたのは「大鳳」のことを指しておられると思うのですが、「大鳳」が飛行甲板表面にラテックスを使用したのは、装甲した飛行甲板がそのまま船体の強度甲板の役割をしていたためだったと記憶しております。(その他の木甲板の空母は、飛行甲板が強度甲板でないため、数箇所に伸縮継手が入っています)
    それとも、当方の寡聞にて「大鳳」以外にも飛行甲板をラテックス張りとした空母があったのでしょうか?「信濃」の飛行甲板がセメント(木屑入り)塗りだったのは、ご指摘のとおりラテックスが不足したためと認識しておりますが。
    つね

  5. ↑木張の飛行甲板を持つ日本空母でも飛行甲板を強度甲板としている艦はあります。
    そして戦時中に竣工した空母の中では木張飛行甲板の艦はむしろ少数派ではないでしょうか。
    BUN

  6. 皆様ご回答ありがとう御座います。
    >日本の空母の多くに張られ、他国のものにはあまり張られていない
    私の文が分かり難かった事に謝罪します。エセックス、ヨークタウン、アークロイヤルII、ビクトリアス、米護衛空母など、他国空母はどちらかと言うと飛行甲板が木張りでないものが多いように感じられますが、木張りのものも多かったのですね。そして、木は張っていなくとも、それに変わる効果を持つものを張っていたということですね。
     しかしながら、難燃対策でリノリウムなどを剥がされた艦の内部は南方の炎天下でどれほどまで暑くなったのでしょうか?
    連続質問が失礼なのは承知ですが…何方かご教授ください。
     
    JAKE

  7. >6
     つまり、第二次大戦時では、木張りではない空母の方が珍しいんですよ。
     ちなみに、エセックス、ヨークタウン、米護衛空母等は木張りの飛行甲板です。
     これらは艦の写真よりは、空母上で撮影された艦上機の写真を見ると判りやすいと思います。
     英空母に関しては良く知らないので何とも言えませんが(ヴィクトリアスは装甲してるので木張りではないかもしれません)

    SUDO

  8.  旧海軍艦艇の甲板に貼られていたリノリウムは、戦争後半になると「可燃物」として剥がされたと耳にすることが多いですが、艦内はともかく露天甲板のリノリウムは剥がしていなかった艦も多かったようです。軽巡「大淀」の場合、捷号作戦当時の露天甲板はリノリウム貼りだったと元乗組の方からうかがったことがあります。理由をうかがったところ「良くわからないが、リノリウムを剥がしたら掃除が不便だね。」とおっしゃっていました。
    6F

  9. エセックス級空母 CVS-12 ホーネットの飛行甲板の一部です。
    http://www.warbirds.jp/crazy/images/jpeg/ho_06.jpg
    表層は 2cm くらいのセメントみたいな耐熱材(?)、その下は 5cm くらいの木材、その下が鉄板になっていました。
    ささき

  10.  >4 つね さん

     強度甲板が飛行甲板だろうが上部格納甲板だろうが、飛行甲板の木張り、ラテックス張り、セメント張りには関係ありません

     >それとも、当方の寡聞にて「大鳳」以外にも飛行甲板をラテックス張りとした空母があったのでしょうか?

     ラテックス張り飛行甲板の例 大鳳、大鷹型(最初は木張りだったがその後変更?)、海鷹、神鷹、雲龍型、伊吹
    セミララ


  11. 雲龍級は、飛竜の改型との認識でしたので、飛行甲板も木張りのままと思っておりました。ご教示、ありがとうございました。
    つね


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